オススメ本: 2022年10月アーカイブ
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
新着コーナーを眺めていて、なぜ大学図書館に13歳向けの本が?と思い読んでみたところ
ページをめくる手が止まらなくなった本を紹介します。
『13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海』
この本は、中高生の兄妹とカイゾクと呼ばれるアンティークショップの店主との会話がメインで、そのやり取りを読むことで地政学を学ぶ事が出来ます。
なぜ国同士が争ってでも領地・領海を広げるのか。
なぜ貧しい国はいつまでも貧困から抜け出せないのか。
核兵器を最強のアイテムにするためになぜ「海」が重要なのか。
地政学に全く興味がなかった私でも、好奇心が刺激され楽しく最後まで読めました。
世界の仕組み、日本の未来を知りたい方にお勧めの一冊です。
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
2022年上半期前半のTBS系火曜ドラマ枠で「持続可能な恋ですか?~父と娘の結
婚行進曲」父娘のダブル婚活をテーマにしたドラマが放映されていました。公式な略称は
「じぞ恋」というようです。ドラマは主演女優のヨガ・インストラクターが「はまり役」
で話題になったようですが、注目は父親役で、その職業が国語辞書編纂者。街中にあるあ
らゆる言葉に興味を持ち、その意味をどうとらえ、どう表現するかが彼の仕事で、すぐに
それに没頭してしまうという性格。妻(母)を亡くした後、父と娘はそれぞれの仕事に没頭
しつつも、私生活は先の見えない「カオス」。そこでその父が「一念発起」。夫々の私生
活を変えるため、結婚相手を求め「ダブル婚活」に挑みます。夫々に意中の人はできます
が、双方乗り越えがたい諸事情を抱えるがゆえに一旦失恋。しかし、諸事情を乗り越え、
恋は持続的に継続されることとなり、フィナーレ。最終的には「事実婚」とか「週末婚」
とかいうのも「アリ」のようです。まさに今時のテーマだなと感心しきり。併せて何か
新しい言葉にも接し、この本『ことば事始め』を思い起こしました。
なんとなく知っているようで改めて意味を知る言葉、
奇をてらった言葉、
よく知ってはいるけれど改めて意味を噛みしめる言葉、
いろいろな意味がある言葉。
日本語はそもそも漢字あり、平仮名あり、片仮名あり、と表現は多彩。
「ことば遊び」「ことば発見」を楽しんでみてください。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
最近読んだ本です。
『ブラックアウト アメリカ黒人による、"民主党の新たな奴隷農場"からの独立宣言』
私にしては難しい本にチャレンジしてみました。
とても深い内容なので、もう一度、読み返そうと思っています。
差別という言葉の意味を取り違えているということないでしょうか。
差別する側、されている側でそれぞれ"差別"の意味も内容も、改善策にも大きなずれがあるなと思わされました。私自身、誤解していたことがたくさんあったと考えさせられる現実を読むことができたと思います。発信する言葉に気を付けないといけないでしょうし、私自身、まだ理解が乏しいので、多くを語れませんが、今,起こりつつある現実を教えられた気がします。ぜひ一度、読んで、考えていただけたらと思います。
本の詳細はこちらから
『ブラックアウト アメリカ黒人による、"民主党の新たな奴隷農場"からの独立宣言』
■キャンディス・オーウェンズ著 ■我那覇真子訳 ■方丈社発行
関心を持たれましたら、ぜひ、購入予約をしてください。
(図書館スタッフ:小豆)
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皆様こんにちは、勝山道です。
本日はある本をご紹介したく筆を執りました。お見知りおきいただけますように......。
こちら表表紙なのですが、裏表紙も素敵なので是非ともお手に取ってご覧ください。
本著はわりと見かける『地球の歩き方』シリーズと、だれもが知っているミステリーマガジン『月刊ムー』によって共同制作された、『地球の歩き方』シリーズの番外編のようなものです。
名所やパワースポットなど、幾つかの系統に分けられた観光地を『地球の歩き方』視点で紹介しつつそれらにまつわる『ムー』視点全開の鮮烈トンデモ仮説を披露する、贅沢な二段構えが読者を待ち受けています。
これが慣れてくると癖になるもので、たまりません。
挙句の果てには地球上に存在しない場所も取り扱っています。『地球の歩き方』シリーズですけれども、本著は『異世界(パラレルワールド)の歩き方』とも銘打たれていますので......いいんじゃあないでしょうか?
そんな『地球の歩き方 ムー : 異世界の歩き方』はしろとり図書館3階に所蔵されています。ご興味のある方は是非ご利用ください。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ:勝山道)
こんにちは豆太です。
またまた名古屋学院大学卒業生(外国語学部)の作品を紹介します。
皆さんもよくご存知の青木さやかさんです。
彼女はお笑いタレント、俳優、エッセイストの肩書を持つ異色のタレントです。
本人曰く、芸能界という世界の中で商品であるには、わたしはちょっと繊細過ぎて厄介であった。
わたしからすると芸能界はデリカシーのないように見える人や出来事だらけに思えていちいち傷ついてしまった。
自分でも持て余すほどの繊細さや不器用さを静かに見つめ、周囲の人たちと厄介な自分との何気ない日常風景を綴った作品です。
とはいえ彼女決して、自分の厄介さを自慢するわけではありません。
周囲の声に応えようとするけど、繊細な部分を隠したまま社会に馴染ませていくのって思いのほか難しいよね。
容姿いじり、飯島 愛さんのこと、アナログ人間、パニック症など珠玉のエッセイ、光浦靖子(オアシス)との特別対談「世間の目」を気にして数十年生きてきました。
などの内容が、言語化しづらい心情を、過去の出来事やちょっぴりちぐはぐとも思える他者との会話を通じて、ひとつずつ丁寧に描き出しています。
また、ゲッターズ飯田氏は伝えようとする人ではなく伝わる人、それが青木さんの魅力だと言っています。
大変読みやすいので是非読んでください。
(名古屋図書館スッタフ:豆太)
こんにちは、もくもくです。
博物館というと、歴史、美術、考古学を思い浮かべることが多いですが、
植物園や動物園も博物館に、含まれているのをご存知でしょうか。
この本は自然史系博物館である「兵庫県立人と自然の博物館」研究員の方々によるもので、
見上げるほど高い木は、どうやって水を上げているのか?
ダイヤモンドと石墨(鉛筆の芯)は化学成分が同じだが、何が違うのか?
植物学、昆虫学、地質学など分野も様々でそれぞれの専門分野を
わかりやすく、紹介しています。
編者である、当時の館長は京都大学霊長類研究所所長、日本モンキーセンター所長を
歴任された方で、この本を面白いと思った方に、内容やおもしろさを
子供たちに話してあげてほしいと、書いています。
都会の中でも少し注意してみれば、多彩な自然が見えてきます。
身のまわりにある自然の不思議や名前を知ることで
子供たちや、自分たちの世界が広がると嬉しいですね。
そのきっかけの一助として、手にしてみてはいかがでしょうか。
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)