「十字架」と一致するもの

失楽園よもやま

失楽園シリーズつけたしの回でございます。

失楽園シリーズの記事はコチラ→失楽園その1 失楽園その2 失楽園その3 失楽園その4 失楽園その5 失楽園その6

 

さて、エデンの園がどこらへんにあったかという議論があります。

アルメニアの辺りのことだとか、ペルシャ湾の底にしずんだとか・・・色々な説があります。

日本でいうところの邪馬台国がどこだったかの議論に似てますね。

 

もしエデンの園が見つかって、楽園に住めば人は幸せになれるのかなと疑問です。

約束をやぶる、バレなきゃいいと思って隠す、人のせいにする。

そうして楽園を追われたのに、人は変わらずに同じ過ちを繰り返していると思います。住む場所さえ良ければ幸せになれるのでしょうか?エデンの園が見つかったとしても、そのエデンの園を自分だけのものにしようと戦争が始まるのではないでしょうか?そうやって人を犠牲にして幸せになれるのでしょうか?たとえ戦争をしていなくても、孤独だったり、差別されたり、抑圧されたり、悲しみの心、憎しみや怒りで心がしばられていたら幸せでしょうか?

 

ではどうすれば幸せなんでしょうか?

 

その答えは、イエスが十字架で示した隣人愛にあると思います。

人の罪、全てを背負って十字架であがなってくださったイエス。

世界中の全ての人が隣人愛を実践したら・・・。

 

本学の建学の精神「敬神愛人」は、本当の幸せって何だろう?といつも問いかけてくれます。

 

---------<お知らせ>----------

 

明日10日から19日まで夏季休暇にともないブログの更新をお休みいたします。

次回の更新は8月20日となります。

豪雨と猛暑の夏、お気をつけて充実した日々をお過ごしください。

ペンテコステ

5月19日はペンテコステ、日本語でいうと聖霊降臨日です。

クリスマス、イースターとならぶキリスト教にとって重要な日です・・・といっても知名度が他2つに及ばず盛り上がりにかけがちなのがこのペンテコステです・・・。

 

・イエス・キリストが生まれたことを記念するのがクリスマス。

・イエス・キリストが十字架の死から復活したことを記念するのがイースター。

・弟子たちに聖霊が降って宣教活動を始めたことを記念するのがペンテコステ。

 

んー、説明も???となってしまいがちです。

聖書、使徒言行録2章1節にその様子が記されています。

炎の舌のようなものが頭のうえにきて、弟子達が聖霊に満たされてイエスの福音をいろいろな国の言葉で語り出します。

 

ペンテコステイメージ画2013年バージョン

pent.pngついでに2012年度バージョン

 

pente.jpg聖霊に満たされると勉強しなくても外国語がしゃべれるの!!?便利!!!私にも聖霊を!!!とテスト中の中高生の頃は祈ったものです・・・。もちろんこれっぽっちも聖霊は降りませんでした。ということはさておき、いろいろな国の言葉を話す、コミュニケーションのことでちょっと思うことがあります。

 

どれだけ正しい言葉を使っても心がなければコミュニケーションはとれません。

心があっても言葉が使えなければコミュニケーションはとれません。

正しい言葉を使う技術は勉強して身につけることができます。

でも肝心の心はどうすれば?

 

弟子達がやっていたことは熱心に祈ることでした。

そこに大切な意味があるように思います。

 

それではみなさま良い週末を!

5/20月曜日の名古屋キャンパスチャペルのオルガンアワーではペンテコステの曲を中心に予定しています。

受難週です。

今週は受難週です。

あ、悪いことが起きまくる不吉な週という意味じゃなく、イエス・キリストの十字架の苦難(受難)をおぼえて過ごす週なのです。

その辺りのくだりは↓こちらの過去記事をご参照ください。 

灰の水曜日 レントその1 ムラサキの季節 レントその2 血しおしたたる レントその3 なんで十字架に? レントその4 受難週 レントその5 洗足木曜日 レントその6 受難日 レントその7

 

今度の日曜日、31日はいよいよイースター(イエス・キリストの復活を記念する日)です。

イースターにはウサギやタマゴの飾付でお祝いするんですよー。

外国ではクリスマスカードのようにイースターカードを送りあうなんてことも。

ということで、キリスト教センターブログをイースターっぽくできたらなとこっそり準備中です。こうご期待。

受難日 レントその7

レントも終盤、今回は受難日について。 

 

前回まで↓ 

灰の水曜日 レントその1

 ムラサキの季節 レントその2

 血しおしたたる レントその3

 なんで十字架に? レントその4

 受難週 レントその5

 洗足木曜日 レントその6

 

この受難日にイエスは十字架にかけられて死にいたります。

キリスト教徒にとって、十字架はイエスの愛、罪の許し、信仰の象徴なんです。なので受難日や聖金曜日などと特別な呼び方をします。

その十字架、クロスモチーフとしてアクセサリーなんかに使われていますねー。

でも、この十字架刑、めちゃくちゃ残酷な死刑なんです・・・。

わかったうえで信仰の証として身に着けるならともかく、オシャレな感じで知らずに身に付けている人を見ると・・・ギロチンをぶらさげているのと変わりない(むしろギロチンの方がまだマシ?)なんて思ってしまいます。

 

この受難のくだりは、J.S.バッハの作品で有名なマタイ受難曲、ヨハネ受難曲としても展開しています。

もしクラッシックに興味のある方は、聖書を読むとより理解が深まりますよ!

