<06>図書館スタッフ: 2014年10月アーカイブ
皆様こんにちわ!
今日は私の大学時代の恩師が書いた本をご紹介したいと思います。
じゃん。
「無意識という物語:近代日本と「心」の行方」
一柳廣孝著
内容はといいますと...
日本ではどのような過程で、心理学という学問やフロイトの精神分析、
「無意識」という概念が受け入れられてきたか、そして
その歴史が、文学や社会現象にどのように影響を与え、表象されてきたか
といった感じです。
あ!なんとかまとめてるようにみえる(笑)
でも、もっともっといろんな要素が入っていて
きっともう少し適切な説明もあるかと思うのですが、
さすが先生の論文集だけありまして、
いかんせん私の頭ではなかなか難しい本でございます(泣)
本は難しいですが、ご本人はユーモアたっぷりの
素敵な先生です。現在は横浜で教鞭をとっておられますが、
名古屋に居られた時にホントにお世話になりまして、
授業もすっごく面白かったのです!!
先生のご専門のジャンルもなんていうか独特で、
日本近代文学なんですが、
催眠術とか、千里眼とか、こっくりさんとか、妖怪とか、霊とか...
(ご興味ある方はググってみましょう♪ 笑)
とにかく好奇心をいっぱいくすぐってもらいました。
私が授業で全く意見がまとまらず、へたな発表をしていた時には
「要するに、お前が言いたいのはこういう事だろう?」と
あっさりまとめてくださって、その明晰さに
「そう!そうなんです!」と何度感動したかしれません。
(私の発表の底の浅さはともあれ...)
卒業してン十年たちますが、こうして先生の活躍を
本を通して感じられるのはすごくうれしく思います。
本を見つけた時は即買いしましたよ!!
先生、見てますか~!? (笑)
【名古屋のスタッフ:るん】
牧野義雄は、明治から大正、昭和にかけて英国で活躍した水彩画家です。
異境の地で貧苦のなか、多くの関係者に助けられながら絵を描き続け、ロンドンの街角の霧
を描いたことで一躍有名となり、「霧の画家」と呼ばれるようになりました。
牧野は幼い頃より向学心が強く、世界で活躍することを夢みて、英語を学ぶために本学の
前身である名古屋英和学校に創立と同時に入学しました。牧野は本学創立者クライン博士と
その夫人を非常に慕っていました。彼は夫妻のために家の手伝いを喜んでこなし、夫妻も
また牧野にとても親切であったようです。
名古屋英和学校の様子は下記の図書で知ることができます。
When I was a child by Yoshio Markino London:Constable, 1912
【翻訳】幼少時代思出の記 牧野義雄著 ; 宮澤眞一訳 ; 豊田市教育委員会編
[豊田]豊田市教育委員会,1990.9
この著書のなかに、牧野が描いた名古屋英和学校の挿絵があります。
<名古屋英和学校の挿絵>
「アメリカ人宣教師との最初の面会」 (クライン博士との最初の出会い)
「名古屋英和学校の校庭」
ぜひ、一度ご覧ください。
現在、企画展示「霧の画家・牧野義雄と名古屋学院大学」を行っています。
■会期: 2014年9月~2014年12月
■場所: 名古屋学院大学 名古屋キャンパス 白鳥学舎
学術情報センター3階
(名古屋のスタッフ そら)