オススメ本: 2023年11月アーカイブ

 「2040年問題」というキーワードを聞かれたことはありますでしょうか。

2040年になると第三次ベビーブームに生まれた「団塊ジュニア世代」が65歳以上の高齢者となり、高齢者の人口はピーク。少子高齢化が進み、これを極めることとなる。これが「2040年問題」です。具体的な問題は

①一人の高齢者を15人で支えることとなる。

➁年金、医療、介護などに使われる社会保障給付が現状の1.6倍となる。

➂単身(おひとりさま)の貧しい高齢者が増加する。等々経済的に社会全体が

圧迫され、苦しくなるということです。

格差と分断の社会地図 : 16歳からの「日本のリアル」

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本書では、現実起きている世界での格差による社会の分断、日本においても格差による階層の分断、すなわち社会的弱者の一層の貧困が生じ、コロナ禍を通じてよりそれが鮮明になってきていると述べられています。

筆者は、若い人にも身近なところで起きている、社会的弱者である子どもの貧困、増加するであろう老人の貧困、こういった現象をリアルに気づいてもらうことに期待しています。

(図書館スタッフ  東空) 

こんにちは、ポテトまるです。

最近なかなか本を読む時間がとれず、長編の物語を読むのは難しい...
ならば短編ものを読もう!と思い立ち、短編小説を探す中で見つけたのが、
北山猛邦さんの『私たちが星座を盗んだ理由』です!

私たちが星座を盗んだ理由.jpg

こちらの本は、5つのお話が収録されている短編集です。
短編集と言いつつも、1つ1つのお話がつながっている作品も多くありますが、
今回紹介している作品は、1つ1つの物語は完全に独立しているので、
時間を見つけてサクッと読むことができます!

5つの物語全て予想外の結末で、読み終わった後の何ともいえない感覚が印象的でした。
結末を知ってからもう一度読み直すと物語に散りばめられた伏線に気づくことができ、二度、三度と楽しめる作品だなと感じました。

中でも私は一番最初に収録されているお話「恋煩い」がゾッとする終わり方でお気に入りです。
特に最後の1行を読んだ時の衝撃はなかなか忘れられませんでした...

今回紹介した『私たちが星座を盗んだ理由』はしろとり図書館に所蔵があります。
気になった方は、是非読んでみてくださいね。

(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)

こんにちは、もくもくです。

今回ご紹介するのは、「ジャック・フィニィ」のファンタジー作品です。

彼はSF作家、ミステリー作家でもあり、この作品で書かれている

憧れの時代と同じ道路、場所または部屋など、すべての条件が一致すると

現代を離れることができるというアイデアは

過去の世界への入り口として、彼の長編SFでも使われています。 

bg_natural_flower.jpg 

並行世界を行き来できるコインや

時を越えて手紙を届ける古い机の隠し抽斗。

出会ってはいないけれど、世界のどこかにきっとあると思わせる

不思議でノスタルジックな短編集。

古き良き時代が持つ不思議な力

その中で生きている人々の日常や人生を優しく描いていて

読んでいる自分も、あたたかい気持ちになりました。 

 

書影(カバー画像)についても、

この絵で本書を買ってしまったという評もあったくらい

緻密で美しい絵を描く、内田善美という方によるもので

優しい不思議なお話達をさらに素敵にして感じさせてしまう

素晴らしい相乗効果をあげています。 

機会があれば、手に取ってみて下さい。

この近辺では、愛知県図書館、鶴舞図書館で所蔵されています。

(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)

「ズーマー」という名前から想像するのは男の子?女の子?

保育園で「きみは男の子?女の子?」と尋ねられた2歳のズーマーは「ズーマーは人間だよ。」と答えました。

この子の両親は、どんな代名詞(he/sheなど)で自分を呼んでほしいかをズーマーが自分で伝えられるようになるまで、ズーマーと周囲の人にこの子の姓(セックス)について開示せずに育てることにしました。

ジェンダーについて子どもが自主性を持てるような子育てをする。

簡単にはできないことだけど、すごく興味深いと思いませんか?

ピンクとブルーに分けない子育て.jpg

『ピンクとブルーに分けない育児 ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録』

著者のカイル・マイヤーズは社会学者、教育者であり、ジェンダー・クリエイティブな子育ての世界的な提唱者です。

「私は子どもに世界の半分以上を与えたいのです。男女どちらかの売り場ではなく、すべての洋服やおもちゃから選びたいのです。すべての色、すべての遊び、すべての絵本を与え、ズーマーのために、すべての形容詞を使い、すべてのポジティブな経験と機会を与えたいのです。」(本文より)

(瀬戸の図書館スタッフ:とらねこ探偵ミロ)

ヨシタケシンスケ氏の絵本は、とてもユニーク

りんごかもしれないは初めて読んだ作品である。

ひとつのりんごから、次から次へと繰り広げられる不思議な世界。

哲学的にも感じられて、大人も引き込まれる。

まさにヨシタケシンスケ ワールド全開の作品だと思った。

この作品をきっかけに、何冊か読んでみたがどの作品も素晴らしい。

中でも、最初のインパクトが大きかったのもあり一番のお勧め。

(瀬戸図書館スタッフ:emirin)

りんごかもしれない

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ゲーム機の歴史

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こんにちは、スタッフゆまたろうです。

今は日本のゲーム機といえば任天堂かSONYですが、
昔はPanasonicやNEC、CASIOといった家電メーカーも
ゲーム機を作っていた事を知っていますか?
(SEGAは知っていると思います)

今回は、ゲームが大好きな方におすすめの本を紹介します。
ゲームコンソール2.0

この本は、歴代のゲーム機本体とそれを分解した写真集です。portable_game.png1970年代以降に発売されたゲーム機を120種以上掲載、
時代に合わせ様々に変化を遂げたゲーム機を通じて、
ゲームの歴史を知る事ができます。

著者のEvan Amosさんはアメリカのカメラマンで、
Wikipediaのゲーム機のページに掲載されている写真を
数多く手がけていることでも有名です。
ゲーム機の撮影をはじめたきっかけのページは必見ですよ。

(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)

紛争解決学.jpgどうすれば争いを止められるのか:17歳からの紛争解決学

なぜ、世界では争いが起きてしまうのか?どうすれば、争いを止められるのか?
このテーマを「紛争解決学」の視点からわかりやすく解説されています。

「紛争解決学」とは、暴力による対立をどのように回避するかという問題に向き合う研究分野だそうです。
そのアプローチは国際問題だけにとどまらず、個人間や社会における紛争を解決するためのヒントも与えてくれます。

「テロの暴力とテロをなくす暴力の違いは?」
「どうして宗教がからむ争いはなかなか解決しないのか?」
「報復(しかえし)は本当に有効か?」

などなど、国と国、集団と集団が争うしくみがわかれば、人間関係を円滑にするための手がかりが見つかるかもしれません。

(瀬戸図書館スタッフ:Signet)

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