図書館スタッフの最近のブログ記事

少し前「ゴールデンカムイ」という漫画の実写映画がヒットしました
元々作品のファンで、映画もとても楽しく拝見した一人です

この作品を通じてアイヌの文化に興味を持った方も多くいるでしょう
そんな方にこちらの本を紹介したいと思います

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『オオカミの声が聞こえる』

アイヌの女性マウコはヌプルクル(霊力を持つ人)です
マウコは出会った人々の協力を得ながら
オオカミの声をたどって
自身と自身を取り巻く状況に向き合っていきます

彼女の進む道には実際に存在している
アイヌについての博物館や資料室、
関係人物がたくさん登場します

そして、アイヌであること

それが今の日本でどういう状況なのか
どんな言葉を投げかけられ
どんな思いで過ごしているのか
その歴史的な複雑さも含めて
小説という形の中で自然と触れられるよう描かれています

ぜひ、作者の前書きと後書きも
合わせて読んでもらいたい一冊です

(図書館スタッフ:るん)

🌟今回紹介するのは

ちょっと長いタイトル

ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと

著者 五十嵐大・発行 幻冬舎

私が手話を覚えたいな〜と思い始めたのは何十年も前のこと、仕事で手話を知っていたらと思う出来事があったこと、

それと同時期に教会で手話賛美を初めて見た時に美しいと感じたことなど。。。

でも学ぶ時間もなくて(言い訳ですが)

そのうち手話賛美の本で、何曲かマスターして、その表現のいくつかを組み合わせてカタコトで、ほんの少し本当にほんの少し話せるようになりました。そんな時、コーダの方と知り合うチャンスがあり、手話との関わりは広がっていきました。

コーダとは両親が聴覚障害者の方のことです。

この本は、そんなコーダの方が子供の頃からの体験を記してくださった本です。

手話を学ぶ上でもこの背景はとても大切なことだと思います。何より本人は自分で好んで聴覚障害になったわけでもなく、その子も選んでコーダとして生まれたわけでもない。この本を通して、聴こえる世界と聴こえない世界、両者の世界が広がることを祈ります。

私の手話は相変わらずカタコトですが、手話を学ぶ上で手話技術より、もっと大切なことがあると考えています。

「守る」のではなく「ともに生きていく」というタイトルで30のことは終わります。

可哀想、差別、怒り、恥、守らなければ、守れなかった、涙のありがとう、

そして行き着いた「ともに生きていく」という著者の言葉に、希望を感じました。

東日本大震災を体験したこのご家族の大変さは、短く簡単に書かれていますが、聴こえないご両親の避難の様子を読んで、周りの方々との繋がりの大切さを痛感いたしました。守られてよかった。

ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』は瀬戸図書館にあります。

‼️関連図書‼️ドラマ化もされた『デフ・ヴォイス』もおすすめします。瀬戸図書館にあります。

(図書館スタッフ:小豆)

栞輪ブログをご覧の皆さま、

☆新年あけましておめでとうございます☆

2025年がスタートしましたね
今年も図書館をよろしくお願いいたします

西暦2025年は、和暦だと令和7年
そこで、令和の「7」にちなんで

しろとり図書館入り口すぐのミニ展示にて、


「ななのほん」展を開催中です!

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タイトルに7が入っている本や
テーマを7つの方法で解き明かした本など
いろいろな「7」に関する本を集めてみました

すべて借りられますので
ぜひご覧ください

(図書館スタッフ:るん)

人気鑑賞DVDです!

