スタッフ: 2011年4月アーカイブ
K先生より 絵本をいただきました。
タイトルは「としょかんライオン」。
ある日、図書館にライオンがやってきて、 みんな大慌て。
きまりを守れば問題ない という図書館長のことばで、
ライオンは こどもたちのソファになったり、
しっぽで ほこりをはらったりと、みんなの人気ものになります。
ところが、わけがあって 大声でほえてしまい、
図書館のきまりを やぶってしまうことに・・・
この絵本は
きまりを守ることの大切さと、でも「例外」も大切な時があること、
それから、図書館は誰にも平等に開かれていることも伝えています。
もうすぐ、としょかんライオンは、名古屋学院大学の図書館にもやって来ます。
おたのしみに。
(名古屋のスタッフ そら)
みなさん こんにちは!
新しく瀬戸のスタッフに加わりました「りゃま」と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、みなさんは 音楽は好きですか?
また、どのような曲を聴かれるのでしょうか?
私は、京都の とあるミュージシャンに出会ったのをきっかけに
『ワールドミュージック』と呼ばれるジャンルの曲を
聴くようになりました。
ヒットチャートソングとはまた違う、
民族音楽をベースとした音楽です。
伝統曲そのものから、現代風にアレンジされたものなど
さまざまあります。
スペインのフラメンコ、ブラジルのサンバや ボサノバ、
アルゼンチンのタンゴ、フランスのシャンソン・・・などなど
こう聞くと、何となくイメージがわくでしょうか?
今日は、そんなワールドミュージックについて書かれた本を
ご紹介したいと思います。
【 音の力 】 DeMusik Inter.編著 インパクト出版会
この本は、単なる音楽紹介だけにとどまりません。
あらゆる音楽の起こり、発展していくまでの背景までが
解説されています。
地域や民族問題、時代の社会情勢など、
さまざまな要素がからみ合って
音楽が成り立ち、今日まで発展していることが分かります。
それゆえに、この種の音楽は、「喜怒哀楽」や「魂」など
人間の持つ本能的な感情や感覚が ストレートに表現され、
いきいきとした魅力を放っています。
また、「音楽」という視点から
世界の歴史がひも解けるというのも おもしろいと思います。
本文では、日本の「チンドン音楽」など、
一般になじみのある音楽にも触れられ、
文章自体はカタイものの、興味深い記事がたくさんあります。
個人的には、東ヨーロッパを中心とした
「ロマ音楽」とよばれる 移動民族の音楽が 大好きです。
この本を通して、ヒットチャートソングなどの
「積極的な商業流通のもとに広がる音楽」 とはまた違う世界を
みなさんに知って頂けたら・・・と思っています。
そして、音楽だけに限らず、みなさんの視点が
「流行りすたりとは関係なく生き続けるもの」 にも向いていったなら
うれしく思います。
そして、ぜひ今度は 音源で、生で、
『ワールドミュージック』を 存分に味わって頂きたいと思います。
(瀬戸のスタッフ りゃま)
▲震災直後の筑波大学中央図書館本館3階。 (筑波大学附属図書館撮影)
3月11日、14時46分、マグニチュード9.0の大地震が東日本を襲った。気象庁が東北地方太平洋沖地震と命名名したこの地震は、その後大津波に姿を変え、倒壊した現場を再び破壊し、人を、車を、建物をさらっていった。地震と津波は福島第一原子力発電所の事故をも誘発し、近隣住民はいまだに避難生活をおくっている。政府は、4月1日、この地震による震災を東日本大震災と名づけた。
4月20日現在の犠牲者・行方不明者は、警察庁発表で27817人とされ、被害総額は政府発表で16兆から25兆円とされる(ただし、原発事故被害額は含まれていない)。まさに戦後最大の大災害となった。亡くなった方々の冥福と被災地の一日も早い復興を祈らずにはいられない。
被災地から遠いところに住んでいる私たちでさえ、瓦礫の山となっている現状に目を奪われて途方に暮れている。ここでは、人々の生活を第一に考えつつも、図書館で働く者として、図書館が受けた被害について目を向けてみようと思う。
地震が起きると図書館の蔵書はどうなるのだろう。次の映像を見てほしい。
この映像はいわき市の図書館で利用者が撮影したもので、書架に並べられていた図書(数万冊と推察される)のほとんどが地震により床に散乱する様子が映されている。書架が倒壊を免れたのは、地震対策がとられていたからであろうと思われる。関東以北の大学図書館でも、書架が転倒したり建物に被害を受け、休館を余儀なくされた。震災の影響により、新学期の開始を延期した大学もある。
