<06>図書館スタッフ: 2021年6月アーカイブ
「推し、燃ゆ」で芥川賞をとった宇佐見りんさんの
デビュー作、読んでみました。
「かか」宇佐見りん著
19歳のうーちゃんの一人称の独特の方言まじりの語りで「おまい」に向けて語られる、
かか(母)のこと、とと(父)のこと、明子、ジジ、ババ、血縁者、家族。
女性として生まれたこと、SNSや人のつながり、出来事。
この世の片隅に、こんな愛憎を胸に秘めながら生きている子がきっといるんだろうな
と思わせるような生々しさのある作品でした。
何かが解決するようなお話ではありません。
でも、最後の数行にはいろんな想いがよぎるのではないでしょうか。
この作品が書かれた時、筆者は大学生。
すごいですね。
「推し、燃ゆ」とはまた違った筆致の作品です。
どちらも図書館にありますので、借りてみてはいかがでしょうか。
(図書館スタッフ:るん)
みなさん、こんにちは図書館スタッフのにこいちです。
入学、進級して早数か月、みなさんも学校にも慣れてきて新しい友達ができ始める時期ですね!
多感な時期になると友達について悶々としてしまう、そんな時もあるかもしれません。
そして友達に関してはどうやら年齢は関係なく色々あるみたいです。(私の90歳の祖母も悩んでいました)
そこで今回は友達ってなんだろう... 難しい...と考えてしまう小説を紹介します。
〈あらすじ〉
商社勤めのキャリアウーマンが近所の同い年の主婦ブロガーと仲良くなり、同性の友達がいないという共通のコンプレックスを持つ二人は急速に親しくなっていくのだが...
最初は、「うわっ!この人ヤバイ!」と思って読んでいるのですが、気が付くと「あれ?もしかして自分もこうなってるかも??」と多少自分の友達に対する行動に不安が出てきたり。
でも「あれ?」って思うってことはきっと大丈夫、自分は違うと思いながら読みました。
そして後半怒涛の展開で、まさかの芋けんぴが凶器です!
芋けんぴについては、髪の毛にくっついていてそこからキュンとする恋が始まる...
なんて漫画もありますが、こちらは芋けんぴで流血です!
どういうことなの!?と気になる方はぜひ読んでみてください~
ちなみにこちら、名古屋のスタッフが紹介している瀬戸にある本ですが、名古屋キャンパスまで取り寄せる事ができます!
CCSのマイライブラリから取り寄せ予約してくださいね。
(詳しくは図書館に案内があります☆)
(名古屋の図書館スタッフ:にこいち)