2023年8月アーカイブ
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
今回は、人前で話すことが苦手な人、
もっと上手に話したい人におすすめの本を紹介します。
この本は、ベストセラーになった『話すチカラ』を漫画化したもので、
コミュニケーションに関するハウツー本です。
教員を目指す主人公の大学生が、
著者の齋藤さん、安住さん(TBSアナウンサー)から
講義を受け成長していく物語で、
とてもわかりやすい内容になっています。
物語部分にコミュニケーションにおいて実践すること、
合間にやってはないけいことや安住さんのコラムを挟んでおり、
テンポよく読み進めることができます。
会話、話題作りに自信がない人におすすめです。
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
こんにちは豆太です。
今回は本格的な検察主導のミステリー小説を紹介します。
作者は元新聞記者で検察庁に出入りしていたというだけあってリアル感が半端なく
つい読み入ってしまうほど面白かったです。
出世コースから外れた検事・久我修平、その部下のはねっ返りの倉沢ひとみ、真面目だがついていない交番巡査・有村誠司の3人が、自動車ディーラー営業職の男の転落死の真相に取り組んでいく中で、転落死の裏には驚くべき事実が隠されていたことを突き止める。
一見冴えない久我だが検事として確実な力量を持つが出世できない矛盾と人柄に惹かれる。
温かく情があり、オヤジギャグを言い、たまにボケる。酒に酔い潰れ、凝りもせず何度も。
家族(妻・娘)からもさんざん注意されるも一向に直らない性格、でも家族仲は良好。
そして新人女性の倉沢検事は人の言うことを聞かない、無鉄砲、感情的、短絡的なんだけれど
パワー全開なところが憎めない。この2人のキャラが絶妙な味を醸し出しています。
そしてもうひとり真面目で運のない交番巡査も応援したくなるほど好感が持てます。
そんな久我も小橋という検事に徹底して妨害され馬鹿にされてストレスも溜まるが、
検事という職に魅力を感じこの難関を乗り切っていく大作です。
第3回警察小説大賞受賞作ということで読んで見ましたが、とんでもない安定感があり、
人物描写と文章力に引き込まれました。
是非読んで見てください。
(名古屋図書館スタッフ:豆太)
こんにちは豆太です。
今回は、『江戸の女子旅 : 旅はみじかし歩けよ乙女』を紹介します。
皆さんは近世の街道模様を描いた多くの浮世絵(絵画)を見たことがあると思います。
楽しそうに歩く女性の旅人たちの姿が頻繁に登場します。しかし、当時の旅は
歩くことがメインの体力勝負の世界です。急坂の難所や橋のない大河を通行したり、
関所の通過に難儀するなど、女性が憂い辛い目に遭うこともありました。
こうした時代にあって、女性たちが苦労してまで味わいたかった旅の魅力とは、
いったい何だったのででしょうか。
女子旅と言ってもこの時代は女性だけで行ったわけではありません。
この本では安全のために男性の同行者や案内人をひとりから数人加えた旅が主流です。
それでは女子旅を支えたもの、メンバー構成、必需品、ルート、距離、旅装そして心得え
などが紹介されています。
近世後期では伊勢神宮をはじめ諸国の神社仏閣をめぐる旅が大流行します。
人びとは連日のように長距離を歩き、行く先々の寺社や名所旧跡を訪れ、名物を食べ、
名産品を購入するなど、道中を遊び尽くす観光旅行の世界を創り上げていっています。
女子旅の困難は関所越えで、特に箱根関所は江戸から出ていく女性を厳重に取り締まったので
関所手形を所持していても、「出女」は辛かったと思います。また大井川越えは水位によって
渡し賃が変わったり、川越人足の乱暴な振る舞いにたいへん苦労したと綴っています。
しかし、こんな苦労してでも旅は楽しい別世界なのでしょう。
全部で六章ですが、興味本位で読んでみてください。
(名古屋図書館スタッフ:豆太)
とても可愛らしい絵本。
表紙も、絵も文章も内容も、かわいい。
しろいうさぎとくろいうさぎは、仲良く毎日一緒に遊んでいて・・・
くろいうさぎはなぜか時折悲しそうな顔をするのだった。
とてもかわいい内容の為、友人の結婚式の余興に使った。
お祝いにも喜ばれると思われる。
(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)
本日紹介させていただくのは
『52ヘルツのクジラたち』です。
52ヘルツのクジラって本当にいるの?調べてみると、鳴き声が高すぎて仲間に届かない『世界で最も孤独なクジラ』と呼ばれているらしいです。心の叫びが誰にも届かない、SOSを発している誰かに気づいてあげられない、そんな体験、ありませんか。そんな聞き逃しそうな声にいち早く気づいて、最善の助けをしてくれる人、そんな出会いをしたことありませんか。そんな相手のことを、魂の番とこの本では言っています。この本を紹介してくださった方が『色んな問題が詰まっている本』だと言っておられました。まさに今、ニュースなどで見る様々な社会問題を取り上げている内容でもあります。さっと物語のように読むも良し、それぞれの問題について考えながら読むも良し、何か一つは、大なり小なり自分の体験と繋がることもあるかも?いずれにしても泣けるお話しです。そして、舞台となった海辺の家からの景色、読み終えた私には眩しく輝いた美しい入江?そんな気がしています。
★『52ヘルツのクジラたち』は瀬戸図書館にあります。
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、ポテトまるです。
今回は、こちらのブログでも何度か紹介している直木賞作家の米澤穂信さんの本を紹介したいと思います。
米澤穂信さんの作品で、有名なのは『氷菓』をはじめとする古典部シリーズや直木賞受賞作品の『黒牢城』がありますよね。
しかし、私が今回紹介したいのは『本と鍵の季節』です!
