震災文学
皆様こんにちわ!
東日本大震災から3年以上がたちました。
それでもあの日の記憶はまだまだはっきりしている方も多いことかと思います。
私はちょうど図書館で働いていました。
移動書架と呼ばれる、開閉式の書架の間で、
蔵書の点検を行なっていました。
書架が、カタンカタン、と音を立ててゆれ始め、
あわてて通路側にとびだし、揺れが収まるのをまってから
館内の見回りをしたのを覚えています。
いつもとは違う揺れに、かなり動揺していました。
それから家に帰り、ニュースで事の大きさを改めて
知った、そんな一日でした。
あの日から3年、いろんな人がいろんな取り組みをしています。
学生さんのなかにもボランティアに参加された方もいますよね。
あの日を題材に多くの作家さんが本を書いたりもしています。
今回はそんな本の一冊をご紹介したいと思います。
『らんる曳く』 佐々木中著
本の紹介には、【災厄の日から二年。最愛の女を失った男は、
堕落の道を歩みはじめた(中略)「震災以後」恋愛小説の決定版!】とある本です。
いままで、震災をテーマに扱った小説をちゃんと読んだことがなかったので、
読んでみたのですが。
いや、これ、なかなか難しい。
震災をテーマに、とはいえ、あくまで一人の男性を描いた作品で
内容そのものは比較的わかりやすい(?)のですが...
(でもこの紹介を前もって知っていたから多少前提がわかったというか...)
なんせ文章がすごいんです。美麗というか独特の調子をもっていて
慣れるまでちょっと苦労しました。
でも、本好きの方にはもちろん、こういう日本語に
触れる機会をぜひ、学生の方にはつかんで貰いたい。
そう感じられた本でした。
この本以外にもいろんな震災関係の図書があります。
ぜひ色々読んでみて、自分なりに
あの日のことを考えてみる機会にしてみてはいかがでしょうか。
(名古屋のスタッフ : るん)
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