夜

『幾千の夜、昨日の月』 角田光代/著
角田光代さんの作品、夜についてのエッセイです。
著者が今までに体験したさまざまな夜の追憶を
一緒にたどることができます。
一人訪れた、異国の夜。
友人と語り明かし、時間を忘れた夜。
恋人の元に急ぐ、華やいだ気分の夜。
消灯後の病室ですごす夜...
夜は、家族がいても、友人がいても、恋人がいても、
人はどうしたって一人ぽっちなんだと気づかせる。
でも、夜が明けないことはなく、必ず次の、新しい一日が始まる。
そこでは、当たらしい出会いや出来事が待っているんだ。
そんな内容の本でした。
この本を読んでいると、自分が今まで過ごしてきた
楽しい夜、悲しい夜、穏やかな夜、不安な夜...
そんなたくさんの夜を思い出します。
私にとっての理想の夜は、大切な人と一緒に一日を振り返り、
また明日も変わらず一緒にいられることをかみ締める、そんな時間です。
これが一番幸せで、だからこそ一番難しいのかもしれませんが。
(栞)