<06>図書館スタッフ: 2022年5月アーカイブ

自分がナニ人であるかを
意識したことってありますか
日本語で書かれたこのブログを読んでいる
アナタは日本人?それとも?

日常生活の中で、自分が〇〇人であること、を
強く意識したことがない、
あるいは何の疑いを持ったこともない
そんな人も中にはいるのではないでしょうか

生まれた国がアメリカだからアメリカ人?
両親が韓国人だから韓国人?
話している言葉や、住んでいる場所、顔つき、食べているものや文化、選挙権の有無...

自分のパスポートの国籍は〇〇だから、〇〇人じゃないの?
その国籍ってどうやって取得したのでしょう

実際、国籍だってそんなに簡単な話じゃないのです

今までそこまで意識したことがない人や
なかなか海外の情報に接する事のない人にも
視野を広げる機会になりそうなこの一冊を読んでほしいと思います

kokuseki.PNG

「国籍の?がわかる本─日本人ってだれのこと? 外国人ってだれのこと?」

(名古屋のスタッフ:るん)

名作の中の言葉遊び

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ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。

皆さんは、本や映画、ドラマなどで主題とは全然関係ないところが気になってしまったり、記憶に残っていたりすることはありませんか?

肝心のストーリーはさっぱり覚えていないのに、一つの台詞だけやけにはっきり覚えていたり、登場人物の些細な仕草が気になったり。

私にとっては、太宰治の『人間失格』の中のある言葉遊びがそうです。

こちらにそのルールを引用します。

「名詞には、すべて男性名詞、女性名詞、中性名詞などの別があるけれども、それと同時に、喜劇名詞、悲劇名詞の区別があって然るべきだ、たとえば、汽船と汽車はいずれも悲劇名詞で、市電とバスは、いずれも喜劇名詞、なぜそうなのか、それのわからぬ者は芸術を談ずるに足らん、喜劇に一個でも悲劇名詞をさしはさんでいる劇作家は、既にそれだけで落第、悲劇の場合もまた然り、といったようなわけなのでした。」(以上、作品本文より引用)

このあまりにも有名な作品を初めて読んで以来、主人公が友人と、この悲劇名詞・喜劇名詞のあてっこをする場面だけが妙に記憶に残っているのです。

あらすじさえもう一度読み返さないと紹介できないのに、この言葉遊びのルールだけは覚えています。

あらすじの紹介も無く、ごく一部分についての思い出語りだけで、作品の紹介としてはかなり邪道なものかもしれません。

もちろん学問や研究を目的とした時にはふさわしくない読み方ですが、

私自身は、これもひとつの読書体験として結構気に入っています。

読書とは、本と自分との一対一のやりとりを醍醐味とする行為です。

みなさんが、様々な作品との出会いを通じて自分だけの読書体験を得ることができますように。

太宰治『人間失格』は青空文庫からすぐに読めます。タイトルをクリックしてください。

(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)

今頃ですが、

ベートーヴェンの作品に感動している小豆です。

古い映画『若草物語』の中に

ベア教授がピアノを弾きながら歌っているのを

ジョーが静かに聴いているシーンがあります。

その曲は、ゲーテの詩にベートーヴェンが曲をつけたのだと

ベア教授が説明します。

その詩は

ただ憧れを知るもののみが。。。

で始まる詩で他の作曲家も曲をつけているようです。

その映画から、ゲーテとベートーヴェンの繋がりについて知りたくなって

見つけたのが

ゲーテとベートーヴェン.jpg

ゲーテとベートーヴェン』そのままのタイトルです。

それぞれのおいたちから、出会いのきっかけ、

互いにどのような感情を抱いていたのか

などなど興味深かったです。

ゲーテがベートーヴェンの

(今では有名な曲ですが)

『運命』を聴いた時の感動のことばがすごいです。

「感動なんてもんじゃない」

「これはすごい!」

「大変な大作だ」

「とてつもない!」

などなど。

私は、ここ数年、終活の一環としてどんどん物を処分していて

CDもたくさん処分しました。

そんな中、一枚だけベートーヴェンのCDを残していました。

それが、『運命』

久しぶりに聴きなおしてみて、

私もすごく感動しました。

力強い反面、なぜかとても切なさも感じます。

歳をとったせいでしょうか。

今はお気に入りのCDとなりました。

終活中なのに、ベートーヴェンの全曲集なるものを買ってしまうほど

ファンになりました。

ゲーテの詩集も読み返しています。

ゲーテ詩集』もいかがでしょうか。

(図書館スタッフ:小豆)

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