図書館スタッフの最近のブログ記事
ハーベストタイムの中川牧師のおすすめ図書
『リアルカミングアウト』を読んでみました。
紹介文にあったように一気に読めました。
同性愛者としてカミングアウトの過程、その間の葛藤、苦しみ、恋愛の体験談は、理解するのが難しい点もありますが、素直に詳しく書いてくださっています。
理解するのが難しいと言って知らないでいては、間違った接し方をしてしまったり、傷つけてしまうこともあるでしょう。
彼は、確かなアイデンティティを求め続けて、このリアルカミングアウトを書くに至ったのだと思います。それは、紹介者も少し触れていますが、そこには彼の愛があふれていると思います。最後の方に、彼らやそのご家族に対してのアドバイスの仕方を彼なりに付け加えておられるのも愛だなと思いました。
前半部分では教会、クリスチャンに対する世間の方々の誤解について書かれていました。クリスチャンは罪を犯さないとか、清く正しい人だとか、大きな誤解です。教会は罪赦された罪人の集まりだということ聞いたことがあるでしょうか。まさにその通り! 自分を罪人だと自覚した者たちの集まりです。
そのことをベケットさんはご自分の体験を通してこの本で証ししておられます。
そして、自分は世界で一番幸せ者だとも記されています。
まさにその通り、クリスチャンはみなそう思っていると思います。それはなぜでしょう?
是非、彼の体験を通してその答えを探してみてくださいませ。
著者ベケット・クックさんのプロフィール:ベケット・クックは、テキサス州ダラスで生まれ育つ。大学卒業後、脚本と演技のキャリアを積むためにロサンゼルスに移り住む。現在はファッション界でプロダクションデザイナーとして働いている。2017年にバイオラ大学タルボット神学校で神学修士号を取得。現在は宣教に多くの時間を費やし、教会や大学、カンファレンスでの同性愛の問題について講演している。
★ハーベスト・タイムの『リアルカミングアウト』のページでは、目次や、牧師の紹介文が掲載されています。
(図書館スタッフ:小豆)
何年も前にビデオで観た
あの映画がDVD化されました!!!
最近は古い映画もDVDに作り替えることができるんですね。
古い映画好きにはありがたいことです。
この映画のDVD化はクラウドファンディングで実現したとのこと。
早速、購入しました。
届いた日に2度も観てしまいました。
ラストはやはり涙、涙です。
長い漂流後、アメリカの商船モリソン号に乗せてもらって
やっとのことで自分の国に帰ったのに鎖国中の日本は、砲撃で出迎えます。
泣く泣く引き返すことになったモリソン号事件、実話をもとに三浦綾子さんが書き上げられました。
「国っていったい何なんや!」
「国がわれらを捨てても、捨てない方がいるんや!」このセリフに泣けます。
途中マカオで、世界初の日本語聖書の翻訳に携わるシーンもあります。
以前にもこのブログで紹介したことあると思いますが
DVD化を機にもう一度紹介させてくださいませ。
『海嶺 上』
『海嶺 中』
『海嶺 下』
海嶺は瀬戸図書館にあります。
DVD販売者のページ『いのちのことば社』から詳しい情報を読むことができます。
原作:三浦綾子 監督:貞永方久 脚本:脚本:貞永方久/緒川浩一
音楽:佐藤隆 (1984年日本アカデミー賞音楽賞受賞)
出演:西郷輝彦/竹下景子/井上純一/松本秀人/あおい輝彦/米倉斉加年/田村高廣 他
特別出演:ジョニー・キャッシュ(第45回グラミー賞受賞)
★愛知県知多郡美浜町の『音吉記念館』では、
三浦綾子さんの『海嶺』に関する展示がご覧になれます。
予約制とのことですが、一度、行ってみたいなと思います。
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、もくもくです。
皆さんは好きな音楽を何で選んでいますか?
