職業は武装解除
けんけんです。
あ、マザーテレサとかアドラーの人だ!って思い出してくださった方は、
もうすでにファンですね(えっ
そんなけんけんですが、
この前金山駅のエントランスを通過するとき、
「国連UNHCR」という団体が、寄付を募っているところに遭遇しました。
知っていますか?国連UNHCR。
ぼくもそのとき初めて知りました。
世界の途上国に出向き、食料をくばったり、
テントを張ったり、教育を受ける所をつくる活動をしている団体だそうです。
ざっくりと金山駅で活動内容を紹介してもらったんですが、
そのときに、紛争地で配っている食べ物を見させてもらいました。
衝撃でした。
スマートフォンぐらいの大きさの銀色の袋に、
何かの塊がはいっているんです。
同じ時代に生きていて、食べるものがこんなに違うのか、なんて。
もういても立ってもいられませんでした。
さて、今回紹介する本は、国連UNHCRとは関係ないのですが、
日本紛争予防センターの瀬谷ルミ子さんの本『職業は武装解除』という本です。
紛争が終われば、その地に平和が戻るわけではありません。
武器が取り上げられれば、兵士は仕事がなくなり、お金がもらえない生活に戻ります。
ましてや、兵士の中には、小学生ぐらいの年齢の子どもがいて、
そんな子たちが、村を焼き討ちにしたり、親や先生を殺したり。
すぐに平和が訪れるなんて幻想です。
紛争が終わった後でも、悲惨な戦いは続いていくのです。
その中で活動の様子を瀬谷さんご自身が書かれている1冊です。
この本の中で、印象に残ったフレーズを紹介します。
世界の紛争だけでなく、日本社会も、私たちの人生も、同じだと思う。
行動しなければ、何も変わらない―。
どの紛争も、「あのとき他のシナリオを選んでいれば、あのときに誰かが行動を起こしていれば、声を上げていれば、違う結果になっていたかもしれない」と、後から振り返ってみれば、はっきりとわかる分岐点がある。
いまの自分の状況、日本の復興、世界の紛争地の現状。何かがおかしい、何かを変える必要があると思うのであれば、まず、私たち一人ひとりが持つ「自由に行動できる権利」の使い方を考えてみて欲しい。
瀬谷ルミ子『職業は武装解除』朝日新聞出版 2011年 p5,6
何かがおかしいと思うなら、
何かを変える必要があると思うのであれば、
行動すべきだ、と。
同じ時代に生まれ、同じ体を持ち、同じ命をもつ。
でも生まれた環境の違い、それだけで人生・運命が大きく決まる。
不平等。
すぐに大きなことはできないかもしれません。
でも小さな行動を何万回も繰り返せば、世界は絶対変えられる。
そう思って毎月寄付することにしました。
ちょっとしたことからはじめてみませんか。
【学生サポーター けんけん】
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