管理人: 2012年3月アーカイブ
現在、名古屋キャンパス図書館では「しおりコレクション」の展示を行っています。
読書の時に、あるととっても便利な栞。
たとえ 栞を使っていない という人でも、
読みかけの本にハガキや紙切れを挟んだりして目印にしているはずです。
そんな栞を世界各国から集めてきました。
イギリス、イタリア、フランス、チェコ、エジプト、タイ、台湾・・・
日本国内でも、京都、奈良、沖縄、東京、箱根・・・
お土産屋さんで求めたしおりや、本屋さんが配布しているしおり。
その他にも、さまざまな大学図書館が作っている
オリジナリティあふれるしおりも並んでいます。
ぜひ、足をお運びください。
開催場所 : 名古屋キャンパス 白鳥学舎 学術情報センター3階(図書館)
詳しくはこちらから
(栞)
3月3日(土)の日本経済新聞(夕刊)に、
「 宮沢賢治「春と修羅」 」が取り上げられました。
「 文学周遊 」のコーナーです。
小さいころから絵本や教科書で親しんできた宮沢賢治(1896-1933)の作品には、
「銀河鉄道の夜」や「雨ニモマケズ」など、有名なものがたくさんあります。
今でこそ、誰もが知る作家の1人となっていますが、
生前発表した作品は、詩集「春と修羅」と童話集 「注文の多い料理店」のみ。
この2冊を自費出版しましたが、売れ行きは思わしくありませんでした。
彼の出身地は岩手県の現在の花巻市。
そう、昨年の震災で大きな被害を受けた地域のひとつです。
宮沢賢治の人生に、大きな災害がついてまわったことは、これまでも指摘されてきました。
生年の1896年には明治三陸地震。
没年の1933年には昭和三陸地震。
この2つの地震では、揺れによるものよりも津波による被害が甚大だったと伝えれられています。
そんな自然の持つ両面を身近に感じながら成長した宮沢賢治の作品には、
自然の優しさと厳しさを感じさせるものが多くあります。
「 「雨ニモマケズ」などの詩が被災者を励まし、賢治の詩が持つ力が再確認された。 」
(2012年3月3日(土)日本経済新聞夕刊 「 文学周遊 宮沢賢治「春と修羅」 」 より)
今週末に向けて、宮沢賢治の詩を読み直してみるものいいかもしれません。
今年の9月に、花巻市にある宮沢賢治記念館は30周年を迎えます。
いつか、行ってみたい。
この新聞記事を読んで、強く思いました。
11日には名古屋・栄にある中央教会でも、追悼礼拝が行われるそうです。
長雨が明けて、皆の上に青空が広がることを願っています。
(栞)