サブスクのおススメ?TVや映画の主題歌からでしょうか。
音楽ストリーミングサービスは、聴けば聴くほどAIが好みを学習してくれ、
おススメの精度をあげてくれる、コスパが良いものですね。
そういったサービスがない頃は、ラジオから流れて来る音楽の中から見つけることが
多かったと思います。自分の知らないジャンルや、海外の聴いたことのない素敵な音楽が
流れて来るのを、自然に聞いていました。
今回は、いい音楽をつたえたい、次代に受け継ぎたいと奮闘し続けているブロードキャスター
のお話です。デジタル放送、ネットラジオを経てクラウドサービスとの競合時代と変遷を
重ねるなかで、ラジオのもつ役割を考え、優れた音楽を紹介する仕事に
情熱を傾けてきた著者の半生記。
様々なものがデータ化され検索が可能だけれど、そもそもどんなものがあるか
知らなければ探し出すことができない。何を見ればよいのか、聴けばよいのか、
その手掛かりになるような存在、メディアが必要だと著者はいいます。
そのために、ラジオ以外にも著者の選んだ音楽映画祭や音楽フェスの監修といった
活動も積極的に行い、いい音楽を紹介しつづけています。
AIのおススメも良いけれど、たまにはラジオに耳を傾けてみませんか。
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)
皆さんチョコレートはお好きですか?
私は年に1度巡ってくるバレンタインデーの時期には
貯金をはたいて自分用のチョコを1年分くらい買い込む
勢いのチョコ好きだったりします
実はチョコレートに関する図書は本学図書館にもあります
最近手にして面白い!と思ったのはこちら
『チョコレート語辞典』
辞典とあるので
小さな字でいっぱい知識が詰まってるような本なのかな
と思いきや絵本のような読みやすさで
チョコレートの歴史や作り方が
絵と説明でわかりやすくまとめてあったり
一見チョコレートとなにか関係あるの?
と思うような用語からとびだす
チョコレートにまつわる豆知識が
いろんなところにちりばめられていて
どこのページから開いても面白い
チョコ好きさんでない方も、チョコ好きさんならなおのこと
それはもう楽しい楽しい本です
こちらはしろとり図書館に所蔵されています
その他にもチョコに関する本は色々ありますので
ぜひ、図書館のHPで「チョコレート」と蔵書検索してみてくださいね
(図書館スタッフ:るん)
皆様こんにちは、勝山道です。
何を隠そう私、基本的に本を読みません。こうしてブログに記事を書く度その体たらくを誤魔化し誤魔化し、どうにかこうにか白日の下に晒しているわけです。
とはいえ、好きな本のジャンルというものはいくつかあります。その中でもとりわけエッセイなぞは本が読みたい気分になると、つい手に取ってしまうことがあります。
人様の話というのはそれだけで面白い。それを本に書いて売るというならさぞ面白かろうと期待するも一興、さぞ面白おかしく脚色しておろうと斜に構えるのも一興。
なんにせよ、内容の面白さだけが真実なのです。それ故このような無粋を楽しむ余地さえあると言えるのではないでしょうか......どうでしょうか?
というふうにエッセイを楽しんでいる人間の戯言が参考になるかは分かりませんが、最近また二冊ほど読みましたのでご紹介させていただきます。
前者はさくらももこ、後者はオードリー若林の著作。
双方ともに分類としてはエッセイなのですが、その内容には異なる傾向が認められる......と思い至りましたので、簡単な比較を下記に。適切かどうかはこの際捨て置きましょう。
『もものかんづめ』は自らに起きたことや身の回りの出来事を綴り、それに対する感想や対応をシニカルに描写することが多い一方、『ナナメの夕暮れ』はひたすら内省的。こういうことがあったけど自分はこうだった、それは自分がこうだからだ、という展開が目立ちます。
同じジャンルとはいえ、書き手の傾向が異なれば受ける印象も異なります。どちらのほうが好みかというのは読み手次第ですが、私としましてはどちらも楽しく読ませていただきました。
強いて評するなら前者のほうが面白く、後者のほうが共感するという楽しみ方でした。どちらもよいものです。
そのような違いがあるかもしれない『もものかんづめ』『ナナメの夕暮れ』はどちらもしろとり図書館3階に所蔵されています。ご興味あります方は是非お立ち寄りください。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ:勝山道)
最近、古い映画のDVD
『ゾラの生涯』を観ました。
ねじ伏せられた真実、嘘の報道の恐ろしさ、
信じてしまう大衆の異常さ
これは、過去の出来事ですが
真実が報道されないことの悲惨さは、いつの時代にも起こりうることです。
ドレフュス事件について詳しく知りたい
と思っていましたら、なんと!!!
