幸福の甘い味

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林真理子、初の児童文学作品。

お子さんのために書かれた一冊だそうです。

 

秘密のスイーツ」 林真理子/著

秘密のスイーツ.jpg

 

主人公の理沙は、不登校。

両親の離婚がきっかけで祖父母の暮らす田舎へ引っ越してきます。

ある日、母親とケンカをして家を飛び出すのですが、

その時、神社の石柱の穴が65年前の日本とつながっていることに気付き、

この穴を通して雪子ちゃんというお友達ができます。

でも、65年前といえば戦争真っ只中。

二人の間の価値観の違いに驚きます。

理沙がいつも無意識にむしゃむしゃ食べている甘いものを、

65年前を生きる雪子は食べることが出来ません。

そんな雪子やそのお友達のためにせっせと甘いスイーツを届ける理沙。

感謝をされることで、人のために何かをすることの喜びを知ります。

二人の間には強い友情が育まれるのですが、戦争の影が忍び寄り・・・

 

児童文学とカテゴリされますが、子どもから大人まで楽しんで読んでいただけます。

人と人とを結ぶ、大切な気持ちについて気付かされる一冊です。

 

(栞) 

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