こんにちは、スタッフゆまたろうです。
今回は「本屋さんに行く」事を目的に
旅行したくなる本を紹介します。
この本の著者はアメリカで活躍するイラストレーターで、
手書きのイラストと店員からの話で
世界の素晴らしい書店を紹介しています。
有名建築家が設計した歴史的建造物や、
船や戦車、劇場や銀行を改造したユニークなものまで
見ているだけで楽しい気分になる75の書店を掲載。
どの書店にも物語があり、まるで短編集を読んでいるようです。
温かみのあるイラストもおすすめですよ!
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
『グローバルサウスの逆襲』 本書はTVでもお馴染みのジャーナリスト、池上彰さんと元外交官、作家の佐藤優さんの対談形式の共著となっています。まず、グローバルサウスとは何か?池上さんが、「インドやブラジル、タイ、南アフリカのような概ね南半球に位置するアジアやアフリカ、中南米地域の新興国・途上国の総称である」と解説されています。 基本的にサウスと言うだけに、位置的には南にあり、気候的にも暑い国々となりますが、その特徴としては、強力な政治的リーダーシップのもと急速に経済成長を加速させ、軍事を含めた国力の強化を図っている国々です。問題はこれらの国々にロシアや中国が影響力を及ぼし、いわゆるG7を中心とする先進国群への対抗を強めてきていることにあります。それが、「逆襲」たる所以です。 さらに、アメリカ合衆国の状況は新大統領の言動の行方が、この流れに影響を及ぼすことは必至と言われています。現代政治の混乱した状況を紐解き、どこに着目すべきかを示唆してくれる新書として読み易い内容になっています。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』
昨年4月に亡くなったフジコ・ヘミングさん。優しいピアノの音色が思い出されます。
波乱の生涯をテレビが取り上げて話題となったのが1999年。
その後デビューCDがクラシック界異例の大ヒットとなり、世界中で活躍されました。
そのフジコさんが14歳の時に書いた絵日記が本になりました。
ピアノのことはもちろん、食べたものや生活の様子がカラフルで素敵な絵とともに綴られています。
戦後で大変な時期のことなのに、とても生き生きと明るく描かれていて、ハイカラでおしゃれな生活の様子に驚いたり、世代は異なるのになぜかとても懐かしい感じがしたり、胸がいっぱいになりました。
実生活は戦争で受けた傷が深く、うつ状態が続くこともあったと記されていますが、この絵日記にはフジコさんが配給で食べておいしかったチョコレートの包装紙が貼ってあったり、寝ているお母さんにひげを書いたり、いも泥棒を見た話なども描かれ、ふっと笑顔になれる空気が漂っているように感じました。
【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】
🌟今回紹介するのは
ちょっと長いタイトル
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』
著者 五十嵐大・発行 幻冬舎
私が手話を覚えたいな〜と思い始めたのは何十年も前のこと、仕事で手話を知っていたらと思う出来事があったこと、
それと同時期に教会で手話賛美を初めて見た時に美しいと感じたことなど。。。
でも学ぶ時間もなくて(言い訳ですが)
そのうち手話賛美の本で、何曲かマスターして、その表現のいくつかを組み合わせてカタコトで、ほんの少し本当にほんの少し話せるようになりました。そんな時、コーダの方と知り合うチャンスがあり、手話との関わりは広がっていきました。
コーダとは両親が聴覚障害者の方のことです。
この本は、そんなコーダの方が子供の頃からの体験を記してくださった本です。
手話を学ぶ上でもこの背景はとても大切なことだと思います。何より本人は自分で好んで聴覚障害になったわけでもなく、その子も選んでコーダとして生まれたわけでもない。この本を通して、聴こえる世界と聴こえない世界、両者の世界が広がることを祈ります。
私の手話は相変わらずカタコトですが、手話を学ぶ上で手話技術より、もっと大切なことがあると考えています。
「守る」のではなく「ともに生きていく」というタイトルで30のことは終わります。
可哀想、差別、怒り、恥、守らなければ、守れなかった、涙のありがとう、
そして行き着いた「ともに生きていく」という著者の言葉に、希望を感じました。
東日本大震災を体験したこのご家族の大変さは、短く簡単に書かれていますが、聴こえないご両親の避難の様子を読んで、周りの方々との繋がりの大切さを痛感いたしました。守られてよかった。
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』は瀬戸図書館にあります。
‼️関連図書‼️ドラマ化もされた『デフ・ヴォイス』もおすすめします。瀬戸図書館にあります。
(図書館スタッフ:小豆)
本日はスポーツのお役立ち本を紹介します!