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こんにちは、本日はおすすめ映画DVDの紹介です♪

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キングダム

 超人気コミックの実写映画シリーズです。

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                                                                        古代中国の春秋戦国時代末期における、7つの戦国国の  

争乱背景とした作品中国史上初めて天下統一を果たした

始皇帝と、それを支えた武将李信にまつわるストーリー。

(原作は2013年、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞)

壮大な乱世のお話で、ハマっている方もいらっしゃるかと思います。

実写化もよく出来ていて、大変な人気作ですよね。

瀬戸の図書館にもシリーズで揃っています。

是非見に来てください♪

                                                                      

  (★瀬戸の図書館スタッフ ティズ★)

どう生きるか

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内村鑑三の生き方、考え方にとても興味があって、最近は、関連の図書を難しいですが、あれこれ頑張って読んでいます。そんな中で、読みやすくアレンジされた本を見つけました。

内村鑑三の『後世への最大遺物』をわかりやすく、今の言葉に編集した

人生、何を成したかよりどう生きるか

を紹介いたします。

まず、最初のページに紹介されてた漢詩のメモをシェアいたします。

天地無始終

人生有生死

 意味:天地は永遠で、始めも終わりもない。人間には生死があり、人生には限りある。頼山陽(江戸後期の漢詩人)

残すといえば、お金?事業?、。。。そんな財産が欲しいと欲を持つのはいけないことか?

私には残せるものなど何もありませんが、

誰もが残せる唯一のものがある

と、内村鑑三は言っています。

今の私たちに足りないものはお金ではない

さて、それは?

この本を今、読む人への解説が後半に記されています。

この作品は内村のキリスト信仰を伝道するために書かれている本ではない。彼は宗教としてではなく、自己啓発として話した、とこの解説者は説明しています。

確かに聖書の話や福音についての内村鑑三の礼拝メッセージ的なものはなかったように思います。

しかし、彼の生き様を知る助けにはなると思います。

今日からの生き方が変わる、そんな一冊です。

文字も大きく、読みやすく編集されています。

ぜひ一度、読んで見てくださいませ。

内村鑑三に興味をもたれましたら、図書館の検索ページから探してみてくださいね。図書館には、内村鑑三に関する本がたくさんあります。『内村鑑三』で検索してください。

図書館のページ

‼️おまけ‼️

もう一冊おすすめいたします。

内村鑑三とその周辺』は瀬戸図書館書庫にあります。図書館カウンターにお尋ねください。

※下の写真は内村鑑三の墓碑銘である言葉と私のお気に入りの写真です。私のアルバムより。

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(図書館スタッフ:小豆)

山月記

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こんにちは、もくもくです。 

今回ご紹介する作品は、中国の古典をもとに書かれた作品で,

高名な詩人になる望みに破れ、虎になった男が自分の数奇な運命を友人に語る変身譚。

某アニメから興味を持たれた方もいるかもしれません。

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中島敦の『山月記』です。 

教科書でふれた方も多いと思います。

"己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。

かといって、又、己は俗物の間にすることも潔ぎよしとしなかった。"

この場面は切なさを感じさせますね。

臆病な自尊心と尊大な羞恥心のために他者との交流を断ってしまう。

ここまで強くはなくても、誰しも心当たりがある思いではないでしょうか。 

 

漢文古典に対する素養が深く、漢文的で硬質な文体を特徴とする

著者はこの作品と「文字禍」という作品で文壇デビューしました。

今、読み返してみると授業で読んだ時とは、違った感想を抱くかもしれません。

青空文庫では新仮名・旧仮名で、図書館所蔵では他にもマンガ版などがありますので、

お好きなものを読んでみてください。

 

(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)

読まずに「読む」

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ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
皆さんはドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことはありますか?
作者とタイトル、大まかなあらすじと登場人物を2,3人知ってる、くらいの方が大多数だと思います。とても有名な作品だけどなんだか堅苦しそうだし結構な長編だから、あまり読む気にはならないな......なんて思ったり。
現に私もそうでした。数か月前に実際に読んで、あまりの面白さと読みやすさに驚いたものです。
今回ご紹介するのは、『罪と罰』を読んだことのない4人がこの作品について語る読書会の記録です。

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「罪と罰」を読まない
作品を読まずに読書会をするなんて、そんなのアリ?!と思われるかもしれませんが、
これも『罪と罰』が誰もがタイトルを知る超有名作だからこそ出来ることなんでしょう。
本の前半では、4人の読書会メンバーがおぼろげな知識をもとに、また時々作品の一部を覗き見しながらストーリーを推理し話し合っています。
そして後半ではメンバーが実際に「罪と罰」を読んだ後に、推理の答え合わせをしつつ、作品についてしっかり語り合っています。
もちろん作品の内容にしっかり触れているので、ネタバレを気にする方はご注意ください。

