劇団四季劇場で上演されていたミュージカル『バケモノの子』を鑑賞しました。
今から10年程前に公開された細田守監督の同タイトルアニメーション映画が原作です。
どんなお話かザックリいうと・・・この世の中には、我々人間の世界とは別にバケモノの世界が存在していて、偶然バケモノの世界に迷い込んだ孤独な少年が、バケモノ達に愛され見守られながら成長していく・・・という物語です。
面白いのは勿論ですが『自分とは何者なのか』『自分は何を信じて生きていけば良いのか』など、成長していく上で誰もが感じる「自分と向き合うこと」の意味に光を当て背中を押してくれる感動の物語です。
生の舞台は迫力があるし最新の舞台美術でアニメ版『バケモノの子』のイメージを崩すことなく、綺麗で見事な演出をされていてとても感動しました。
実はこの原作のアニメ版DVD、なんと瀬戸図書館にもあるのです。
「誰だってみんな等しく闇を持っている。でもその闇に吞み込まれてはいけない。」
「忘れないで。私達いつだって、たった一人で戦っているわけじゃないんだよ。」
「胸の中で剣を握るんだよ。」
(私の心に刺さったセリフです(^_^;))
楽しい中にもとても奥の深いこの物語、ぜひ瀬戸図書館でDVDを視聴して感動で胸いっぱいになっていただけたらと思います。
(瀬戸図書館スタッフ:かるみあ)
こんにちは、ポテトまるです。
今回は、2023年の「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作である『名探偵のままでいて』を紹介します。
かつて小学校の校長だった祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状の現れる、レビー小体型認知症を患っています。そんな祖父に、小学校教師である楓が自分の身の回りで起きた事件(密室殺人、人間消失、幽霊騒動)の話を話すと、レビー小体型認知症とは思えない程の知性であっという間に事件を解決してしまう、という内容です。
話を聞くだけで解決してしまうので、安楽椅子探偵もののような形で推理していくんですが、普通の推理の方法とは違い、病気の影響で見る"幻視"の中に事件の真相が映像として本人には見えているというのが、他ではあまりなく面白いなと感じました。
さらに、主人公の周りの人間関係の変化もこのお話の面白いポイントだと思います。
「これって一体どういうことなの?」とはっきりしない部分もあり、少しもやっとするかもしれませんが、そこを自分で想像することこそ小説を読む醍醐味ですよね。
さすが大賞を受賞したとあって、素晴らしい作品でした。
続編も出版されているということですので、気になった方は是非読んでみてください。
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)
皆さんはどんなことわざを知っていますか?
どんなことわざが好きですか?
有名なところだと「笑う門には福来る」あたりは
縁起の良いことわざですね
「果報は寝て待て」とか「好きこそものの上手なれ」とか
私は好きだったりします
こうしたことわざは世界にも似たような言いまわしがあり
それを日本のことわざを中心に一冊にまとめた
カラフルで分かりやすい本が本学図書館にありました
日本でなじみのあることわざが
世界では、外国語では
同じ意味でもこんな言いまわしになるのかと
その文化背景の差が見えて
ちょっと面白い一冊です
ちなみにこちらの本
「著者/北村孝一、協力/ことわざ学会」とあり
ことわざ学会なるものがあることを知りました
いろんな学会があるものですね
興味のある方はネットなどで調べてみてはいかがでしょうか
(図書館スタッフ:るん)
みなさんこんにちは、ポテトまるです。
現在、曙館3Fしろとり図書館ではミニ展示「千里の道も一歩から」を開催中です。
春が近づき、新たなことに挑戦してみるのもよい時期ではないでしょうか?
ですが、新しいことを始めるといっても勇気が必要ですし、
そもそも何からはじめたら...と悩んでしまうことも多いですよね。
何も情報がない状態では、中々難しいかもしれないので、
まずは本を読んで関連する情報を集めてみるのはいかがでしょうか。
千里の道も一歩から。何を始めるにもまずは基本が大切です。
今回の展示ではそんな何かを始める、学ぶのにぴったりな「○○の基本」と
タイトルについている図書を集めました!
様々なジャンルの"基本"の図書が展示してありますので、
ぜひ図書館に足を運んで、皆さんの新たな挑戦の参考にしてみてください!
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)
こんにちは! あかトマトです。
今回は昨年、法学部資料室に入ってきた図書の1冊をご紹介したいと思います。
『インターネット権利侵害:削除請求・発信者情報開示請求"後"の法的対応Q&A』
現代社会において、もはやインターネットはなくてはならない生活の一部となりました。
しかしその普及に伴い、ネットトラブルは甚大なものとなっているのが現状です。
それはもはや大人の世界だけにとどまらず、未成年も巻き込まれる可能性がある深刻な状況も...
インターネットが急速に普及した結果、法規制がそのスピードに追い付いていないのが現状です。
情報を発信するのは大切ですしとても便利なことですが、それによって誰かの人権が脅かされたり、精神的に追い詰められるようなことがあってはいけない...
私たちはいつでも被害者にも加害者にもなりえる身近な問題ですので、法学部資料室にお立ち寄りの際には是非手に取っていただけたらと思います。
(なごやの図書館スタッフ あかトマト)
元祖「あれか、これか」の作者はデンマークの哲学者 キルケゴール (1813-1855)
です。彼は人間の生き様 (実存の真理)には二つあり、「享楽的に流されて生きるか」
あるいは「倫理的に悩みながらも自律的に生きるか」人はどちらかを選ぶ『二者択一』
であるといいます。
この時々の「二者択一」の積み重ねをファイナンス理論に持ち込んだのが本書です。
本書の「あれか、これか」は、多数の企業の価値評価を手掛けたファイナンスの
第一人者である筆者が、企業の起業であるとか成長段階でのファイナンスの選択肢に
ついて、多面的な視点からの考え方を示唆してくれます。
しかしながら、現実の選択はなかなか思い通りには成功しません。その時々の判断
において大事なことは長期的な視点であり、将来価値の拡大をどう持続的に継続し
てゆくかということです。
具体的な一端として借金なのか、株式募集(公開)なのか、リストラなのかという
ような論点にもなりますが、ファイナンス上の選択にあたり、その値打ちを如何に
見抜くか値踏みするかについて語られます。
『「あれか、これか」:本当の値打ちを見抜くファイナンス理論入門』
(しろとり図書館スタッフ 東空)
映画化やドラマ化された作品も多く知名度の高い作家、東野圭吾。
どれを読んでも面白く、ドラマ化された『ガリレオシリーズ』も有名。
個人的には切なさを感じる作品が特に良いと思っている。
そんな作品を紹介したい。
トランスジェンダーがテーマの作品。
今でこそLGBTは世間に認知されつつあるが、2000年頃にこの作品が生まれたのがすごい。
ラストに「片思い」の意味が分かる。
その切なさが...
(瀬戸のスタッフ:emirin)
こんにちは、もくもくです。
今回ご紹介する本は、
作者が読んだ様々な本や展覧会についての批評を
一冊にまとめたもので、
書名に惹かれて手に取ってしまいました。
本を立体図形のように読んでいるという、
まるで魔法使いがなにか魔術の構築をしているみたいな
その方法と本との向き合い方魅力を感じます。
普段手にしないジャンルにも触れることができ
読みたい本が増えそうです。
皆さんはどの本に興味を持つでしょうか?
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)