列車の中のミステリー
箱根のステキスポット第2弾!!
今回ご紹介するのは 「箱根ラリック美術館」 です。
前回お話した「星の王子さまミュージアム」の真向かいにある
ジュエリーやガラス工芸で有名なルネ・ラリックの作品を集めた美術館です。
1860年にフランスのシャンパーニュ地方で生まれたルネ・ラリックは
20~40代ごろには一品作品のジュエリーを手掛け、
女優のために舞台で使う装飾品を作ることもありました。
その後ガラスの美しさに目覚めたラリックは
香水瓶を初めとする様々なガラス工芸作品を作り出してゆくのです。
そんなルネ・ラリック、実は小物以外にもたくさんの大物ガラス製品を作っています。
その1つがオリエント急行の室内装飾用のパネルです。
もう1回言います!オリエント急行ですよ!!
そう!あの有名なオリエント急行です!!
パリ~イスタンブールを結んでいた寝台列車です!!
そしてそして、アガサクリスティーの「オリエント急行殺人事件」の舞台となった
あのオリエント急行なのです!!
今回は、そのオリエント急行の車両に実際に乗車してティータイムを楽しんできました。
1つの車両内には「彫像と葡萄」(1928年)の150枚以上のラリックのパネル作品が飾られ、
光の加減で乙女たちの表情がどんどん変わってゆきます。
また、パネル以外にもランプもラリック作品でした。
このランプは逆さづりのチューリップのような形をしているのですが、
ほとんどの作品のモチーフがはっきりとしているラリックの作品にしてはめずらしく、
何からきているのか未だに謎だそうです。
その他にはラリックの娘スザンヌがデザインした装飾パネル「花束」も飾られていました。
実際に使われていた当時の内装を保っているそうで、
重厚な椅子やテーブル、ガラス窓など、オリエント急行に乗って
優雅に旅する人々の様子が思い浮かびます。
座った椅子もギシギシ音がするのは藁が入っているから、ということでした。
いつか動く本物に乗ってみたい・・・
ただし、殺人事件は抜きにして、ですが。
(栞)
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