あしたも、こはるびより
最近、わたしが眠る前に心を穏やかに、そしてそっと弾ませてくれている本がこちら。
『あしたも、こはるびより。: 83歳と86歳の菜園生活。はる。なつ。あき。ふゆ。』
現在、愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンで自給自足の生活を送っている夫婦、
しゅういちさん(86歳)とひでこさん(83歳)の菜園生活が記された本。
おふたりは、86歳と83歳とは思えないほど、ハツラツとした毎日を送っている。
しゅういちさんは、高蔵寺ニュータウンを設計した人でもある。
おふたりの家は、1975年に作ったワンルームの丸太小屋。
設計したのは、しゅういちさん。
お湯は出ない台所だけど、そこには"キッチンガーデン"という200坪の庭がある。
180本のいろんな種類の木々に囲まれ、70種類の野菜と50種類の果実が育つ庭。
春にはさくらんぼが実って、夏には麦茶の大麦を摘んで、秋は栗でくりきんとん、
冬はゆべしと保存食作り。毎月の恒例は、餅つきの日、手作りベーコンの日・・・。
本に載っている写真をみていると、おなかがグゥとなりそうなくらい美味しそう!
ふたりの暮らしは、しゅういちさんが考えた工夫と遊び心にも溢れている。
「ガスがついてますよ、忘れないで!」「アテンションプリーズ!」などと書かれた
うっかり防止の伝言板があったり、何にでもお手製の名札をつけたり。
デザインも洗練されている。
人をもてなすことが大好きなひでこさんがとれたての野菜や果実で
作る料理とお菓子は、ひでこさんが少しずつ集めたお気に入りの器たちに盛られて、
お客さまたちへふるまわれるのだそう。
菜園生活は、野菜と果物を育てあげるまでに、きっと様々な大変なことも
あるのだろう。天候とか害虫とか・・・。
でも、それ以上に人生をこんな風に軽やかに楽しんでいる86歳と83歳のご夫婦が
いるなんて、とても楽しい気持ちになる。
"憧れる"なんていったら、おこがましい気もするが、お手本にしたいような生き方。
「あしたも、こはるびより」って思うような毎日、いいなあ。
(なごやのスタッフ 春)
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