それでは今回はここまで。

洗足木曜日 レントその6

ひさしぶりにレント、受難週について。

junansyu.jpg

前回まではこちら↓をご参照ください。

灰の水曜日 レントその1

ムラサキの季節 レントその2

 血しおしたたる レントその3

なんで十字架に? レントその4

 受難週 レントその5

 

今回は洗足木曜日について。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作品で有名な『最後の晩餐』はこの日の出来事を描いたものです。

 

キリスト教の大切な儀式に聖餐式というものがあります。

イエスの十字架と復活が救いのためにおきたと信じている、そのように告白するために行われるとても大切な儀式です。それはこの最後の晩餐の中に出てきます。

「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。 」

『日本聖書協会 新共同訳聖書』 マタイによる福音書26章26~28節

 

・・・ということとは別で"洗足木曜日"と呼ばれるのは・・・こんなエピソードがあったからです。

晩餐の後、イエスは逮捕され、十字架にかけられます。

イエスは自分の運命を知っていました。だからこの晩餐が弟子達ととる最後の食事になることもわかっていました。弟子達はそんなこととはつゆしらず、誰が一番弟子の中で偉いのかときそいあっていました。

そこでイエスは弟子の足を洗いました。

当時は舗装してない道をサンダルみたいな靴で歩いて移動していましたから、足はとっても汚い部分でした。そして↓のように言われました。

 

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」

『日本聖書協会 新共同訳聖書』 ヨハネによる福音書 13章34節

 

本学の建学の精神「敬神愛人」とはどういうことだろう?と考える時に大切な場面の一つだと思います。

受難週 レントその5

昨日に引き続き今日もレントについて。

レント(受難節)最後の一週間を受難週と呼びます。

今年は3月24日(日)から30日(土)のことになります。

 

その流れは・・・↓のようになっています。

junansyu.jpgいっぱいエピソードがあるので今回は棕櫚の日曜日について。

 

棕櫚(シュロ)はナツメヤシというヤシのことです。

イエスがエルサレムに入る時に民衆が自分の服やヤシの葉っぱを道にひいてイエスを歓迎したところからこの呼び名がついています。

あんまり想像ができませんが、今で言う優勝パレードみたいなものですね。

宗教指導者が自分の身が危ういと思ってしまうぐらいのVIP待遇、熱狂的に歓迎したということです。

でも日曜に大歓迎して数日後には十字架に磔にしろと叫んでしまうのです・・・。なんだかなぁ。

 

ということで、また次回。

なんで十字架に? レントその4

今回はまじめにイエス・キリストの十字架の苦しみをおぼえるレント解説シリーズ!

 

そもそも無実のイエスが、なんでよりによって最も苦しい十字架で処刑されるはめになってしまったのでしょうか?

それは・・・↓の図のような事情があったのです。

 

setumei.jpg

宗教指導者たちが「律法を守る」ことを重視したのに対して、イエスは「愛」を重視しました。

この「愛」は、神を愛し人を愛する、本学の建学の精神「敬神愛人」です。

イエスは形だけ律法を守っても愛がなければ幸せになれないと説きました。

 

宗教指導者たちはイエスの支持が高まるにつれ、民衆が自分達の言うことを聞かなくなることを恐れました。

そこで民衆を扇動してまんまとイエスを処刑の場へと送り込むことにしたわけです。

 

 

これがイエスが十字架にかけられる大まかな流れです。

ということで今回はここまで。

血しおしたたる レントその3

さー、今はイースターを迎えるまでのレント(受難)の期間。

レントの期間に歌う讃美歌がけっこうあります。

 

一番有名なレントの曲といえば『血しおしたたる』です。

生々しいというか痛々しいというかグロい曲名ですね。

歌詞は十字架で苦しまれるイエス・キリストへの祈りを歌っています。

 

でも、この曲のメロディー。

もともとは恋の歌だったんです!!!

 

『わが心は千々に乱れ』というような恋の歌だったそうです。

 

かえ歌です。

 

讃美歌はかえ歌でできている曲がけっこうあるんですよー。

色々な曲の成り立ちを調べてみると面白いです。

いよいよ3月

いよいよ3月ですね。

3月31日(日)はキリスト教の3大祭イースター(復活祭)です。

イースターはイエス・キリストが十字架の死から復活したことを記念する日です。

神の愛によって人が死から新たに永遠の命を得るようになる。

そんなキリスト教の信仰を思い起こす日です。

 

3月31日は年度末。

卒業、入学シーズンですね。

新しい生活を迎えるみなさんにそんなことを伝えられたらと思います。

灰の水曜日 レントその1

イエス・キリストが十字架の死から復活したことをお祝いするイースター、毎年春分の日の後の満月の後の日曜日ということで2013年は3月31日(日)です。十字架にかかるイエスの受難をおぼえてすごす受難節・レントが始まりました。

 

レント初日もう過ぎてしまいましたが・・・今年は2月13日(水)でした。

初日は毎回イースターの46日前です。

・・・46ってなんだかハンパ!!!

 

実はこの46日間の中に日曜日が6回あるんです。日曜日のぶんを46からひくと・・・・

46-6=40

ということで40

 

40

 

1/25のブログ人はパンだけで生きるものではない・・・でご紹介したように40ってキリスト教では重要な数字なんですよー。

 

そしてこのレント初日を"灰の水曜日"という特別な呼び方をします。

前年の"棕櫚(シュロ)の日曜日"で使われた棕櫚の葉を燃やした灰を塗布する習慣が呼び名のもとです。

 

 棕櫚の日曜日?余計わからんわ!!!

 

・・・となったと思いますのでレント・イースターにまつわる用語などこれからブログで取り上げていく予定ですー。

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