MR(エム・アール)  

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こんにちは豆太です。

MR=医薬情報担当者を主人公に製薬業界の裏表を描いた医療ビジネス・エンターテイメントです。

分厚いが短編集なので読みやすく、各章で起承転結があるのも読みやすさのポイントです。

MR:Medical Representative

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MRとは「医薬情報担当者」と呼ばれ、製薬業界の医薬営業です。

かつてはプロパーと呼ばれていましたが、医師への過剰な接待攻勢で癒着や安全性の無視などが問題になったため、 日本製薬工業協会(製薬協)が自主規制する形で、プロモーションコードを作成しました。

それにより、プロパーは厳しいルールの下でしか営業活動のできない「MR」に変わったのです。

MRは製薬協に属しMR資格が必要です。新入社員が入社すると,

このMR資格を取得するために8ケ月間猛勉強します。

当然、自分のところの製品教育+薬効・薬理、疾患、PMS、プロモーションコードに沿った勉強を行います。

この試験は年1回12月に実施され、合格率は85%前後です。不合格ですと翌年12月追試を行います。

この試験がMRの第一関門になります。当たり前ですが業界試験なので薬剤師の資格があっても受験します。

病院によってはこの資格が名札になる施設もあります。無いとこの病院の担当者にはなれません。

とにかく、厳しい勉強を経てMRの誕生です。薬学部、理系だけでなく、文系もたくさんいます。

この主人公の人たちも文系が頑張っています。業界に入ればハンディはありますが、 ひとの命に携わる者として一生懸命知恵を絞って立ち向かう姿が面白く描かれています。

読み始めたらやめられなくなります。ライバル会社のMRが登場すると競争相手にいかに勝つか、という話になり

さらに、ライバル会社に勝ってもまだ話が終わらず、今度は内部と戦う話になります。

どちらかといえば現実に近く、半沢直樹の製薬会社版と理解していただいても差し支えないかもしれません。

非常に興味深々で読んでいただけると思います。

追伸:リハビリテーション科だけでなく、文系の皆様も医療業界に足を踏み込んでみませんか。

(名古屋図書館スタッフ:豆太)

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