管理人: 2012年5月アーカイブ
土日を使って、伊良湖に行ってきました。
行きは師崎から伊良湖への船の旅です。
同じ県内でも名古屋に住んでいると、
先っちょまで行くのに時間がかかるせいで
なかなか行けない伊良湖。
でも、今年は2回も足を延ばすことができました。
一度目は、イチゴ狩りと菜の花を目当てに。
今回は、のんびり海の幸を楽しむために。
伊良湖の先端、恋路が浜沿いに一軒のお宿があります。
そのサロンでは宿泊客が自由に楽しめる本やDVDが並べてありました。
そこで見つけた一冊がこれ。
「山の上ホテル物語」 常盤新平 白水社
宿の女将さんが言うには、以前お客さんが
「こんな本があるんだよ」と置いていってくれた本だそうです。
一晩で全てを読むことはできませんでしたが、
創業者の吉田俊男と、いくら叱られても辛くても彼についていった従業員たち、
そして、彼らの創る「山の上ホテル」を愛した多くの作家たちの言葉から、
どれほど居心地がよく、素晴らしいホテルなのかが伝わってきました。
残念ながら、本学の図書館にこの本は所蔵されていませんが、
こんな一冊がありました。
森裕治 河出書房新社
ぜひ、これから探しに行こうと思います。
池波正太郎、山田瞳、高見順、三島由紀夫など
昭和の文壇を彩った作家たちが愛した「山の上ホテル」。
東京の神田駿河台で今でも営業を続けています。
ぜひ一度、泊まってみたいホテルです。
(栞)
『口紅のとき』 角田光代/著 上田義彦 求龍堂
図書館の新着図書コーナーでとても目立っていた1冊の本。
真っ赤で、格子状に入った腺がとってもレトロで
祖母や母の鏡台を思い出しました。
(決して真っ赤な鏡台なわけではないのですが。)
角田光代さんも本書の最後で述べていますが、
口紅って、数あるお化粧品のなかでも
とっても特別なものだと思います。
子どもの頃、化粧をしている母の様子を見ていて、
一番印象に残っているのは口紅を引く部分です。
(他の部分はあんまり印象に残っていません。)
それに、初めて口紅を母に塗ってもらった七五三の時のことは
こそばゆくてなんだか誇らしい感覚と一緒に今でもよく覚えています。
この本では、6歳から79歳までの1人の女性の人生が
1本づつの短編でつづられています。
あいにく、今の私の年齢の作品はありませんでしたが、
障子の影から口紅を引く母の様子を伺う少女の気持ちに
「 あぁ、そんな気持ち、幼い私も感じてた 」と思ったり、
病床に伏せる愛する夫のために毎日色々な色の口紅を引いて、
明日も今日と同じように一緒に過ごすのだと伝え続ける
熟年の女性の気持ちに心打たれたりしました。
途中に掲載されている、様々な年齢の女達が口紅を引く写真。
彼女たちの秘密の時間を覗き込んだみたいで、目が離せません。
1つ1つが短く、文字も大きいので一気に読めちゃいます。
ぜひ、女性の方に手にとってほしい。
そんな1冊です。
もちろん男性の方も、女性の秘密を覗いてるみたいで
十分楽しめると思いますよ!
(栞)
2012本屋大賞 ノミネート作品
『誰かが足りない』 宮下奈都 双葉社
昨日、図書館に新着図書で届いたこの本を始めて見たとき、
「ホラー??」
と思った。
アガサクリスティのみたいだったから。
夕焼けのピンク色の光が射す、誰も座っていない食卓の表紙も
原因の一つだったかもしれない。
でも、読んでみたら怖い本じゃなかった。
むしろ、忘れていた大切な人を、大切な思い出を呼び起こされるような、
そんな一冊だった。
ある年の10月31日午後6時。
洋食レストラン「ハライ」に集まってきた6組の予約客。
彼らそれぞれの物語が6つ語られる。
恋人、夫婦、家族、友人・・・
彼らは大切な人と、ただ美味しい食事を共にする。
そんな素朴で、でもとても大切なことに気付かされる。
6つの予約。
7つめは私自身が予約を入れてみたい。
その時は誰と一緒に食事を楽しもう??
たくさんの顔が思い浮かんだ。
とても幸せな気分になった。
(栞)
昨年の秋から製作を進めていた、「学情 紹介ビデオ」がついに完成しました!
主な登場人物は2人。
名古屋キャンパスと瀬戸キャンパスに通う、学生さんです。
初めて訪れる、もう一つのキャンパス。もう一つの図書館。
いつもとは違った雰囲気に、探検をしているみたいにワクワクしてきます。
皆さんも、2人と一緒に館内を巡ってみましょう!
ビデオは全部で2本。
前編では名古屋キャンパスの学術情報センターを、
後編では瀬戸キャンパスの図書館を紹介しています。
<学術情報センター紹介・前編(名古屋キャンパス編)>
<学術情報センター紹介・後編(瀬戸キャンパス編)>
現在、学情4Fでも放送中です。
ぜひご覧ください。
詳しくはこちらから
(栞)