Q.憲法ってなに?
こんにちは、経済学部卒の黒い人です。
最近夕方から閉館まで、黒い人は翼館の法学部資料室でお仕事をしています。
翼館は、ミツバチプロジェクトの関係でよく出入りをしていましたが、去年までラウンジがあったところが、法学部の学生さん向けの図書館に変わっています。
しかし、ラウンジだったころの名残か、畳のスペースは残っていますので、ゆっくりゆったり勉強にとり組むことが出来ますね。
注・茶室は立ち入り禁止となっています。
さて皆さん、日ごろ新聞やニュースは見ていますか?
経済学部・商学部・外国語学部・人間健康学部・法学部など、学部学科に関係なく、新聞・テレビなどで過去・現在の情報を頭に入れておくことは、今後どんな仕事についても必要ですし、いろいろな媒体を通してさまざまな情報を取り入れることは、日本語力や情報整理能力を養うことにつながります。
また、1つの媒体だけでは事象に対する情報や知識に偏りが出てしまうので、できる限り複数の媒体から情報を得ることが望ましいです。
最近、頻繁にニュースとして取り上げられるのは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の問題や、日米間でのTPP事前交渉、一票の格差問題とそれに関する国会議員の議席削減問題、日銀の金融緩和策による円安などがありますが、憲法改正の件はご存知ですか?
政治的な話は、黒い人は専門ではないのでさておきますが、憲法とは刑法や民法や道路交通法などの、日常生活でよく耳にする法律の上位にあたり、すべての法律の基本となる法律です。
わかりやすくいうならば、刑法や民法は国民全員が守る義務のある法律で、憲法は、国会議員や裁判官および公務員などの法律を作る側の人や行使する側の人が、守る義務のある法律であり、国家権力をはじめとする公権力の乱用を禁ずる法律です。
今まさに議論となっている、「国会議員の定数削減問題」とは、公職選挙法第4条が、裁判所で「違憲状態(法律が憲法に違反している状態)にある」と判決を下されたこと(違憲判決)により、起こっている問題です。
では、今話題となっている、憲法96条の改正とは何でしょうか。
現在の憲法96条は、第9章「改正」の唯一の条文で、憲法改正の手続きについて書かれています。
日本国憲法第96条を、噛み砕くと、
憲法を改正する際は、国会議員(衆議院議員と参議院議員全体)の、3分の2以上の賛成が必要で、さらに国民投票を行って日本国民の過半数が賛成したら改正できる。
と、なります。
これを、
憲法を改正する際は、国会議員の2分の1以上の賛成が必要で、加えて国民投票をして日本国民の過半数が賛成したら改正できる。に、変えないか?
いう議論をしているのです。
ここ、法学部資料室には、憲法9条や、先の議員定数に関する条文となる憲法14条などの、憲法の問題点や議論に関する本が沢山あります。
でも、法学部の学生さんは必読といわれてしまうかもしれませんが、他学部の学生さんは少しわかりにくい本もあると思います。
しかし、一般常識として憲法の知識はある程度必要ですので、こちらの本を読んで基礎的な部分だけでも身につけると、どこに出ても恥ずかしくないのではないでしょうか。
特にオススメなのは、最新 憲法がよ~くわかる本です。
解りやすく書かれているので、一般教養で「憲法」の講義を取った方にもいいと思いますよ♪
法学部資料室は月曜から金曜の、9:00~20:00で開館しているので、ぜひ来てくださいね♪
黒い人でした!
(名古屋の学生サポーター 黒い人)
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