スタッフ: 2012年4月アーカイブ
地下鉄「今出川」より今出川通りを ひたすら銀閣寺方面に向かい、
白川通りを少し上ると、
あの 車が突き出たユニークな建物が現れる
\ ガケ書房 / だ。
店内には本・雑誌・マンガという定番に加え CD・雑貨が並べられ、
どれも普通の本屋にはない いいアジを 出している。
売れ筋ではなく 店主が良いと思うものだけを 置く本屋。
ここでオモシロイのが、書店が古書店に「貸し棚」をしていること。
その中に 名古屋本山にある古書店「シマウマ書房」の棚をみつける。
一(ひと)棚という限られた場所に、本を知り尽くした古書店主たちが
どういう本をセレクトしているかを見るのも楽しい。
時間を忘れ、店内を巡れば 幸せな気分になれる。
これからの季節 とくに
京都観光のついでに 書店をめぐること オススメです。
「ダ・ヴィンチ」5月号は 京都の本屋さん特集
私の知らなかった本屋さんもいくつか・・・
これは、永久保存版。
読書通の又吉さんが、ガケ書房を訪れた様子が載っていますよ。
(名古屋のスタッフ そら)
瀬戸のスタッフ・くりさんお勧めの図書「舟を編む」を読みました。
(※内容についての詳細は、くりさんの的確かつ素敵なブログをお読みください)
その話の途中にちょっと登場する、
日本で最初の近代国語辞典「言海」
その言葉の響きに惹かれ、
「言海」にまつわるエピソードが知りたくなって読んだのがこの本。
「言葉の海へ」
16年の年月をかけて「言海」を編纂し、自費出版した大槻文彦の伝記小説で、
激動の明治時代の政局に翻弄されながらも、辞書をひとりで編み上げるまでの
彼の気概と執念が伝わってきます。
その後彼は、改訂版「大言海」を手がけますが、作成途中に亡くなってしまいます。
まさに文字どおり、辞書づくりにすべてを捧げた一生でした。
『天職----自分の気質・能力にふさわしいものとして、その人が生きがいとしている職業
新明解国語辞典 第7版より』
強い情熱を持って自分の一生を捧げられる仕事を、天職と呼ぶのでしょう。
でも現実には、そんな仕事に巡り合っても最初の情熱を見失ったり、
また、様々な事情で仕事を続けられなくなることもあったりで、
自分で天職と思える仕事を全うできる人は、意外に少ないような気がします。
彼は志半ばで逝ってしまうことが無念だったと思いますが、
そこまでの情熱を持って打ち込める仕事を最期まで続けられた彼を
ほんとうにうらやましいと、私は心から思います。
( 瀬戸のスタッフ・うぱこ )
ある日、図書館の新着本コーナーで目を奪われたもの。
それは・・・
かねてからの動物好きで、
動物のイラストを描いたりすることもある わたし。
でも、実際に描くとなると、?ハテナ? の渦に見舞われるのです。
「手ってどうなってたっけ?」
「どうやって歩くんだっけ?」
「こういう体勢はとれるんだっけ?」
どんなにイメージのはっきりとした おなじみの動物でも、
結局のところ、細かくは分かっていないのです。
だから、絵の先生には、いつも、次のことを正しく守った上で
デフォルメしてかわいく生き生きと描きなさいと言われています。
・本物をよく観察すること
・骨や関節の動きを正しく描くこと
・筋肉の付き方をよく見ること
確かに、自分の大好きな動物が間違って描かれていた場合、
素人の私でも指摘できてしまいますし、
少々の怒りを覚えてしまうかもしれません、、、
(アルパカやリャマが間違って描かれていたら悲しくなります、、)
だから、正しく描くというのはとっても大事ですし、
そのように描けば、自然と生き生きとした絵になるはずなのです。
しかしながら、いつも動物園にいく訳にはいきませんし、
図鑑を見たところで、骨や関節のことまでは詳しく分かりません。
絵描きのための動物イラスト指南書を読んだこともありましたが
いまひとつな感じでした。
しかし、この本は、本物の動物の立体的な骨写真集ですから
完璧なのです!
しかも、骨格だけしか写っていないのに
とっても躍動的で、美しいのです!
その上、かなりの種類の動物を網羅しているので
とっても利用価値があると思います。
※余談ですが、「ハイエナ」は、骨格だけでも悪そうに見えました。
(ハイエナファンの人がいたらゴメンナサイ)
この本の趣旨の、「骨から進化を見る」ということからは
少し離れてしまいましたが、私にとってはとっても役立ちそう。
この本を参考に、色んな動物を描きたいと思います。
(人間も載っていたので、人物を描くときにも役立ちます)
そして今度は、「進化」の部分もしっかり読みたいと思います!
(瀬戸のスタッフ りゃま)
19世紀後半からの約130年間に、色々な国の、色々な探検家・冒険家たちが
「チベットの秘境・ツアンポー峡谷」の全容解明に挑んだ。
その「未踏部分」が「空白の五マイル」と呼ばれる部分である。
著者「角幡唯介」は、早稲田大学在学中に探検部に所属し2002~2003年にかけて3回、また、2009年には当時勤めていた新聞社を辞め、単独で「ツアンポー峡谷」に挑み、残された空白地帯の大部分を明らかにした。
1993年には「NHKと中国」が共同でこの渓谷の「カヌーくだり」の撮影に挑戦したが、
死亡事故が発生したため撮影が中止となったことがある。
「角幡」はその経緯を取材しているが、事故死した人物が早稲田の先輩であったからだけではないのであろう。
「角幡」は
24日間にわたり1人で峡谷をさまよい、食料はつき、凍えた体は思うように
動かない、そして・・・・・
まさに、「事実は小説よりも・・・・・????」です。
第 1回 「梅棹忠夫・山と探検文学賞」受賞
第42回 「大宅壮一ノンフィクション賞」受賞
第 8回 「開高建ノンフィクション賞」受賞
瀬戸のスタッフ:スージー