オススメ本: 2024年5月アーカイブ
ダークツーリズムという言葉を知らず、この本で初めて出合いました。
災害被災跡地、戦争跡地など、人類の死や悲しみを対象にした観光のことだそうです。
アウシュビッツを始め、ベルリンの壁やチェルノブイリ原発など有名な場所から、
マイナーな場所まで36ヶ所が紹介されています。
旅行のモデルプランも載っていて、
チェルノブイリ原発など「行っていいの?」と思ってしまうものから、
ナチスによってたった2日で破壊されて時が止まったままの村など
思わず行ってみたくなる場所をその地の歴史とともに知ることができます。
写真を見るだけでも興味深い本です。一度手に取ってみませんか?
【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】
『マゼラン船団 世界一周500年目の真実 ー大航海時代とアジアー』
本書は2023年11月刊行。筆者は大野拓司。ジャーナリスト。マゼランと言えば
世界一周の航海を初めて成し遂げたということで、世界史上の有名人。そのマゼランが
亡くなって約500年。フェルディナンド・マゼラン(1480-1521)は、
ポルトガル人でしたが、スペイン国王に西回りの航海で太平洋の東アジアとの香辛料
交易を提案。スペインの船団を率いて大西洋を南下、南米大陸の先端、後年自分の名前
が冠せられるマゼラン海峡を抜け太平洋に出ます。さらに太平洋を西北上し、現在の
フィリピン諸島に到着。現地の部族、部族長と交流しキリスト教の布教を図り、諸島の
支配に向けて動き出します。しかし、これに従わない部族と交戦となり戦死。
1521年4月のことです。生き残った船員達は航海を続け、
翌年にはスペインに戻り、世界一周を成し遂げ、東アジアの
存在と情報、香辛料をもたらします。その後、このことが切
っ掛けで、戦国時代の日本にも南蛮人が渡来すようにもなり、
キリスト教も布教されることになったようです。東アジアの
海洋域の人々にとっては大きな転換点となったといえるでし
ょう。航海者としてのマゼランの姿しかイメージされなかった
のですが、大航海時代、植民地化時代の魁(さきがけ)とし
ての姿がそこにはあったのです。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
大学図書館にこんな本が!シリーズ第4弾、
今回は大人気ドラマの原作漫画を紹介します。
『孤独のグルメ』
この漫画は、中年の主人公が仕事先の様々な土地で
地元の常連客で賑わう定食屋に行き、
一人で食事を楽しむ姿を描いた物語です。
毎話違う街の雰囲気や、
店での店主や常連客とのやり取り。
店内の壁に貼られた様々なメニューから
小鉢やメインを選び、黙々と食事をしながら
あれこれ思考を巡らせる姿になぜか癒されます。
海外でもファンが多いそうですよ。
私は勇気がないのでチェーン店にしか行きませんが、
街の定食屋で、何気ない定番メニューを頼んでみたくなりました。
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
「週刊バイブス」の新人漫画編集者・黒沢心の奮戦記。
漫画業界を描いた作品では「バクマン。」もあります。こちらは作者目線で描かれているけれど、「重版出来!」では編集者が主人公であるため、編集者の仕事ぶりがよくわかります。
「漫画」は、漫画家だけじゃなくって、「作る」編集者、製版、印刷、デザイナー、
「売る」営業、宣伝、取次、書店員...などいろいろな人が関わって読者の手に渡るのです。
作品に携わる一人ひとりの人間ドラマを骨太に描く本作、読み応えばっちりです。
「漫画という商品はどうやって作られるのか?」に興味がある方も、ぜひ。
TBS系列にて連続ドラマ化され、小学館漫画賞一般部門も受賞した作品です。
(瀬戸スタッフ:Signet)
こんにちは豆太です。
今回は地球の歩き方シリーズの中から最新の『地球の歩き方, J01 東京23区 '24-'25』を選びました。
特に都心、副都心を中心に新着&最旬情報満載です。
四季で旅をするもよし、1、2泊&日帰りモデルプランでめぐるのもよしとにかく東京へ行ってみよう。
まずおすすめは元祖グルメの起源から名店の秘密まで江戸っ子の知恵と暮らしにせまる大江戸食文化紀行ですね。
お惣菜&スイーツ食い倒れ天国!23区の名物商店街を歩き回って見てください。
築地市場がなくなり、豊洲に移行しましたが、築地場外市場はまだまだ健在です。
私的には世界最大規模の本のまち、神田古書店街の個性派書店をめぐるのも好きです。
それぞれの趣味や嗜好で場所を選択すればまた楽しさも倍増しますね。
まずこの1冊で情報収集してアクティブに行動してみましょう。
(名古屋図書館スタッフ:豆太)