オススメ本: 2020年6月アーカイブ
皆さんこんにちは。
少しづつ穏やかな日常に戻りつつあるこの頃ですね。
ところで皆さんは最近どんなニュースに関心をお持ちですか?
私が最近気になっているニュースは、過去最多の22人が立候補した東京都知事選挙です。
延期になった東京2020オリンピックやまだまだ気が抜けない新型コロナウィルスなど、問題山積みですが、次期知事は首都東京でどんな政治をしてくれるのか、手腕が問われるところですね。
え?政治なんてつまらない?!興味がない?!そんな事を言っている人はいませんか?
日本では選挙改正で2016年以降、選挙権年齢は20歳以上から18歳以上に引き下げられましたね。
つまり学生の皆さんも選挙の時には投票に行く権利があります。
「でも政治の事はよくわからないし...」
そんな人にご紹介したのがこの1冊
この本はイギリスの本を日本語に訳した物で、世界14ヵ国で人気のある楽しい政治入門書です。
とてもわかりやすい文章で政治の仕組みについてやさしく説いています。
しかもオールカラーで全ページにイラスト入りなのでとても読みやすいです。
さらに諸外国の政治の歴史についても触れているので入門書といえども大人が読んでも読みごたえがあります。
そしてただ政治の仕組みについて学ぶだけではなく、どうしたら私達も政治に参加できるのか、世界を変える事ができるのか...その方法を教えてくれています。
周りの友達や親にいくら不満を言っても世の中は変わりません。
この本を読んで皆さんの未来の世界を自分達の手で変えていきましょう。
(瀬戸図書館スタッフ:かるみあ)
夏といえば怪談!というワケで
色んな怪談を集めたこんな本を青空文庫からご紹介。
この本は怪談が好きで集めたというのではなく、
この世に満ちている様々な迷信や怪談話を、
むしろ批判的、科学的に研究するために
実体験や人の話を収集しているのだとか。
だからお話の最後には、正体は...なーんだ!
なんてオチがあったりします。
著者は井上円了という仏教哲学者。
現在の東洋大学(設立時は哲学館という名称でした)を設立した方でもあります。
哲学の分野でも色々業績のある方なのですが、世にある迷信を打破しようと
怪談や妖怪話を集め、分類したり、講演したり...
その成果から、「お化け博士」「妖怪博士」などとも呼ばれ、
妖怪研究のパイオニアとなったお人なのです。
一片一片は短いお話なので好きなところから読むもよし。
昔の日本語の言い回しを味わうもよし。
夏の夜にあんまり怖くない?おばけの話を読んでみませんか。
※井上円了『おばけの正体』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(図書館スタッフ るん)
こんにちは!
家でダラダラしていることが多いのですが、
そんな時につい、見てしまう動画。
皆さんもそれぞれあると思いますが、
中でも不動の人気を誇る" ネコ "!!
動物界の中でも群を抜いている気がします。
さて、今回はそんなネコに関する本をご紹介。
『ネコ・かわいい殺し屋』です!
約9500年前、家畜化され
人とともに生活圏を世界中に拡大したネコ。
多くの人を魅了し、繁栄を極める一方、
飼えなくなった、などの理由で
野生へと再び放たれた野良猫が大きな問題になっています。
アメリカでは、毎年40億羽の鳥が猫によって殺され、
鳥類だけでなく、爬虫類、哺乳類
全体の約14%の絶滅の主たる要因が猫によるものという
研究結果まで発表されています。
最近よくCMで流れているにゃんぱく宣言は大事ですね!
ネコブームの裏側に広がる、
生態系の破壊を知って驚いてください!
(学生サポーター 冷凍チルドレン )
みなさん、こんにちは。スタッフのにこいちです。
みなさん新美南吉は知っていますか?
『ごんぎつね』や『手袋を買いに』が有名な作家さんです。
小学校の国語の教科書に載っているお話なので、おそらく一度は読んだことがあると思います。
きつねが出てくるお話が多い印象の新美南吉ですが、今回紹介する話にはきつねは出てきません。
『巨男の話』です。
恐ろしい魔女の息子の巨男が、白鳥に変えられてしまったお姫様と出会い、なんとか元の姿に戻してあげようと頑張ります。
とっても優しい巨男ですが、怖い魔女の息子ということで、町の人々からは酷い仕打ちを受けます。
お姫様は元の姿に戻れるのか...
子供向けの童話になりますが、純粋に相手を想う気持ちが大人になってから読むと沁みるんです。
最後に、だから涙を流さなかったんだ...と、お姫様の気持ちがとっても切なくなるお話です。
作者の新美南吉さんは愛知県半田市出身で、出身地にある新美南吉記念館もおススメです!
かわいいきつねがお出迎えしてくれますよ。
※新美南吉作『巨男の話』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(名古屋の図書館スタッフ にこいち)
季節はどんどん移り変わっていきますが、
2020年の春は桜の満開や散りゆくあの美しい姿を
コロナ対策の影響で満足にみることができなかった
という人も多いのではないでしょうか。
ちょうどそんな桜の姿を思い描けるような
でもちょっとゾっとするような
幻想的なお話をご紹介します。
坂口安吾著 『桜の森の満開の下』
この作品を読むと桜の木の印象が
ちょっと変わるかもしれません。
ちなみにこのリンク先の下方に紹介されている「坂口安吾デジタルミュージアム」も
のぞいてみると面白いですよ。安吾がライスカレーを百人分出前を頼んだエピソードとか
気になります。なんでそんなことしちゃったんでしょうね...
(図書館スタッフ るん)