オススメ本: 2020年5月アーカイブ
皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。
今時分のご時世、仕事にせよ学業にせよままならず家にいがちというもの。
愛知県の緊急事態宣言は解除されていますがまだまだ油断なりません、まだまだ家にいましょう。
とはいえ家に居てばかりではストレスが溜まりますし、仕事もバイトもできなきゃお給料はなくなります。辛いですね。
しかし、裏を返せば普段はできないような長期間の休暇が味わえているとも言えます。
こう言っちゃなんですが、そりゃあ楽しまなきゃ損だと思うのがインドア派の私であります。
休み一つ取ってもその認識には表裏があります。良しとも取れるし悪しとも取れる。
そんな流れで本日の紹介は『運』です。著者は芥川龍之介。
......鉛筆転がしでテストを乗り切る話ではありません。
若い侍と壺作りの老人がある出来事について互いの意見を交わす短編となっております。
前述のような考え方を踏まえて読むと、なるほどなぁ、という作品。
ちょっと詳しく紹介しすぎかもしれません。そのほどは読んで確かめていただければ幸いです。
それでは失礼します。
※芥川龍之介著『運』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ 勝山道)
皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。日頃どのようにお過ごしでしょうか。
ここ最近、急に暑くなってきたように思えます。それでもまだ五月ということで日中と夜間の寒暖差が激しく、気を抜くと体調を崩してしまいそうです。
こんな時は家にいるのが一番、と言うまでもなく外出自粛期間でしたね!
......そんなワケで本日の作品紹介。
江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』です。
なんといっても本作は有名なあの人、明智小五郎が初登場する小説となっております。
現代でもドラマや映画にて取り扱われていたりする明智小五郎。じつは本作限りのキャラクターとして扱われる予定だったらしく、それが予想外に人気を出したものだから次作以降も登場させたとのこと。考えさせられますねえ。
作品の方に話を戻しましょう。
主人公は明智ではなく『私』と名乗る男。彼の視点から物語は進行していきます。
いつもの喫茶店でダラダラしている『私』と明智が偶然に殺人事件を発見してしまい......というあらすじですね。
なんといっても本作、読みやすい。
もしかすれば乱歩の作品とは読みやすいものなのかもしれませんが、この作品は特に読みやすい気がします。
長さも中編というところ。三十分もあれば読了できることでしょう。
乱歩の推理もの、ないし明智小五郎が出演する小説はたくさんあります。この作品から興味を持たれた方はぜひほかの作品にも目を通してみてはいかがでしょうか。青空文庫にたくさんありますので。
それでは失礼します。
※江戸川乱歩著『D坂の殺人事件』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ 勝山道)