オススメ本: 2024年4月アーカイブ

こんにちは、ポテトまるです。

今回は、『ルームメイトと謎解きを』について紹介します。

本の表紙が優しさのある感じだったので、読み始めの頃は日常の中で起こる問題を解決していくストーリーなのかな、と思っていました。

しかし、読んでいくと結構しっかりとした事件が起こってまず驚きました。
友情にフォーカスされた物語でもあったので、犯人を予想することと、事件を追う中での主人公たちの友情の深まりを同時に味わうことができてとても面白かったです。

ルームメイトと謎解きを.png

ちなみに私は、犯人は最後まで分かりませんでした...。
犯人を推理する際、容疑者の中から消去法で犯人を絞り込んでいくのですが、一人ずつ容疑が晴れていくのに対し、容疑者がどんどん絞られていくハラハラ感がとてもよかったです。

気になった方は是非、読んでみてくださいね。

(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)

独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表した

エドワード・ゴーリー。

初めて読んだ時、色々な意味で衝撃的であった。

『不幸な子供』は、不幸があっても少しは良くなるのかな?と思いきや、すごい。

不幸、また不幸の連続。主人公の子供は最後まで、徹底的に不幸になる。

ここまで不幸か~、と思うが、テンポ良い文章と幻想的な線画のせいか

そこまで暗い気持ちにはならない。

熱狂的なファンがいる作家というのもなるほど、と感じた。

(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)

『不幸な子供』

ブログ2.jpg

みなさん、ハチは嫌いですか?
私は嫌いでした。
刺されると痛いし、巣を見つけたらすぐに駆除しないとどんどん大きくなって大変な事になるからです。
でもこの本と出会って考えが少し変わりました。

蜂の奇妙な生物学

はち本.jpg

実はハチはメスしか刺さないのです。
ハチの針は産卵管が変化したものなのです。
だからオスには針はないのです。
そして藤の花によく集まってくるクマ蜂は、そもそも優しい性格で滅多に人を刺しません。
ハチが皆、人を刺すと思っていたら大間違いでした。
ハチの巣だってスズメバチのような巨大なものばかりではなく、カタツムリの殻に巣を作るハチもいれば、イチジクの実の中で生涯を終えるハチもいます。
ハチの世界、なかなか面白いです。
健気に生きるハチの世界、カラー頁満載で読みやすいのでお勧めです。

(瀬戸のスタッフ:かるみあ)

27000冊ガーデン

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こんにちは、ポテトまるです。

今回は、高校の図書館司書が主人公の小説『27000冊ガーデン』を紹介します。

勤務先の高校の生徒たちから図書館に持ち込まれた謎を解決していく短編集となっています。

27000冊ガーデン①.png

主人公と一緒に謎を解いていくのが、学校に本を納品する書店員の針谷さんという人物。

この針谷さんが、探偵かと思うくらいの推理をして、解決の手伝いをしてくれるのですが、

とても頼りになる存在感を放っていて、私はお気に入りの登場人物でした。

持ち込まれる謎には、本が関係しており、物語の中でさらっとほんの内容も紹介されます。

読んだことがあるものは、気になってまた読みたくなりますし、まだ読んだことがないものは読んでみたいと思わせてくれました。

謎解きについても、司書や書店員による、本が好きで、27000冊ガーデン②.png

本に関する知識をもった人ならではの推理で解決していくので、

そういった点でも本好きの人にはおススメの作品です。

内容も難しくなく、サクサク読み進められましたし、

優しい読後感に包まれる作品でした。

(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)

今回はアメージングなお話です。

年に1~2度見る映画アメージング・グレイスから

アメージンググレイスDVD.jpg

イギリスの政治家ウイリアム・ウイルバーフォースが

当時、普通に行われていた奴隷貿易廃止に尽力する映画です。

その映画の中で有名な讃美歌アメージング・グレイスが歌われます。

そしてその歌詞を書いたジョン・ニュートンもこの映画に出てきます。

政治の道に行くべきか神に従う道に行くべきか

ウイルバーフォースは牧師ジョン・ニュートンに相談に行くのです。

相談の答えは、2つの道を行きなさい、

つまり政治家として奴隷貿易廃止のために働くという道を歩みなさい。

というものでした。

当時、牧師になっていたジョンですが、

実は彼は、以前は奴隷貿易船の働きをしていたのです。

そのジョンがいかにして牧師になったのか。

自伝がある事を知らなかったのですが、映画の中でジョンが書き物をしている場面があります。

これを証拠として使いなさいと。

ということで自伝があるのではないかと・・・・

瀬戸図書館にありました!!!!

アメージング・グレース物語

ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝

アメージンググレイス.jpg

まさにアメージングな物語です。

何度も命の危険から守られ、牧師になるまでキセキの連続です。

すべての出来事が神の御手の中であるとジョンも認めています。

同じ場所に行くのにどの道を通るか

ある日いつもと違う道を通ったとしても何も変わらないと思いますか?

「ある道を通って別の道を行かないということは終生続く結果をもたらすかもしれない」

とジョンは言っています。

ジョンの自伝の中には、その一つ一つが彼の人生を変えたというほどの体験がいくつかあります。

これほど大きな分かれ道でなくても、私たちが日々、選んできた一つ一つが

今日の自分を作っているのだなと思わされます。

教会でよく賛美するアメージンググレイスは

驚くばかりのというタイトルです。

♪おどろくばかりの恵みなりき

この身の汚れを知れる我に♪

★『アメージング・グレース物語』お勧めします。

(図書館スタッフ:小豆)

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