SOSの猿
どうも、こんにちはsukeです。
今回は僕の好きな作家である伊坂幸太郎さんの最近読んだ一冊を紹介します。
伊坂さんと言えば、最近では「オー!ファーザー」という小説が映画化されました。
その他にも「フィッシュストーリー」、「ゴールデンスランバー」、「アヒルと鴨のコインロッカー」、
「陽気なギャングが地球を回す」、「重力ピエロ」、「死神の精度」、「ポテチ」、「ラッシュライフ」など
その独特な痛快で爽快な作品がメディア化されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
その伊坂幸太郎さんの作品で今回僕が紹介するのは「SOSの猿」という小説です。
あらすじ
他人の「SOS」を見過ごせない性格の遠藤二郎は、副業で「エクソシスト」をしていた。その噂を聞きつけた知り合いの「辺見のお姉さん」に、彼女のひきこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼される。そして訪問した辺見家の眞人の部屋で『西遊記』の本を見つける。一方、桑原システムに勤める五十嵐真は、取引先である菩薩証券の20分間で300億円の損失を出した株誤発注事件の原因が、自社の納入したシステムにあるのかの調査をしていた。しかし、次第に『西遊記』の妖怪の幻覚を見るようになり、異形の猿に遭遇する。
(wikipedia参照)
この作品は「私の話」「猿の話」「五十嵐の話」と3人の人物の視点から物語が組み合わさる小説です。
日常にありそうな話から、突如ファンタジーな展開になったりと、独特な内容になっています。
伊坂幸太郎さんの作品は最初は日常的なやり取りなどで続いていき、
最終的にその日常の中に隠された伏線が結びつく内容のものが多く、
結末を知った時、なるほど!と驚かされる作品ばかりでとても面白いと思います。
普段、本をあまり読まない人も映画のほうを見て、興味を持たれたら小説のほうにも手を出してみてはどうでしょうか?
本の紹介とは少し違うかもしれませんが、伊坂幸太郎さんの作品は内容も面白いですが、
登場する人物の発言になるほどと思わされることが僕は多々あります。
その中でも「SOSの猿」で僕がそう思わされた一言を抜粋して紹介します。
「確かに、人間のやる愚かな行為が、悪魔の仕業であるほうが救いがある。原因や理由が分かるからだ」
小説に登場する「私の話」の主人公である遠藤二郎が作中で述べた一言
主人公が『尼僧ヨアンナ』を読んで、登場する悪魔祓いの神父が修道女について「彼女に悪魔が憑いていなかったら!そのことを考えると一番恐ろしい!」と独白する場面について言ったものです。
僕は法学部で犯罪について触れる機会が多く、その際に人が行う残虐極まりない事件を見て
同じ人間が行う所業なのだろうか?と少し怖くなることもあります。
その際、悪魔が人間に憑いてそれをやらせていると考えれば、その人間に救いがあり、どこかホッとする気がします。
もっとも、悪魔が憑いていることも怖いと思いますけど(笑)
つたない内容になってしまいましたが、興味があれば是非書店などで手をとってみてください。
(名古屋学生サポーター suke)
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