オススメ本: 2025年9月アーカイブ
・朝起きても昨日の疲れが抜けない
・講義中に眠くなってしまう
・そもそも寝不足...週末はついゴロゴロ...
日本では若者でも「疲れている」と感じている人は
かなり多いのだとか
私たちは「運動」や「食事・栄養」については
学校などでも学ぶことはありますが
「休養・休み方」については案外学ぶ機会がありません
それどころか、休むことは怠けている、なんて言われたことありませんか?
そこで、改めて「やすむ」とはどういうことか
考えてみた本があります
『休養学 : 「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う』
この本は
人はなぜ疲れるのか
どんな休み方をすれば、効果的に疲れが取れるのか
こうした疑問に向き合いながら
休養を7種類に分類して
疲れを取る方法を探っています
お疲れのアナタにおススメの一冊です
(図書館スタッフ:るん)
物の価格は需要が過剰になれば上がりますし、過少になれば下がります。一方、逆に供給が
過剰になれば下がりますし、過少になれば上がります。日本のバブル経済崩壊後の失われた
30年という期間は、異常なばかりの所謂「デフレ」が継続しました。安くてそこそこ良い物
を提供する競争となり、物の価格は上がらず、低経済成長となり、したがって個人の懐(消費)
は増えないという循環に陥って来ました。ベースアップがないという給与の現状維持が続いた
ことは、新規採用は限定的となり「就職氷河期」となった
わけです。いよいよ近年人口減少が顕著になりつつあり、
ようやく人手不足から初任給上昇に火が付き給与が上がる
という構造に転換しつつあります。購買力がつけば、物価
が上り、物価が上れば企業業績も伸びるという好循環に繋
がるという。しかしながら、今や一国だけでの閉じた経済
環境にはなく、海外取引との関係から通貨の価値の上下により輸出入量の多寡が生じ、
この多寡がまた経済の好調、不調につながる。この経済の好不調は結局のところ、古典
経済学者による「神のみぞ知る」でしかないかもしれません。しかしながら、本書
『物価を考える』においては、我々の懐そして国の懐の好循環について考えるべき要素を
多角的に余すところなく語ってくれています。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
先日知り合いの方からこんな話を聞きました。
周囲の人と何か違う、とずっと感じていて受診したところ、発達障害と診断され薬を処方された。薬を飲んだら初めての場所や初めての経験でも、いつも感じていた興奮やパニック状態にならず驚いたと。普通の人はこんな世界にいたんだと初めて知ったということでした。
自分の感じていることが普通だという感覚は誰もが持っていると思います。
でも普通ってなんでしょう?
ひびのライブラリーにある『不自由な脳』を読みました。
ルポライターとして多忙な日々を送っていた著者が41歳で脳梗塞を発病。
経験豊かな臨床心理士との対談で高次脳機能障害の当事者から見える世界を伝えます。
発病後の処置が早く障害の程度は軽いといわれる中、本人が感じている違和感はかなりのもの。
自分の感情が制御できない、あふれる情報に脳の処理が追い付かずパニックを起こす、など壊れた脳に混乱するのだそう。
ものを持つということはものを落とさずに持ち続けるということ。それは持続的に脳に指令がいっている状態でかなりエネルギーを使っている。それだけで消耗するため別の作業が困難だと。
買い物をして家に入ることは普段特別意識を向けない当たり前のこと―なのにそれだけで疲れ果ててしまう世界を知りました。
普段何気なくしていることは実は脳が適切に処理しているおかげ。
普通と思っていることが普通にできていることに思いを寄せてみませんか?
【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】
みなさんこんにちはピアノです!
今日は哲学エッセイの本『水中の哲学者たち』をご紹介します。
哲学と聞いて、なんだか難しそうだからやめておこう・・・と思ったそこのあなた!ちょっと待って!
このブログを最後まで読んでから判断してみては?
ということでこちらの本、哲学の中でも「哲学対話」についてのエッセイなのですが、はて、哲学対話とは?となる人も多いはずですね。私もこの本を読んで初めて知った一人です。
いろんな人といろんな話題を輪になって話して・聞いて、明確な答えは出ないかもしれないけれど、一つのテーマをみんなで考える時間、それが哲学対話です!
テーマはいろいろで「約束は守らないといけないのか?」や「夢と現実の違いは?」など案外私たちの身近なことがテーマとなっています。こんな素朴な疑問でも胸を張って哲学してると言っていいんですよ。
普段小学校や中学校で哲学対話を行っている著者の永井さん。子供たちと行うテーマでよくあるのが「ひとは何のために生きているのか?」だそうです。
ちょっとした身近な疑問から深い疑問まで、いろんなテーマを扱う醍醐味が哲学対話にはありそうです。
「哲学」というと何を言っているのか分からない、お堅いイメージがありますが、この本では「なぜ?」と思ったらもう哲学の始まりなのだ!と私たちに語りかけてくれています。
そんなこの本の中で私が気に入っているのが「変わる」というエッセイ。「ひとの話をよく聞き、それによって自分の考えが変わること、それを楽しんでください。」という一文に心打たれました。エッセイの全容はぜひ自分の目で読んで確かめてみてくださいね!
ぜひお友達を巻き込んで「哲学対話」してみては?
(名古屋の図書館スタッフ ピアノ)