オススメ本: 2018年7月アーカイブ
『イワンのばか』 トルストイ
この物語はトルストイの書いたものの中でも、最も重要な作品の一つです。ロシアの百姓たちのひたむきに生きる様は、「労働に生きる」という人間の本来的なあり方がちゃんとある、トルストイはそういうものの代弁者として、言葉をもちいて作品にしました。なにしろその百姓というのは、せっせと働き、家族や共同体を大切にし、皆で分け合う平和的な暮らしをしますが、愚直なものですから、小悪魔にそそのかされればどんどん悪い方向へいってしまいます。トルストイはこういった賢いものに翻弄され続けるロシア農民達を見て、言葉とか物語という形で庇護したのです。
裕福な百姓の三人息子の一人、イワンはまさに愚直に労働に生きる農民で、うちに残って働いている。一方、軍人のセミョーンは王さまに仕えるために戦争にいき、ほてい腹のタラースは商売のため、街の商人のところ行きました。貴族と結婚したセミョーンも女商人と結婚したタラースも、よく金を使うものですから、家にかえってはばかのイワンに助けを求めにいくのです。それをかまわず、イワンは兄弟たちに分け前を与えます。
裕福な百姓をみて小悪魔たちは良く思いません。そこでセミョーンには戦争して征服をするようにそそのかし、その結果彼は敗北し、財産を無くす、というように困らせる方へ仕向けます。タラースには、彼の腹をふくらまし、よくばりにして、手当たり次第に消費させるよう仕向けます。
小悪魔たちはイワンにも悪さをしようとしました。ところがイワンのばかにはどうしても効きません。小悪魔がいたずらを仕掛けても愚直だから気付かない、あるいはいたずらに気付いても負けじとより一層労働をこなしていく。これとは対称に、貧困に陥ったセミョーンとタラースはイワンのもとにおせっかいになり、暮らすことに。
彼ら軍人と商人は家族のおかげで力を取り戻し、王さまになりました。イワンもまた、病人をなおすことができるという特殊な力のようなものがあるおかげで、町の王の姫と結婚し、王さまになりました。三人が王になったのです。ところがセミョーンもタラースも王として自分のちからを存分に発揮しましたが、イワンは王さまといっても特別なことをせず、いつもどうり手仕事に取り掛かる。税金を払うとか、兵隊を備えるというようなことをしません。そのうち愚直に働く人ばかりの国になりました。姫もまたばかでした。が兄たちは相変わらず小悪魔にそそのかされて失墜し、国にも人が集まらない。兄たちも、小悪魔たちも、賢い人たちも、どうやったってイワンにはかなわないのです。
イワンの国はその後もその後も彼らを養います。誰かが来て、「どうかわたくしどもを養って下さい」と言えば、彼は「ああよしよし!」と言う。
「いくらでもいなさるがいい―わしのところにはなんでもどっさりあるんだから」。
この国の一つの習慣が次の通り
―手にたこのできている人は、食卓につく資格があるが、手にたこのないものは、人の残りものを食わなければならない。
トルストイは国民伝説に伝わるこのようなロシア農本主義ともいえる思想を大切にし、多くの人に伝えました。それというのは農民はイワンように、多くの場合無抵抗なものであり、また非言語的なものです。彼はそれをみて言語という形式で、簡潔に明瞭に描き出しました。ほんとに気軽に読めます。農民のくらしの、平和で、平等で、無抵抗で、労働主義的態度を感じ取り、特権階級の暮らし、軍国主義、商業主義、資本主義的なものを戒めました。
この偉大な思想を、多くの人にトルストイから知ってもらいたいと思って推奨します。
...と少々切実な感じとなりましたが、子供から老人まで楽しく読める、悦ばしい物語でございます。
図書館SA あっきー
みなさんはじめまして!
一学生として図書館のブログ、しおりんに初めて書かせていただく
「かわしきみつる」という者です。
さて今回は、『思考は現実化』するという本についてご紹介させていただきます!
「思考は現実化する」聞いただけでも難しい、俺興味ないし、、とか思っている人いませんか?