部活にケガは付きものでしょうか。
もしケガをしてしまったら!?
ケガの予防や再発防止、パフォーマンス向上のために
フルカラーの図と写真でわかりやすく解説。
「疾患に対する知識」も身に着けられますよ♪
(★瀬戸の図書館スタッフ ティズ★)
ミステリーを始め、幅広いジャンルで活躍する赤川次郎。
多くのミステリー小説シリーズが人気で、あまりにも有名な作家である。
テンポ良く会話が進んで、読みやすい文章。
気に入ったシリーズが見つかると、つい次々と読んでしまう。
シリーズといっても、順番に読まなくても大丈夫。
人気シリーズ「夫は泥棒、妻は刑事」を紹介したい。
夫、今野淳一34歳、職業は泥棒。
妻の真弓は27歳。ちょっとそそっかしいが仕事はなんと警視庁捜査一課の刑事!
例のない取り合わせながら、夫婦の仲は至って円満。
お互いを思いやり、時に助け、助けられ......。
(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)
こんにちは!あかトマトです。今日はクリスマス・イヴですね☆
皆様はどんなクリスマスをお過ごしになるのでしょうか。
私はチキンとケーキを食べる以外に特別なことはしないのですが、この時期になると子どもの頃大好きだったこちらの絵本を思い出します。
「ぐりぐら」シリーズが好きで何冊か持っていたのですが、今の時期は毎日これでした!
二匹の野ネズミのかわいさと、森の仲間たちと食べるケーキの美味しそうな感じが伝わってきて、いくつになってもほっこりする作品です。
そんなわけで図書館のクリスマスイベントにも展示させていただきました。
年末年始は寒さも一段と厳しいとの予報ですが、どうぞこの絵本のような心温まるクリスマス&お正月をお過ごしください。
では、また来年「栞輪」でお会いしましょう♪
よいお年を...☆★☆
(名古屋の図書館スタッフ:あかトマト)
こんにちは、もくもくです。
今回ご紹介するのは、安野モヨコ著『くいいじ』です。
マンガ家として素敵な作品を世に出している方の文章はやはり素敵でした。
出だしから惹きつけられる、そんなワクワクの連続。
作家のどうにもとまらない「喰い意地」を描いたお話で、
誠実にそして愛情をもって、食べ物と食欲にむきあっているその姿勢と
美味しそうな挿絵が、脳内再生はもちろん、読み手の食欲をそそります。
自分の知らない料理や食材を知り、つい読むほうも食いしん坊度が増して
作中の簡単な料理をつくってみたのですが、そこそこ好評でした。
料理をしたり食べたりすることって、何か良いなーと感じられる本です。
名古屋市の図書館他で所蔵していますので、よければ手に取ってみてください。
〈名古屋図書館スタッフ:もくもく〉
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
今回は、読むと嫌な気持ちになれる本を紹介します。
プールの水をうっかり抜いてしまった小学校教師。
間違って届いた隣家の郵便物を開けてしまった老夫婦。
公開直前の映画で、出演俳優に薬物疑惑が出た映画監督。
問題発覚時に正直に話せばすぐ解決出来たのに、
どの主人公も事実から逃れようと
あれこれ試行錯誤してしまいます。
読んでいて、そっちを選ばないで!と何度思ったことか。
そんな気持ちを味わえる短編を5話収録!
全て読み終わった後、タイトルの意味に納得しますよ!