【特集】橋本治

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特集コーナー(橋本治)を新たに設けました!

古典をもっと読んでみたい。古典に気軽にアクセスしたい。 でも「古典」は難しい、特に日本語の古典は。

ある意味、西洋の古典より難しく感じたりする。それくらい遠い存在で、どう読んでよいかわからない、語彙も文法も、昔の人がどんな考えをしていたのかを想像するのもたいへん難しい。

こういう悩みを解決してくださる作家、橋本治さんです。

日本の古典への壁を少しでも低くしたいと思い、著書である古典解説書を読んでみました。

ふんふん、なるほどそう読むのか、有名なお話でも意外と知られていないことがたくさんあるな、と感心し面白い、と浸っていたところ、突然の訃報が飛んできた。だからというか、余計にビックリしました。

その後で、この人はどんなことを書いてきたのだろう、なにを伝えたかったのだろうという興味がわいてきて、いろいろと手にとってみました。

近年は新書から出してるのが多く、どういう内容の本なのかどんなジャンルなのかを一言で表すにはちょっと難しい、他の人はあまり書かないようなことを書きまくっているというタイプ。独特な書き方だけどとても常識のある本です。

小説家なのでもちろん小説が面白い、特に『桃尻娘』デビュー作のこの青春小説は、今のライトノベルの先駆けのような存在です。

とにかくいろんな種類のことを書いている作家。

その中で全体としての特徴としては、言いたいことがなかなか分かりにくい、で結局何が言いたいの?と首をかしげることにもなりがちで、なかなか結論に達しない、ふわふわした状態でいさせられる、判断を先送りさせられる、というような感想を抱きます。

しかしそこに面白さを感じるのだと思います。

結論を急かさず、求めすぎず、白か黒かのどちらでもないグレーゾーンの中を行き来するようなどっちつかずの不安定な感覚、こういうの悪くないですね。

質の高いミステリーや推理物みたいなものです。

というように多岐に渡って活躍された方なのできっと面白い本、ためになるような本見つかると思うので、追悼の意も込めて、ぜひご参照ください。

 
 
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とめてくれるなおっかさん
背中のいちょうが泣いている
男東大どこへ行く
 
東大紛争の頃のポスター かっこいいですね
 
図書館サポーター あっきー

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