幼少の頃に読んだことがあるけど、話の内容は忘れてしまった。そんな本はありませんか?
子供向けの内容だと思っていた本が、大人になって読んでみると、こんなに深い内容だったのか。と驚くであろう(?!)本を紹介します。
Burnett, Frances Hodgson, 1849-1924(バーネット・フランシス ホジソン)著『秘密の花園』です。
「小公女」、「小公子」の著者でもあります。
主人公のメアリーはある日突然、悪性のコレラの流行で両親や使用人たちが急逝し、天涯孤独となってしまいます。
彼女は仕事人間の父と遊び惚ける母に放任され、我儘で気難しく、孤独な少女でした。
そんな主人公が血の繋がらない(メアリーの父方の伯母の夫)伯父・クレイブンに引き取られます。
読み進めるうちに、次々と主人公が感じる謎や違和感に私たちも引き込まれいくでしょう。
そこには、様々な「秘密」が隠されているのですから...
さあ、手に取って「秘密」を覗いてみませんか?
瀬戸図書館スタッフ:みんみん
『秘密の花園』バーネット著 ; 土屋京子訳 光文社 古典新訳文庫
瀬戸図書館では、只今、映画の原作となった小説の展示をしています。
タイトルは「映像を超える!原作」です。
昔の名作から新しい作品まであります。ぜひ、一度読んでみてください。
また図書館には、これらの小説が原作となっているDVDも、所蔵しているものが
あります。
こちらも一部展示してますので、一度見に来てくださいね。
(展示期間:2024.11.18~2024.12)
瀬戸図書館スタッフ みんみん
ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
皆さんはドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことはありますか?
作者とタイトル、大まかなあらすじと登場人物を2,3人知ってる、くらいの方が大多数だと思います。とても有名な作品だけどなんだか堅苦しそうだし結構な長編だから、あまり読む気にはならないな......なんて思ったり。
現に私もそうでした。数か月前に実際に読んで、あまりの面白さと読みやすさに驚いたものです。
今回ご紹介するのは、『罪と罰』を読んだことのない4人がこの作品について語る読書会の記録です。
『「罪と罰」を読まない』
作品を読まずに読書会をするなんて、そんなのアリ?!と思われるかもしれませんが、
これも『罪と罰』が誰もがタイトルを知る超有名作だからこそ出来ることなんでしょう。
本の前半では、4人の読書会メンバーがおぼろげな知識をもとに、また時々作品の一部を覗き見しながらストーリーを推理し話し合っています。
そして後半ではメンバーが実際に「罪と罰」を読んだ後に、推理の答え合わせをしつつ、作品についてしっかり語り合っています。
もちろん作品の内容にしっかり触れているので、ネタバレを気にする方はご注意ください。
今回ご紹介した『「罪と罰」を読まない』だけでなく、『罪と罰』そのものもおすすめです。
確かに登場人物の名前や作中の文化、習慣にはなじみがないのでそこが少しネックになるのは否めませんが、長さを感じさせないほど惹きこまれるし、主人公の犯行前後の心理描写が細やかでリアリティたっぷりのスリル満点のエンタメ犯罪小説です。
本学の図書館が所蔵している翻訳は瀬戸としろとりで4種類ほどなので、ぜひともお好みの翻訳で読んでみてくださいね。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)
それまでは世間の常識・自分にとっても当たり前
そう思っていたものが「そうではないのではないか?」
という疑問や気付きを得るというのは
場合によってはその後の人生や世界を左右するほどの
とても大きな衝撃があるものなのかもしれません
その瞬間に出会ってしまったら
人はどうするのでしょうか
この漫画はそんな衝撃に出会ってしまった人達の物語
地球はほかの惑星とともに太陽の周りを
自転・公転しつつ動いているとする地動説をめぐり
人は時に己の感動、正義、信仰、絶望、信念
いろんなものに翻弄されながら
物語の主人公となっていったり、悪者となったりしていきます
最近アニメ化もされ
色々考えさせられるお話です
こちらの全8集は名古屋キャンパス曙館3Fの図書館にあります
館内のみで閲覧可能ですので
講義の合間に読んでみてはいかがでしょうか
(図書館スタッフ:るん)
問題解決のための代表的思考法の類として①批判的思考(クリティカルシンキング)
②論理的思考 (ロジカルシンキング)、③水平思考(ラテラルシンキング)等々があり
ますが、本書では研究テーマの見つけ方、そのテーマに対する思索の深め方について、
思考のための有効なプロセスを「体験的」に取り上げてくれています。
それを表しているのが、「朝の頭はそれだけで能率的」「思考の整理方法として寝か
せる」「発想のもとは個性である」「積んどく」「如何にうまく忘れるか」「とにか
く書いてみる」「声に出してみると脳は違った働きをする」等々のキーワード群です。
本著旧版は40年以上にわたり多くの学生に読まれ、思考法のバイブルともいうべ
き存在てす。昨今の生成AIの伸展では、「コンピューター」の情報の記憶と再生とい
う機能をさらに超えて、膨大な情報量をもとに人間の思考の個性にも迫りつつありま
す。これに頼り切ってしまえば独自性は到底育まれません。これを取り込みつつも、
更に今一度、今一歩、自分らしい「考え」とははいかにあるべきかということについ
て考えるべき時と言えるでしょう。
『思考の整理学 ワイド新版』-外山樹比古
(しろとり図書館スタッフ 東空)
