<04>先生: 2016年10月アーカイブ
(加古里子(かこさとし) 福音館書店)
この本、みなさんのご家庭にありませんか。
もしかしたら幼い頃、読んでもらったのではないでしょうか。
昭和レトロの香りがする作品だなと個人的には思っています。キャラクター然りです。
お話は単純ですが、たくさんのモノが描かれています。
その一つ一つがとても丁寧で、色彩豊かに描かれています。
モノの存在が大きく、それらを見ているだけで、心豊かに感じます。
このキャラクター以外に「かみなりちゃん」というのもいましたね。かわいい子です。
加古さんには、他にも『からすのぱんやさん』シリーズがあり、これもまた一度は目にしているのではないかと思います。
『11ぴきのねこ』
(馬場のぼる こぐま社)
11ぴきの野良猫たちが、おなかいっぱい魚を食べたくて、海に出て、大きな魚を捕り、帰ってくる途中で食べてしまう話。絵を見れば、懐かしいという方々がいらっしゃるのではないですか。
こちらもロングセラーの作品です。
11ぴきのねこたちが力を合わせて魚を捕るところや、運んで行くところが楽しく描かれています。最後にがまんできなくて魚を食べてしまい、魚が骨だけになるというシーンは大変おもしろいですね。
今も昔も子どもたちに人気の作品です。
このシリーズで私が好きな作品は「11ぴきのねこ マラソン大会」です。見開きにページを足してコース全体を描いているのですが、じっと見入ってしまい、とても楽しい気分になったことを覚えています。
『おんぶはこりごり』
(アンソニー・ブラウン 平凡社)
ママは家事をする人って、どこかで決めつけていませんか。
これは、そんなママの反乱の物語。
「おんぶ」とは、家族を背負っているという意味ですかね。
ママが家出をして、残されたパパと子どもたちが悲惨な生活を送り、その姿がブタになってしまうというのがおもしろいです。
最後はパパと子どもたちは心を入れ替えて、ママの家事を手伝うというもの。
ちょっと教訓めいているけれど、カラフルな絵で、楽しいお話に仕上がっています。
【スポーツ健康学部 滝浪常雄】