今回ご紹介した『「罪と罰」を読まない』だけでなく、『罪と罰』そのものもおすすめです。
確かに登場人物の名前や作中の文化、習慣にはなじみがないのでそこが少しネックになるのは否めませんが、長さを感じさせないほど惹きこまれるし、主人公の犯行前後の心理描写が細やかでリアリティたっぷりのスリル満点のエンタメ犯罪小説です。

本学の図書館が所蔵している翻訳は瀬戸としろとりで4種類ほどなので、ぜひともお好みの翻訳で読んでみてくださいね。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)

それまでは世間の常識・自分にとっても当たり前
そう思っていたものが「そうではないのではないか?」
という疑問や気付きを得るというのは
場合によってはその後の人生や世界を左右するほどの
とても大きな衝撃があるものなのかもしれません

その瞬間に出会ってしまったら
人はどうするのでしょうか

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チ。 ―地球の運動について―

この漫画はそんな衝撃に出会ってしまった人達の物語

地球はほかの惑星とともに太陽の周りを
自転・公転しつつ動いているとする地動説をめぐり
人は時に己の感動、正義、信仰、絶望、信念
いろんなものに翻弄されながら
物語の主人公となっていったり、悪者となったりしていきます

最近アニメ化もされ
色々考えさせられるお話です

こちらの全8集は名古屋キャンパス曙館3Fの図書館にあります

館内のみで閲覧可能ですので
講義の合間に読んでみてはいかがでしょうか

(図書館スタッフ:るん)

何十年ぶりかで読み返してみました。

星の王子さま

子ども向けのお話なのかもしれませんが、大人になってから、あるいは私のように随分と歳を重ねてから読み返すと忘れていた"とても大切なこと"に気づかせてくれる大人のための本とも言えると思います。有名な本ですから、「読んだことある!」という方、たくさんおられると思います。

年数を隔てたのち、もう一度、読んでみませんか?

☆私の気になったことば、少しだけ紹介

①大切なものは目に見えない←これはとても有名なことばですね。

これとお仲間的なことば、もう一つ

②『砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているから、

家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えない

③水は心にいいものかもしれないな

④お別れのときが近づいた時のことば

「遠すぎるんだよ。ぼく、とてもこのからだ、持ってけないの。

重すぎるんだもの。」

ぼくはだまっていました。

「でも、それ、そこらにほおりだされた古いぬけがらとおんなじなんだ。

かなしかないよ、古いぬけがらなんて‥‥」

 

私たちの死の時を重ねてみました。

天国に持ってゆけないものは手放さなければなりません。

本当に必要なもの、目に見えない大切なものは、どこに行っても一緒です。

星の王子さまは今、どこにいるのでしょうね。

星の王子さま』は、しろとり図書館の文庫・新書コーナーにあります。

その他にも、英語や他の言語で読む星の王子さま、関連する本、たくさんあります。

図書館のホームページ』から検索してみてくださいね🌸

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写真は私のアルバムより

 (図書館スタッフ:小豆)

思わぬ出会い

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いつもと違う道を選んで歩いていたら
こんな看板を見つけました

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二葉亭四迷、一度は学校の授業で聞いたことありませんか
有名な『浮雲』という作品を残した日本の小説家です

その人が、幼年期過ごした家の跡地が
なんと名古屋市内にあるらしい

東京生まれの二葉亭四迷ですが
母方の実家のある名古屋で
過ごしていた時期があったことを
こちらの看板で初めて知りました

いやぁいろんな道を歩いてみるものです

さて、これを機にと
本学図書館に彼の作品があるか探してみました

ありました、岩波文庫版の『浮雲

ukigumo.jpg

落語のような、リズミカルな会話が軽快で
現代とは違う言い回しなども解説付き
1880年代に書かれた作品ながら
割と調子よく読めてしまいます

しろとり図書館に所蔵しています
たまにはこんな本との出会いもいかがでしょうか


(図書館スタッフ:るん)

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