確かに、内容は信念だったり、潜在意識だったり、忍耐だったりとそこまで難しくないことが書かれているんです。
どういう本なのかというと、絶望や挫折から立ち上がるのに必要なノウハウの詰まった人生の教科書、、!です笑
とまあ一言で言ってしまいましたけれど、こう見えても私、統合失調症なんですよ?
こんな病を持っている私でも読めたんだから、健全な学生さんは楽に読めちゃうはずです。
私は読んで理解し、実践するまで3.5(4回ではない、4回目はまだそんなに読めていません)回ほど読みました。
それほど熱中しちゃうものなんです。
統合失調症といっても、私は、留学先でいじめにあい、さらに小説を書くことのできるイマジネーションのようなものを医者に伝えたらそのような病状と言われただけで、本当は病気でも何でもないから読めたのかもしれませんね。
実は私、文芸部では主幹を務めさせていただいて、軽音楽部ではボーカルを経験させていただきました!
そんなことはどうでもいい、と思っているかもしれませんが、私が何を言いたいのかと言うと、自分の信念を持って人生設計をしっかりと持ち、目標や夢に向かって邁進してみるのはどうですか?ということです。
このブログが、悩める学生の一助となりましたら幸いです。
では失礼しますー。
(学生:かわしきみつる)
こんにちは。タケヒロです。
今日はすごくいい天気です!!
この前アルバイトの帰りにコンビニによってガリガリ君を買ったんですよ、みかん味の。
みかんがフルーツの中で一番好きなので、なんとなくおいしそうだなという軽い気持ちでしたが、
すごく美味しかったです!!
ガリガリ君に特徴的なあの氷を砕いたような食感に、さっぱりとした甘さ、
一日の疲れがすべて吹き飛ぶような味わいでした。
そして半分くらいぼーとしながら食べていたのですが、
ふと棒をみてみると、そこには「当たり」の文字が!!
ということで当たりました、ガリガリ君!!もう一本です。
さすがに時刻は午前2時を過ぎており、ガリガリ君を二本そこで食べるには
寒いので家に持ち帰りました。
いやーでも当たった嬉しさはでかいですね。
いままで私の中では、ガリガリ君はチョコ味が最強だと思っていたのですが、
ここにきてみかん味がトップになりました。
やはり比べてみないと分からないものですね。
逆に言えば、比べて見ると新たな発見があるかもしれません。
あっ念のため言っておきますが、別に比較する為に
みかん味のアイスを買ったわけではないですよ!!
比較は目的ではなくて、手段ですから。
比較した結果、なにかが明らかになったりするのです。
ということで、「比較する」ということがどういうことなのか、
みなさん興味はでてきましたか?
興味が出てきたよという方におすすめしたいのが、こちら。
ぜひ、お時間があるときにでも読んでみてください。
皆さん、こんにちは!
学術情報センターサポーターのマロンです!
私は今、緊張しながらこのブログを書いています。
なぜ、緊張しているかと言うと書いている場所が法学部資料室だからです。
法学部資料室とは法学について調べ、ひたすら勉強するというイメージが勝手に刷り込まれているため、とにかく静かにしなければいけないイメージがあるからです。
今もこの部屋では私のキーボードを打つ音ぐらいしかしていないのでとてもプレッシャーを感じています(笑)
ブログを書こうにも、法学についてあまり勉強したことがなく、知識がない私にとっては本を探すだけで一苦労です。
そんな、私でもこの本なら何とか理解出来そうなのを探してきました。それは「高校生からの法学入門」です。
こんにちは! " くうこう "です! (*^_^*)
普段、夜空を見たりしていますか?
自分はバイト終わりに毎日のように見ています。
さて、今日紹介する本は、
「宙の名前」です。
この本では、空、星座、月の呼び方を紹介しているのですが、
一つのものでもたくさんの呼び方があるのです!
さらに、季節や天気の状況によってもその呼び方は異なります。
日本人の言葉の豊かさを感じられますね ♪
ぜひ読んで、空を楽しんでみてください!
( 学術情報センター 学生サポーター くうこう )