【部屋の中で見る青空】檸檬をひとつ
こんにちは。スタッフの春です。
自宅からすぐに読める「青空文庫」からの文学作品。
本日は、梶井基次郎の『檸檬』です。
高校生の頃に読んだ小説ですが、その時は、実はいまひとつ
ピンとくることがなかった作品でした。
先日、久しぶりに読み返してみると舞台となっている 京都の町の色や景色、
果実の匂いまでもが鮮明に感じられるような気がして、はっとしました。
あっという間に読める短い小説ですが、なんてことのないような
一日の情景がぎゅっとつまっています。
主人公の男は肺を患っているので、モデルは著者の梶井基次郎自身なのではないでしょうか。
気持ちが沈んだり、晴れやかになったり、疲れたり、愉快な気分になったり・・・
一日の中でめまぐるしく変わる主人公の感情が、人間らしくて、
自分にも重なる部分を発見し、なぜかとても身近に感じられた一冊です。
もしこの作品が気になった方がみえたら、ぜひいつか京都にある書店 丸善へ行ってみてください。
小説の中にでてくる書店は、京都の丸善なので、ここには"檸檬"推しが店内に
いろいろあるのですが、中でもおすすめなのが併設されているカフェです。
メニューに『檸檬』がモチーフになったレモンケーキがあるのです。
おいしいレモンケーキと一緒に文学気分も味わえますので、おすすめですよ。
※梶井基次郎著『檸檬』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ 春)
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