デビュー作も読んでみた

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「推し、燃ゆ」で芥川賞をとった宇佐見りんさんの
デビュー作、読んでみました。

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「かか」宇佐見りん著

19歳のうーちゃんの一人称の独特の方言まじりの語りで「おまい」に向けて語られる、
かか(母)のこと、とと(父)のこと、明子、ジジ、ババ、血縁者、家族。
女性として生まれたこと、SNSや人のつながり、出来事。

この世の片隅に、こんな愛憎を胸に秘めながら生きている子がきっといるんだろうな
と思わせるような生々しさのある作品でした。

何かが解決するようなお話ではありません。
でも、最後の数行にはいろんな想いがよぎるのではないでしょうか。

この作品が書かれた時、筆者は大学生。
すごいですね。

「推し、燃ゆ」とはまた違った筆致の作品です。
どちらも図書館にありますので、借りてみてはいかがでしょうか。

(図書館スタッフ:るん)

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