<06>図書館スタッフ: 2012年11月アーカイブ
こんにちは♪早くも街はクリスマスムードですね。
クリスマスの置物や飾りがお店にたくさん並ぶこの季節。
見ているだけでもワクワクします。
私がその中で、いつも手に取ってしまうのが、「スノードーム」。
スノードームの中の雪を振って降らせて、繰り返してはつい眺めてしまいます。
そんなスノードームを手に取るたびに思い出すのが、この本。
「スノードーム」/ アレックス・シアラー著
若い科学者クリストファー・マランは「光の減速器」に関する研究に没頭していた。家族も友人もいない彼は、同僚たちともうち解けない風変わりな青年だった。そんな彼がある日、同僚のチャーリーに一綴りの原稿とスノードームを托して失踪する。そのスノードームは、逆さまにするとドームの中に雪が舞い飛ぶふつうのスノードームではなく、一つの町の極小模型が閉じこめられた、逆さまにしてはいけないドームだった。そして原稿には、少年のクリストファーを主人公とする信じがたい物語が綴られていた。
作者のアレックス・シアラーは大人が読める童話の著者として有名ですが、
童話にしては奥が深く、思ったより重い内容でした。
最初は、SF?ミステリー?という感覚で読んでいたのですが、
実は愛がテーマの悲しいお話。
いつもキラキラと輝いて、賑やかなスノードームの印象が少し変わる作品です。
( 瀬戸スタッフ くう )
白鳥公園の木々たちも徐々に紅葉付いてきて、最近街やテレビなどでは徐々にクリスマスに向けて「イルミネーション」を目にする機会も増えてきました。気が付けば2012年も残り1ヶ月弱。本当に1年ってはやいですよね(笑)。
さてさて
本日図書館内でふと目に留まった可愛らしい絵本を見つけたので紹介したいと思います。
「Xmasアドベント★ブック : クリスマスまであと何日?」
本庄ひさ子作
表紙がまるで赤いリボンでラッピングされた絵本で気になり手に取って表紙をめくってみると「この本はあなたに贈るクリスマスへの招待状です。」とのメッセージが・・
本書では、クリスマスまでの4週間を楽しく過ごす為の極意を小さな女の子HBちゃんとねずみくんの分かりやすく教えてくれています。例えば、クリスマス本来の由来やクリスマス料理にお菓子作りなどなど読み終わった後の気分はもうすっかりクリスマス一色になれること間違いなしって感じです。
また優しいタッチの挿絵が印象的でココロがほっこり温まる絵本になっていますよ。
(なごやのスタッフ りん)
『あの頃の誰か』 東野圭吾/著
東野圭吾の作品はガリレオシリーズしか読んだことなかったのですが、
図書館に文庫があったので、通勤途中に読んでみました。
短編8本が収録された一冊。
長編のイメージが強い作家さんでしたが、短いお話の中にもほどよくナゾが
含まれていて、移動時間の短い合間におもしろく読むことができました。
基本的に舞台はバブル時代。
お弁当箱サイズの携帯電話や、外車の数々、クリスマスには一年も前から
高級ホテルとレストランを予約して...などなど、体験したことはありませんが
ならでは!なものがたくさん登場します。
何の先入観もなく読み始めたので、どうしてバブル期が舞台となっているのか
さっぱり??でしたが、最後のあとがきの「バブル景気真っ只中に書いた」
の部分を読んで納得。
なかなか本にまとめる機会がなかったものを集めた一冊みたいです。
同じあとがきで、今回収められている作品について「わけあり物件」と
言っていますが、どの作品もおもしろく読めました。
中でも、「さよなら『お父さん』」がよかったです。
とっても短いお話で、同作者の『秘密』の元になった作品です。
(『秘密』については、前に栞輪で詳しく紹介されています。)
著者はこの作品が気に入らなくて『秘密』を執筆したそうですが、
この短編バージョンもさらりと読めて、とてもよかったです。
ここから、一冊の本まで膨らませていったんだなぁ、と思うと
改めて、作家さんってすごいなぁと感じました。
(栞)
11月3日(土) 京都百万遍 知恩寺で行われた
京都古書研究会主催の「秋の古本まつり」に
行ってきました。
古本まつりは年3回(5月 8月 11月)行われています。
お寺での古本まつりに行くのは初めてでした。
"まつり" ということで、賑やかな参道を思い浮かべていたのですが、
その場に足を踏み入れると、
そこは 自然の中の書店空間 そのものでした。
静かに 熱心な古書ファンが 本と向き合う 姿 姿 ・・・。
専門書・文庫・美術書・雑誌・児童書
映画のパンフレット、ふる~い葉書などもあり、
見ているだけで楽しくなります。
私は 絵がとてもきれいな外国の絵本を
1冊300円~500円で購入。
京都には魅力的な本屋さんも多く、本屋めぐりも楽しいのですが、
ぜひ、日程を合わせ、古本まつりにも 足を延ばしてみてください。
(名古屋のスタッフ そら)