書庫作業しているときに、
ちょうど!!!
目につきました。
ドレフュス事件について読んでみませんか。
離散したユダヤ人の置かれた立場・環境によっても問題は大きく変化されることがわかる事件でもありました。
その人の生い立ちも複雑に絡んで、さらに複雑な悲惨な結果となったのかもしれません。
単に反ユダヤ主義という問題だけではなさそうです。
反ユダヤ主義は、なくすべきです。しかし、おそらく消滅することのない問題だと思われます。
その答えに関心を持たれましたら
『聖書』を読んでみませんか。
今日は
と
『聖書』
の紹介でした。
(図書館スタッフ:小豆)
最近、ドラマ化されて
ちょっと話題の
『拾われた男』
私は観ることができないので
原作読んでみました。
お酒の飲み方がとてもハラハラで、私としてはイラっとしながら読みました。
ですが、人柄なんでしょうね、たくさんの人に助けられて、
この人、守られてるな~と感じました。
読み進めていくとアメリカに渡ったお兄さんと再会するシーンがあるんですが、
このお兄さん役、演じるのは相当難しそうだなと素人ながら思いました。
ドラマで演じるのはSMAPの草彅剛さん、彼ならきっと上手に演じられることでしょう。
最後に拾われた男の『オチ』??とも思えるエピソードが記されてました。
あまりおすすめできないオチですが、私も子供の頃、似たようなこと言われてました。
よくある話かもしれませんが、やっぱりこのオチはいただけない。
彼の人生は、あとから思えば、拾われっぱなしというか、
確かに拾われた男なのかなと思います。
苦労ばかりのようにも見えますが、、、、わりと軽い感じに表現されて
さっと読めました。
購入予約してみてくださいませ。
★拾われた男
著者:松尾諭
出版:文春文庫
(図書館スタッフ:小豆)
皆様こんにちは、勝山道です。
SNS、活用していますか? 私は全然していません。
かろうじてTwitterを導入してはいますが、それも諸々の新着情報を得るための手段に過ぎず。顔の見えない相手との交流、たとえわずかばかりであっても恐怖を感じずにはいられない質でして......。
他にもLINEのようなクローズドのSNSもありますが、一般的にTwitterやFacebookのようなオープンのものがSNSと分類されがちな気がします。個人的にもそんな印象が強いです。
いまや誰もが使っているといっても過言ではないSNS、上記のような生態である私にとっては名前だけ知っていてその中身を知らないものばかり。正直なところ、それぞれの機能的な違いは全く分かりません。本当に分かりません。InstagramとかTikTokとか諸々、みんな同じに見えてしまう。
画像メイン? 動画メイン? どっちもやってる? ではそんなに分散する必要は如何に?
理解へ向かう心理的溝は深まるばかり......。
しかし、本日こんな本を見つけましたのでご紹介させていただきます。学んでいきましょう、SNSの一端を。
著者はマシュー・ブレナン、訳者は露久保由美子。
内容は題を読んで字のごとく。
なぜTikTokは世界一になれたのか、その急成長のからくりとは何か、なぜTiktokが選ばれているのか?