合計150万冊(推計)が落下したという筑波大学附属図書館では、震災直後、暫定版ホームページとTwitterを立ち上げた。そのHPから、いくつか被災状況の画像を見てみよう(注1)。このブログの冒頭の画像は、震災後の3月14日、筑波大学中央図書館本館3階を写したものである。本が落ち、通路をふさいでいる。下の2枚の画像は、同大体育・芸術図書館を撮影したもの。けが人がでなかったことは、まさに不幸中の幸いであった。
▲筑波大学体育・芸術図書館1階の吹き抜け。ガラスが散乱して危険な状態。 (筑波大学附属図書館撮影)
▲筑波大学体育・芸術図書館1階の和雑誌バックナンバー。書架が完全に倒れている。 (筑波大学附属図書館撮影)
筑波大学附属図書館では、これだけの被害に遭いながら、ただちにボランティアを募集して復旧作業にとりかかった。完全ではないものの3月29日には、サービスを再開している。同図書館が発信するTwitterのメッセージからは、危機に直面して力が倍増したかのような不思議な明るさを感じる。危機だからこそ図書館が必要だという信念が関係者を動かしていることがわかる。
(注1) ここで用いた画像は、筑波大学附属図書館のホームページから借用したものである。同図書館は、「筑波大学附属図書館」が撮影した写真であることを明記の上、元画像を大きく損なう加工を行なわない限りは、事前のご連絡なしでご利用頂いて結構です」としている。関係者の配慮に感謝の意を表する。
(瀬戸のスタッフ りんたろう)
図書館にとっても素敵な文庫シリーズが入りました。
こちらそれが、こちら。
『百年文庫』といって、ポプラ社から刊行されています。
各1冊ずつに漢字一文字の"テーマ"があり、
それぞれ3人の文豪の短編作品が味わえます。
普段なじみのない文豪の作品に出会えるのも魅力です。
例えば「憧」には、
太宰治の『女生徒』 ・ ラディゲの『ドニイズ』 ・ 久坂葉子の『幾度目かの最期』
「夢」には、
ポルガーの『すみれの君』 ・ 三島由紀夫の「『雨のなかの噴水』・
ヘミングウェイの『フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯』
が収録されています。
また、本についている「しおり」の色が、それぞれ全て違うのです。
漢字一文字のフォントも味わい深くて、本を並べた姿もまた素敵。
100冊で完結するという『百年文庫』。
全巻読んだら、文学少年・少女になれることまちがいなし。
『百年文庫』は、白鳥図書館の文庫・新書コーナーにあります☆
(名古屋のスタッフ りんこ)
在学中は、毎日のように一緒に図書館に勉強に来ていた仲良しの卒業生(一期生)2人です。
卒業後、久しぶりに2人揃って来てくれました。私もリハビリ学部ができたことで初めて、国家試験に挑戦するような学生さんと身近に接するようになりました。頑張る姿にいつも刺激も受けています。
そこで、「理学療法士」として働き出した2人に、インタビューをしてみました!
Q 理学療法士になってどうですか?
A 良かったです!卒業しても日々勉強だけど、充実しています。患者さんは、お年寄りもいればスポーツ障害などの若い人もいます。確実に言えることは、異性のお年寄り(おばあちゃん)にはもてます!
Q 思い描いていた理学療法士像と比べてみてどうですか?
A 憧れていたとおりでした。ただ、患者さんのこと、ご家族のことまで考えて仕事をしていくので、とても奥が深いです。もっともっと上を目指せると思います!
Q 学校で勉強していた頃と今の勉強、どう違いますか?
A 学校では、知識を詰め込んでいる感じだったけど、今は受け持ちの患者さんのことに添って勉強しています。やりがいがあるし、おもしろいと思います。
Q 一期生はとても仲が良かったけど、今も変わらないですか?
A 土日も病院があったり、休みもばらばらでなかなか皆では会えないけど、変わらず仲いいです!
Q 卒業後も図書館を利用できるのはうれしい?
A かなり大きい病院でないと、病院内に図書室はありません。公共図書館には専門書が少ないし・・・。今働いている病院にも図書室がないので、卒業後も学校の図書館を使えるのはうれしいです!本も年々増えてきましたよね。
真剣に文献を探す姿は、在学中と全く同じです。
インタビューに協力ありがとう。ますますの活躍を期待しています! 卒業生にも、さらに喜んで使ってもらえる図書館になるといいですね。
今年度の卒業生と記念に一緒に撮ってもらいました
卒業おめでとう!!
一期生同様、図書館に帰って来てね。
(えみりん)