喋々喃々

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かわいらしい題名に惹かれて、読んでみました。

主人公の名前も、「 栞 」なので紹介してみます。

 

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喋々喃々(ちょうちょうなんなん)」 小川糸/著

 

著者については、「食堂かたつむり」で

ご存知の方も多いかもしれません。

映画にもなってますし。

 

この著者の本、ほのぼのした表紙やタイトルの本に惹かれて

手に取ることが多いのですが、

なかなか複雑でシビアな部分も実は多かったりします。

 

タイトルの「喋々喃々」の意味、知っていますか??

 

大辞泉を引いてみると、

  「 小声で親しげに話し合うさま。

    また、男女がむつまじく語り合うさま。 」

とあります。

 

 

でもでも!!

 

この本、フリンの話なんです。

 

出会ってから、一年。美しい日本の季節が一巡り。

そこで、そっと、でも親しげに会話を交わす二人はフリンの関係。

 

それでも、背景に広がる東京下町の季節のうつろいや、

二人でとる豪勢ではなくても旬の食材を使ったおいしい食事。

また周囲で主人公の「 栞 」を見守るあたたかい隣人たち。

 

フリンの話。

 

でも、読んでて心がほっこりしてきます。

好きな人と一緒にすごす。

それだけで感じる幸せを、一緒に感じることができます。

 

二人の関係には共感できないところも多々ありますが、

そこに目をつぶって読んでみると、

「 人を好きになるってステキだなぁ 」

と、しみじみ感じることができます。

 

ちなみに、実際の東京下町が舞台となっています。

( どこかは読んでのお楽しみ♪ )

作中に登場した、お店や路地、神社やお寺、

一度足をのばしてみたいです。

本には、手書きの地図もついてます。

その地図を手に、私も好きな人のぬくもりを感じながら、

歩いてみたいです。

 

(栞)

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