万葉集
去年、平城遷都1300年でにぎわう奈良へ行ってきました。
とても楽しかったので奈良時代に興味をもち、万葉集を手に取るようになりました。
万葉集ってとても素朴です。
百人一首などの後世の歌と比べて技巧が少ないといいますか、ゴロが悪いといいますか
表現方法も歌の内容もどちらかというと直截的でわかりやすいです。
我が背子を 大和へ遣ると さ夜ふけて 暁露に 我が立ち濡れし
・・・あの人を山跡に帰し見送ろうとして夜も更けて暁の露に私は立ち濡れたことよ
この歌、恋愛の歌かなって思いませんか?
でも、恋愛の歌じゃないんです。
弟を思って姉が詠んだ歌なんです。とても情け深いですよね。
素朴で、情け深く、季節の移ろいに敏感で・・・なんだか奈良出身の友人を思い出してしまいます。
やっぱり奈良時代から続く環境が彼女のような素敵な人を育てるのでしょうか。
ちなみに彼女は職場恋愛中。
万葉集は歌の一つひとつに番号が付いているので
自分の気持ちに合った歌を探し出して「万葉集 ○○番」と書いた紙をそっとカレに渡したのかな?
なんて妄想してみたりします。
(実際はもっと現実的な方法でした)
また万葉集の通し番号は、みんなの前では言い難いけれど友人には伝えたいという時にも便利です。
あの人臭い・・・というときは「3842番」
この人信用しちゃダメというときは「3836番」と、
こんな感じで使います。
他にもいろいろな歌があるので、勉強の合間に万葉集を眺めてみてください。
通し番号を使った内緒話だけでなく、何気ない会話に万葉集を織り交ぜられたら素敵ですね。
(瀬戸のスタッフ はち)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 万葉集
このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/2081