<06>図書館スタッフ: 2012年8月アーカイブ
こんにちは、りゃまです。
残暑厳しい毎日、パワー減退・・・
という方も多いのではないでしょうか?
夏のスタミナ食と言えば、そう! うなぎ ですね。
7月の土用の丑の日も過ぎてしまいましたが、
やはりこれにかなうものはありません。
しかし! うなぎの稚魚「しらすうなぎ」激減のため
成魚の値段が著しく高騰していることは
みなさんご存知のことと思います。
わたしも、7月に浜松でうなぎ丼を頂きましたが
その値段たるや、なんと \2,600也!
これは、以前だったら
高級店でひつまぶしが食べられる値段ですよ。
まったく、うなぎの生態は謎だらけ。
いったいどんな生き物なのか知りたくありませんか??
そこでオススメなのが、この本です。
学術書のジャンルに入る本ですが、オールカラーですし、
生態解説のほか、蒲焼きの写真や、うなぎ包丁一覧、
うなぎの描かれた浮世絵から見る江戸時代の風土など
一般の方が読んでも、存分に楽しめる内容です!
かなり値段の高い本ですが、
機会があればぜひ読んで頂きたい一冊です。
【おまけ】
先日、浜松で購入した「うなぎ柄」手ぬぐいです!
(瀬戸のスタッフ りゃま)
小島健輔/著 東洋経済新報社
90年代初期にはローカルなカジュアルチェーンにすぎなかったユニクロ。
しかし今では驚異的な成功を収め、巨大なSPA企業へと成長を遂げた。
その背景について著者は次のように推測している。
「経済の衰退と所得の低下に加え、デジタルな感性圧縮によって「エコ低温消費体質」(少ない消費と付加価値で生きていける)に退化したデジタル世代が市場の主勢となり、消費の付加価値が削げ落ちて市場が途上国的に退化しつつあるからではないか。」
(p.176 第7章「退化する消費文明」より)
こうした観点から、衣料品だけでなく家電や自動車などの業界にまで視野を広げた1冊。
アパレル業界の不況、百貨店業界の不況の中、1人勝ちするユニクロを中心に、
現在の衣料品業界と消費社会がするどく描き出されている。
(栞)
最近、短編小説にハマっています。
そんな中から1冊。
『ラブソファに、ひとり』 石田衣良 角川書店
ラブソファにはひとりより、ふたりでいたいなぁ と思って手に取ってみました。
でも、今回みなさんに紹介したいのはラブソファの話ではなくて、
後半に納められた「23時のブックストア」というお話です。
短くて、たったの8ページ。
書店社員の年上女子(28歳)と、バイトの年下男子(21歳)のお話。
内容は、簡単にまとめてしまうと、
書店で知り合った二人が好きな作家さんの趣味がとても合って、
それがきっかけで惹かれてゆく、
というもの。
こう書いてしまうとなんてこないように思われるかもしれませんが、
「書店」が舞台なのがミソだと思います。
二人の趣味が音楽でも美術でも料理でも、なんであってもまとまりそうなスジですが、
ここで本が大好きで、本の趣味が合うという設定になっているために、
より二人の相性のよさを感じさせられました。
他のものより、本の趣味って、近くても、なかなか重ならないもの。
好きな本の系統が似ていても、 どんぴしゃり! というのはなかなかいないと思うんです。
「好きな作家を十人あげて、そのうち七人が重なっていたなんて、
本谷さん以外では誰もいなかったんです」(p.134)
この一言が若い男の子のまっすぐな気持ちを、より純真に感じさせているように思います。
まぁ、これはただ本が好きな子に悪い子はいない!と思う、
個人的な感想かもしれませんが。
短いお話なので、立ち読みでも、すぐ読めちゃうと思います。
ので、ぜひどうぞ。
それにしても、石田衣良さんってば
男性なのになんでこんなに女性の気持ちが分かるのかしら??
といつも不思議に思ってしまいます。
ぜったい私より女ゴコロがわかってる!
いつも勉強させていただいてマス。
(栞)
図書の受入作業をしていて目に留まった本がこちら
書名より副書名に惹かれました。
すこし前の「ヒッグス粒子」が発見されたというニュースのことを思い出したからです。
そのニュースとは
1964年 ピーター・ヒッグス博士が、その存在を予言してから半世紀あまり
最後の素粒子が発見され・・・・・とのニュースでした。
本の内容は難しくとても私には理解できませんが、年表をみると
古くは「湯川秀樹」「朝永振一郎」最近では「小林誠」「益川敏英」など
ノーベル物理学賞授賞の日本人研究者を含む多くの物理学者が
素粒子理論研究に係ってきたことが分かります。
興味のある方は、是非一度手にとってみてください。
(瀬戸のスタッフ:なつ)