そのような疑問について考察されています。
総じて、Tiktokの機能よりもその内外の構造について関心がある方向けと言えそうな一冊です。
他にも、SNSについてレポートや卒論を書く際には参考文献として使えるかも? 皆様の書かれる内容次第ではありますが......。
そんな『なぜ、TikTokは世界一になれたのか?』はしろとり図書館3階に配架されています。ご興味ありましたら是非ともお越しください。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ:勝山道)
瀬戸キャンパスで行われた
『塩狩峠』の上映会に行ってきました。
恥ずかしながら大号泣してしまいました。
一人一人の信仰への過程は少ししか紹介されていませんが、それでもその人が信仰を持つ過程には、感動があります。10日間の路傍伝道で救われた、たった一人の青年の信仰が、のちに塩狩峠で多くの人の命を守ることになるとは。
伝道は、水の上にパンを投げるようなものに思われてもそれは虚しく返ってはこない‼️
生きるもキリスト、死ぬもキリスト、まさにすべてのことはキリスト、神から出て神に向かう‼️
ストーリーを知ってはいても泣けました。
三浦綾子さんの『塩狩峠』は三浦綾子小説選集 ; 3に入っています。
三浦綾子さんは実話を物語として書き上げる作品が多いですね。
その実話の中で、もう一作おすすめします。
『夕あり朝あり』
クリーニングの白洋舎の創業者の五十嵐健治さんの波瀾万丈な人生を書かれた作品です。
★『夕あり朝あり』は瀬戸図書館にあります。
★『塩狩峠』三浦綾子小説選集 ; 3はしろとり図書館にあります。
それから、先日、紹介しました『海嶺』つながりで、今は『音吉伝』を読んでいます。
モリソン号事件その後の音吉のことが知りたくて、読み始めました。
『音吉伝』の所蔵館(県内)は『愛知県図書館 横断検索 愛蔵くん』で調べることができます。
『音吉伝―知られざる幕末の救世主』
著者:篠田康之
まとまりのない記事になってしまいましたので今回はこの辺で。
(図書館スタッフ:小豆)
分厚い本は、時間のある時にゆっくり読みたいですね。
今回は、分厚く、中身も重いお話の紹介です。
とても難しい内容でもありましたので、随分時間をかけてしまいました。
タイトルは
『また、桜の国で』
ゲシュタポ、レジスタンス、ナチスドイツ。。。。と聞くと思い出すのは、
私の場合、古い映画『大脱走』です。
そんな時代のポーランドが舞台のお話です。
戦争は悲惨、繰り返してはいけない
と言葉にしてもそれでは軽すぎますよね。
当時の様子を詳細に調べて書かれているので、文字で読んでも目をそらしたくなるシーンが。。。
ラストちょっと前の、主人公たち三人がそれぞれの役割を果たすため、別れるシーン
映画でいうなら、「じゃぁ」と別れて、さっとシーンが変わり、現代に。。。というような映像が目に浮かぶような。。。。書き方です。
モデルになった方がおられるのかどうかはわかりませんが杉原千畝の名前も出てきますから
まさしくその時代の話です。
国を思うポーランド国民、その中でさらなる被害を受けるユダヤ人。
命、きりきりの状態で、最も優先すべきこと
それぞれの立場、役割を考慮して最善の道を選択した三人。
どうしても伝えたいことがある。
真実を伝えるのは命がけなんだなと、
このことは今の時代でも同じだと私は思います。
真実が自由に伝えられる世界になることを願って
この本をお勧めしたいと思います。
読み終えると『革命のエチュード』が聴きたくなるかも?
この本を読んで、
以前にお勧めしました、俳優の山田純大さんが書かれた本
『命のビザを繋いだ男 : 小辻節三とユダヤ難民』をもう一度、紹介したくなりました。
こちらは、本当にあった話を山田純大さんが探し求め、調べて、その調査の様子も書かれた記録です。
是非、併せてお読みいただけたらと思います。
(図書館スタッフ:小豆)