11月5日は「津波防災の日」、「世界津波の日」です。
この日は、安政元年11月5日の安政南海地震(M8.4)で和歌山県を津波が襲った際に、稲に火を付けて、暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させて命を救った濱口梧陵の逸話にちなんで定められたそうですよ。
今年8月には巨大地震の発生に特に注意する措置があり、日常生活を送りながらも足元がおぼつかないような不安の中暮らした方も少なくなかったのではないでしょうか。
いつ、どこで災害にあったとしても、少しでも大丈夫なように。あなたやあなたの大事な人に役立ててもらえたらと「防災:その時に備えるために」をテーマに本を集めて展示しています。
『防災ポーチ』とその中身『必携アイテム』も展示しています(参考:東京都総務局総合防災部防災管理課「東京暮らし防災」)。まとめてみるとたいしてかさ張らないものばかりなので、小さいけれども大きな安心をこの機に準備してみてはいかがでしょうか。
【誰にでも役立つ17品】①モバイルバッテリー ②身分証明書 ③筆記用具・メモ帳 ④小銭(10円玉など) ⑤家族の写真 ⑥マスク ⑦ばんそうこう ⑧目薬 ⑨ウェットティッシュ ⑩汗拭きシート ⑪大判のハンカチ ⑫飴、ゼリー飲料 ⑬レジ袋
⑭携帯トイレ ⑮防犯ブザーや笛 ⑯小型ライト ⑰冷感タオル(夏用)や使い捨てカイロ(冬用)
(図書館員とらねこ探偵ミロ)
今日紹介するのは『成瀬は天下を取りにいく』だ。
なるべく目立たず、皆と同調しながら穏やかな日常を送っていきたいと思っている人が大半の世の中。
成瀬あかりは周囲の視線なんてお構いなしで入学式当日に突然丸坊主頭にしてきたり、お笑いの頂点M-1グランプリにいきなりエントリーしたりしてしまうすごすぎる女子高生だ。
こんな子はいないだろうなと思いつつもこういう人になりたいと読後に清々しく思える内容だった。
人生は結果より、やりたいと思うことに挑戦し続ける事でキラキラ輝くのだと教えてくれた。
私も年齢を言い訳にせずに、挑戦することで得られる新しい世界に向かってワクワクしながら突き進められる人になりたい。
全体的に読みやすくて学生さんにおすすめしたい本だ。
※ 2024年「本屋大賞」受賞作品
(瀬戸図書館スタッフ:かるみあ)
何十年ぶりかで読み返してみました。
『星の王子さま』
子ども向けのお話なのかもしれませんが、大人になってから、あるいは私のように随分と歳を重ねてから読み返すと忘れていた"とても大切なこと"に気づかせてくれる大人のための本とも言えると思います。有名な本ですから、「読んだことある!」という方、たくさんおられると思います。
年数を隔てたのち、もう一度、読んでみませんか?
☆私の気になったことば、少しだけ紹介
①大切なものは目に見えない←これはとても有名なことばですね。
これとお仲間的なことば、もう一つ
②『砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているから、
家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えない
③水は心にいいものかもしれないな
④お別れのときが近づいた時のことば
「遠すぎるんだよ。ぼく、とてもこのからだ、持ってけないの。
重すぎるんだもの。」
ぼくはだまっていました。
「でも、それ、そこらにほおりだされた古いぬけがらとおんなじなんだ。
かなしかないよ、古いぬけがらなんて‥‥」
私たちの死の時を重ねてみました。
天国に持ってゆけないものは手放さなければなりません。
本当に必要なもの、目に見えない大切なものは、どこに行っても一緒です。
星の王子さまは今、どこにいるのでしょうね。
『星の王子さま』は、しろとり図書館の文庫・新書コーナーにあります。
その他にも、英語や他の言語で読む星の王子さま、関連する本、たくさんあります。
『図書館のホームページ』から検索してみてくださいね🌸
写真は私のアルバムより
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、ポテトまるです。
皆さんは、好きな小説のジャンルはありますか。
ミステリーやSF、恋愛、青春、ホラーなど様々なジャンルの種類があって、自分の中で"こういうストーリーが好き"というのがある方も多いのではないでしょうか。
私もミステリーのジャンルが好きでよく読んでいるんですが、それ以外のジャンルはあまり読んでいませんでした。
今回紹介する『ノウイットオール : あなただけが知っている』は5つの異なるジャンルの物語が収録されています。
ですので、きっと皆さんの好きなジャンルも含まれているはず!そして今まで読んでこなかったジャンルに挑戦するという意味でも、すごく入りやすい作品だと思います。
一つ一つは全く別ジャンルのお話なんですが、少しずつお互いの物語が影響しあっています。
登場人物同士のつながりもあるので新しいジャンルでも、楽しく読めるのではないかと感じました!
どう物語がどう繋がっているのかが気になって、ページをめくる手が止まらず、一気読みをしてしまいました。
中でも私は、高校生二人組が「M-1グランプリ」出場を目指すお話がお気に入りです。(ちなみにジャンルは"青春"になります)
あまり書くと、ネタバレになってしまうので控えますが、とにかく最後まで読んだときに、私は衝撃を受けました。
その点も含めて、読み終わった後、もう一度読みたくなること間違いなしですよ。
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)