オススメ本の最近のブログ記事

ちゃんと休めてる?

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・朝起きても昨日の疲れが抜けない

・講義中に眠くなってしまう

・そもそも寝不足...週末はついゴロゴロ...


日本では若者でも「疲れている」と感じている人は
かなり多いのだとか

私たちは「運動」や「食事・栄養」については
学校などでも学ぶことはありますが
「休養・休み方」については案外学ぶ機会がありません

それどころか、休むことは怠けている、なんて言われたことありませんか?

そこで、改めて「やすむ」とはどういうことか
考えてみた本があります


休養学 : 「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う


この本は
人はなぜ疲れるのか
どんな休み方をすれば、効果的に疲れが取れるのか

こうした疑問に向き合いながら
休養を7種類に分類して
疲れを取る方法を探っています

お疲れのアナタにおススメの一冊です

(図書館スタッフ:るん)

物価を考える

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 物の価格は需要が過剰になれば上がりますし、過少になれば下がります。一方、逆に供給が

過剰になれば下がりますし、過少になれば上がります。日本のバブル経済崩壊後の失われた

30年という期間は、異常なばかりの所謂「デフレ」が継続しました。安くてそこそこ良い物

を提供する競争となり、物の価格は上がらず、低経済成長となり、したがって個人の懐(消費)

は増えないという循環に陥って来ました。ベースアップがないという給与の現状維持が続いた

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ことは、新規採用は限定的となり「就職氷河期」となった

わけです。いよいよ近年人口減少が顕著になりつつあり、

ようやく人手不足から初任給上昇に火が付き給与が上がる

という構造に転換しつつあります。購買力がつけば、物価

が上り、物価が上れば企業業績も伸びるという好循環に繋

がるという。しかしながら、今や一国だけでの閉じた経済

環境にはなく、海外取引との関係から通貨の価値の上下により輸出入量の多寡が生じ、

この多寡がまた経済の好調、不調につながる。この経済の好不調は結局のところ、古典

経済学者による「神のみぞ知る」でしかないかもしれません。しかしながら、本書

物価を考える』においては、我々の懐そして国の懐の好循環について考えるべき要素を

多角的に余すところなく語ってくれています。

(しろとり図書館スタッフ 東空)

普通って何?

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先日知り合いの方からこんな話を聞きました。

周囲の人と何か違う、とずっと感じていて受診したところ、発達障害と診断され薬を処方された。薬を飲んだら初めての場所や初めての経験でも、いつも感じていた興奮やパニック状態にならず驚いたと。普通の人はこんな世界にいたんだと初めて知ったということでした。

自分の感じていることが普通だという感覚は誰もが持っていると思います。

でも普通ってなんでしょう?

 

ひびのライブラリーにある『不自由な脳』を読みました。

choju51_0035_8.jpgルポライターとして多忙な日々を送っていた著者が41歳で脳梗塞を発病。

経験豊かな臨床心理士との対談で高次脳機能障害の当事者から見える世界を伝えます。

発病後の処置が早く障害の程度は軽いといわれる中、本人が感じている違和感はかなりのもの。

自分の感情が制御できない、あふれる情報に脳の処理が追い付かずパニックを起こす、など壊れた脳に混乱するのだそう。

 

例えば買い物袋をもってドアの前でパニックになる。choju28_0036_3.jpg

ものを持つということはものを落とさずに持ち続けるということ。それは持続的に脳に指令がいっている状態でかなりエネルギーを使っている。それだけで消耗するため別の作業が困難だと。

買い物をして家に入ることは普段特別意識を向けない当たり前のこと―なのにそれだけで疲れ果ててしまう世界を知りました。

普段何気なくしていることは実は脳が適切に処理しているおかげ。

普通と思っていることが普通にできていることに思いを寄せてみませんか?

【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】

哲学対話してみませんか?

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みなさんこんにちはピアノです!

今日は哲学エッセイの本『水中の哲学者たち』をご紹介します。

9784794972743_600.jpg哲学と聞いて、なんだか難しそうだからやめておこう・・・と思ったそこのあなた!ちょっと待って!

このブログを最後まで読んでから判断してみては?

ということでこちらの本、哲学の中でも「哲学対話」についてのエッセイなのですが、はて、哲学対話とは?となる人も多いはずですね。私もこの本を読んで初めて知った一人です。

いろんな人といろんな話題を輪になって話して・聞いて、明確な答えは出ないかもしれないけれど、一つのテーマをみんなで考える時間、それが哲学対話です!

テーマはいろいろで「約束は守らないといけないのか?」や「夢と現実の違いは?」など案外私たちの身近なことがテーマとなっています。こんな素朴な疑問でも胸を張って哲学してると言っていいんですよ。

普段小学校や中学校で哲学対話を行っている著者の永井さん。子供たちと行うテーマでよくあるのが「ひとは何のために生きているのか?」だそうです。

ちょっとした身近な疑問から深い疑問まで、いろんなテーマを扱う醍醐味が哲学対話にはありそうです。

「哲学」というと何を言っているのか分からない、お堅いイメージがありますが、この本では「なぜ?」と思ったらもう哲学の始まりなのだ!と私たちに語りかけてくれています。

そんなこの本の中で私が気に入っているのが「変わる」というエッセイ。「ひとの話をよく聞き、それによって自分の考えが変わること、それを楽しんでください。」という一文に心打たれました。エッセイの全容はぜひ自分の目で読んで確かめてみてくださいね!