こちらは古典部シリーズ同様、シリーズものとなっています。
その名も"図書委員シリーズ"!
内容は、図書委員の男子高校生コンビ堀川と松倉が図書室に持ち込まれた謎に挑む、爽やかでちょっとほろ苦い図書室ミステリとなっています。
全6編の連作短編集ですので、私自身もさくさく読み進めることができました!
また、"図書室に持ち込まれる謎"という事なので、謎が本に関係するものもあります。
そういった部分でも本好きな人にとっては興味をそそられる作品だと思います!
主人公は男子高校生なのですが、大人顔負けの観察眼で真相に近づいていくので、さすが主人公。という感じがしました。
ですがそこはやはり高校生なので、一人で解決するまでは及びません。
それでも一人ではダメでも二人なら...ということで、堀川と松倉がお互いの知識を補いつつ協力して謎を解決していきます。
個人的には、堀川と松倉の近くもなく遠くもない絶妙な距離感が読んでいて面白かったです。
親友とは呼べない間柄の相手の事にどのくらい踏み込んでよいのか...
そういった事で頭を悩ませるのも青春だなと感じました。
短編集なのでもちろん1つのお話を読むだけでも楽しめますが、1つ1つのお話が少しずつ繋がっており、最後まで読むとそれまでのエピソードで散りばめられた伏線を見事に回収してくれます!
すっきり解決!といった結末ではありませんが、なかなかに考えさせられる終わり方だと思います。
さらにこの作品、"図書委員シリーズ"と銘打っていることもあってシリーズ化されています。
今回紹介した『本と鍵の季節』が第一作目となっており、現在はシリーズ二作目まで出版されています。
二作目のタイトルは『栞と嘘の季節』。
続編となる『栞と嘘の季節』も本学の図書館に所蔵がありますので気になった方はこちらも是非読んでみてくださいね!
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)
話題の絵本。実話と知って驚いた。
飼育員の発想が素敵。そしてその発想ができるのがすごい。
タンゴの家族はちょっと違う。
でも、他のペンギンたちや人間の私たちと同じように幸せな家族。
あまり内容に触れてしまうと面白くなくなってしまうので...とにかく読んで欲しい。
(瀬戸のスタッフ:emirin)
2023年4月初旬、今年の米国ゴルフトーナメント「マスターズ」において、スペイン
のジョン・ラーム選手が初優勝しました。2年前には日本の松山英樹選手がアジアから初
めて優勝しています。特にこのトーナメントは、他のメジャー大会と異なり、オーガスタ・
ナショナル・ゴルフクラブというジョージア州にある同一コースにて毎年開催されます。
日本人もこれまで多くの選手が挑戦し、ゴルフファンはそれを深夜にもかかわらず、LIVE
で朝まで応援したものです。ようやく松山選手が優勝を成し遂げたものの、繰り返しとな
ると更に難しい。
このコースには「アーメン・コーナー」と呼ばれる
屈指の難ホールがあるなど、マスター(名手)と呼ば
れるに相応しいゴルフ・プレーヤーが招待され、その
腕前を競います。そしてその名手が称えられ、交流
するイベントなど、他のトーナメントにはない魅力
溢れたものとなっています。ゴルフの夢の祭典と言わ
れる所以です。『マスターズ』(ちくま書房:新書)
はこの大会の魅力とその競技に関わってきた人々を知
ることができます。
(図書館スタッフ 東空)