『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』

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フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記

昨年4月に亡くなったフジコ・ヘミングさん。優しいピアノの音色が思い出されます。

波乱の生涯をテレビが取り上げて話題となったのが1999年。

その後デビューCDがクラシック界異例の大ヒットとなり、世界中で活躍されました。

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そのフジコさんが14歳の時に書いた絵日記が本になりました。

ピアノのことはもちろん、食べたものや生活の様子がカラフルで素敵な絵とともに綴られています。

戦後で大変な時期のことなのに、とても生き生きと明るく描かれていて、ハイカラでおしゃれな生活の様子に驚いたり、世代は異なるのになぜかとても懐かしい感じがしたり、胸がいっぱいになりました。

実生活は戦争で受けた傷が深く、うつ状態が続くこともあったと記されていますが、この絵日記にはフジコさんが配給で食べておいしかったチョコレートの包装紙が貼ってあったり、寝ているお母さんにひげを書いたり、いも泥棒を見た話なども描かれ、ふっと笑顔になれる空気が漂っているように感じました。

【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】

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