ぜひお友達を巻き込んで「哲学対話」してみては?

(名古屋の図書館スタッフ ピアノ)

名画を見る眼  

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こんにちは、もくもくです。

今回ご紹介する作品は、『名画を見る眼:カラー版,1』です。

著者は長年にわたり西洋美術の研究、普及活動をリードされ、

国立西洋美術館や大原美術館の館長をつとめた方で、2024/10/17に逝去されました。

ファン・アイクからマネ、ルネサンスから印象派直前までの有名な15作品を紹介しており

初版から半世紀もたつのですが、丁寧で読みやすいうえに、

その絵画や画家の網羅的な解説は言うまでもなく、絵のもつ全体的な雰囲気や

空気感までも文章で表してしまうところが、読者を魅了し続けます。

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ただ美術館へ行き作品を楽しむのも素敵ですが、社会的要請や人間関係など

色々な要素が絡み合ってそれぞれの名画がうまれたという背景を知ることで、

より楽しさが増すのではないでしょうか。

幸いにも優れた美術作品に出合える機会が色々とありますね。

その中に本書に書いてある画家があれば、出かける前に、

勿論出かけた後でも読んでみては如何でしょう。

作品との距離が前よりも近く感じられるかもしれません。 

(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)

一切なりゆき

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~樹木希林のことば~

『一切なりゆき』

樹木希林さんは個性的な女優でした。2018年にお亡くなりになるまで10年以上

「がん」と闘っておいでで、その間マネージャーもなし、自宅のファックスにて仕事

の依頼を受け、撮影現場までは自からの運転で出かけるというワン(ウー)マンプレー。

自宅は都内の大きなお屋敷であったようですが、早くから断捨離に努め、ほとんど

身軽な生活であったようです。演技スタイルはどちらかといえばコミカル、そして

どちらかといえばシニカル(冷ややか)、そして目つきは怖い。

ただ、ご本人のお言葉を伺えば、随分以前から達観するところあり、自分を身の丈

より大きく見せることはなく、どちらかといえばありのままに表現することに心がけ

た女優人生であったようです。

そんな修行僧(尼)のような生き様の彼女の日々の思いと言葉がここに綴られています。

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        (しろとり図書館スタッフ 東空)

そうだ、京都へ行こう!

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mochitsuki.pngこんにちは、スタッフゆまたろうです。

「あぶり餅」を食べたくてたまらなくなったので
京都に行ってきました。

あぶり餅とは、
一口大のきな粉をまぶしたお餅を竹串にさし、
炭火で炙り白味噌たれを絡めたものです。
甘く少し焦げた部分が香ばしく、癖になるおいしさです。
京都の今宮神社の参道で食べることが出来、
病気封じ・厄除けのご利益があるそうです。food_sichirin.png

今回十数年ぶりに食べましたが、
これを食べるためだけでも、来たかいがあるなという味でした。
みなさんもぜひ一度食べてみてください。

今回の京都旅行では下記旅行ガイドが役立ちました。

kankou_kinkakuji.png

ことりっぷ 京都
manimani 京都
tab!tte 京都
ココミル 京都

貸出も可能なので、
みなさんもぜひ旅のお供にご活用ください!

(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)

本年、大阪万博協会副会長にして、前京都精華大学教授・学長のウスビ・サコ。

1966年、西アフリカのマリ共和国に生まれ、1991年来日。

建築を専攻し「京都の町屋再生」などを手掛け、「世界の居住空間」「コミュティ

再生」をテーマとして取り組むようになる。西アフリカ時代の経験を活かし、

人間・社会と人が集まる空間の関係性をより良いものにする研究にも取り組む。

多文化共生を目指すにあたっては、垣根を垣根とも思わない。

「にぎやかでよろしいね (うるさくて迷惑です?!) 」

コミュニケーションにあたってはバンバラ語、マリンケ語、英語、フランス語、

中国語、関西弁を操るマルチリンガル。

日本の人たちに問います。「なんでやねん」?!

ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」』

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(しろとり図書館スタッフ 東空)

月まで3キロ

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こんにちは、もくもくです。

今回ご紹介するのは、短編集『月まで3キロ』です。

ドラマの原作で作者をご存知の方がいるかもしれません。

主人公達は、出口のないような悩みを抱えている大人や子供です。

その悩みが劇的に解決されるわけではないけれど、

偶然の誰かとの出会いが、それを乗り越える助けとなり、明るい光が見えてくる。

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作者が地球惑星科学専攻というのも、物語の構成に大きく関わっていますが

上手く内容に溶けこませていて、専門的な知識もすんなりと入ってきます。

読み進めるうちに、感情曲線があがっていく素敵な物語たちです。

(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)

東野圭吾 ワールド2

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映画化やドラマ化された作品も多く知名度の高い作家、東野圭吾。

どれを読んでも面白く、ドラマ化された『ガリレオシリーズ』も有名。

個人的には切なさを感じる作品が特に良いと思っている。

そんな作品を紹介したい。

『容疑者Xの献身』

ガリレオシリーズ第3作で、2008年に福山雅治主演で映画化された。

捜査線上に浮かんだのは、湯川の大学時代の友人で天才数学者の石神だった...。

命がけの純愛が生んだ犯罪。

これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。

ラストがまた、切なすぎる...。

(瀬戸のスタッフ:emirin)

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