文献管理と論文執筆にオススメの一冊「理系のためのクラウド知的生産術」、と併せてご利用頂きたい文献管理サービス Mendeley
論文執筆を効率的に進めたいといった悩みを解決するのクラウドサービスがご自身の活用事例とともに多数紹介されていて、論文執筆にとりかかかる前に是非一読頂きたい一冊。名古屋学院大学では瀬戸キャンパスの図書館に在ります。
Google の各種サービス(Gmail やカレンダなど)は勿論のこと、Dropbox や Evernote などお馴染みのクラウドサービスが紹介されていますが、特に注目して頂きたいのが文献管理サービス Mendeley。Gmail・Dropbox・Evernoteなどは研究目的に限らず幅広い利用者に愛用されているかと思いますが、Mendeleyなにそれ?とついつい読み飛ばしがち・・でもちょっと待って下さい!Mendeleyこそが論文執筆を効率的に進めるキラーアプリなんです!!
Mendeley(メンデレー)とは無料の文献管理ツールで、分かり易く表現するならば「学術論文版 iTunes」とでも言いましょうか。Mendeleyにはウェブ版は勿論のことWindows、Mac、Linuxに対応するデスクトップ版アプリの他、iOS版アプリもありますので、珈琲片手に iPad で論文を読む、なんていうノマドな研究スタイルを追求できます。
初めて利用される方は、初めて iTunes にCDを読み込ませた時に音楽タイトルやアーティストの名前が自動表示されて感動した瞬間を思い出すことでしょう。
Mendele yは、論文PDFをデスクトップ版アプリにドラッグ&ドロップすると論文の書誌情報(タイトル、著者、ジャーナル名、号数や年数などなど)を自動で表示してくれます。自分で入力する手間がなくなるのです。
また、ウェブ上で気になる文献があれば、事前にブラウザへブックマークレットを設定しておけば、それらの書誌情報も自動で取り込んでくれます。
超便利。
更に Mendeley が便利なのは論文管理の場面だけではありません。
たくさんの論文を読んで、さて論文を書こうという際に多くの方がマイクロソフト社のワードを利用されているかと思いますが、そのワード用のプラグインが用意されているので、論文書きながら引用文献を簡単に挿入することまで出来ます。
まさに、論文を管理・執筆するワークフローを全てサポートしてくれるのが Mendeley。しかも無料。
残念ながら日本語化(ローカライズ)がなされていないのでついつい敬遠しがちですが、そんなこと差し置いても重宝すると思いますので、文献管理や論文執筆の煩わしさにお悩みの方は是非一度利用してみて下さい。
因みに Mendeley はエルゼビア社のグループ企業です。
日本のエルゼビア社が日本語の解説を資料とビデオで公開していますので、先ずそちらをご覧頂くのが一番分かりやすいかと思います。
大変な思いをして論文を書き終わった後に「Mendeley・・こんな便利なサービスあったのか知らなかった・・論文書く前に知っていれば」ということがないように、早めにお試しあれ!
# Mendeley のことが気になったという方には「超!文献管理ソリューション」も併せてご紹介。他の文献管理ツールと比較しつつより具体的に Mendeley の利用法が記載されています。こちらも瀬戸キャンパスの図書館に在りますよ!
(瀬戸のスタッフ りんたろうジュニア)
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