【部屋の中で見る青空】『藪の中』

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芥川龍之介『藪の中』をご存知ですか?

平安時代、都にほど近い山中で若狭の国府の侍と妻が山賊に襲われ、侍は死亡した。事件は検非違使によって吟味されたが、山賊と妻、霊媒師に呼び出された侍の言い分は真っ向から対立するー

一つの殺人事件が当事者3人の目線で語られますが、本当に同じ事件?と思うほどそれぞれの語る物語が違います。

ただ面白いのは3人ともに自分が殺したと告白しているところ。普通なら自分は殺していないと言うために嘘をつくような気がしますが、そうではありません。同じ出来事でも人によって受け取り方が違うことはよくありますが、受け取り方で自分が犯人と思い込むことはそうそうないと思います。

すごく不思議な世界観。そこに何を感じるかは人それぞれかもしれません。

真実は「藪の中」です。 

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黒澤明監督の「羅生門」(1950年大映)は、この「藪の中」に「羅生門」を加えて映画化されています。

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞アカデミー賞名誉賞を受賞しました。原作と少し違うところもありますが、こちらもおすすめです。

若き日の三船敏郎が粗野な多襄丸を演じていて、素敵でした。

※芥川龍之介『藪の中』は青空文庫からすぐに読めます。タイトルをクリックしてください。

【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】

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