オススメ本: 2020年2月アーカイブ
『ロビンソン・クルーソー』上下 デフォー作
この物語は、主人公ロビンソンがイギリスの港を出港し、いくつもの海を越え、多くの敵を倒し、何度も遭難や難破を繰り返し、ついには無人島で一人ぼっちで20年以上に渡ってサバイバルし続ける、という冒険劇の古典です。
この話の筋は誰でも知っていて、海洋冒険で、見知らぬ土地や海で敵と戦ったり、サバイバルをしたりと、昔から少年向けに何度も翻訳され、書かれてきました。
しかし、この話はただの児童向けの単純な冒険譚ではありません。
ロビンソンの行動を注意深く観察してみると
なぜ青年ロビンソンは海へ出ることになったのか
遭難したときにどんなことを考えたのか
何度失敗してもなぜ航海を続けてしまうのか
当時世界の覇権を争っていた"イギリスの人間であるロビンソンは未開の地"で何を見たのか
何度も死にかけ、絶望を味わったロビンソンはどうして精神を保つことができたのか
生きるために必要なものをすべてひとりで調達しなくてはならない未開の地で、文明人のロビンソンはなにを思ったのか
など、ロビンソンのいわば、内面を見ていくと、そこには高度に文明化され、合理化された社会に住むいかにも近代人的な考え、ふるまいであることが分かってきます。
イギリスの中産階級で育った、放浪癖のあるロビンソンに、父親は、今の中くらいの身分がいかに幸福かを説く。貧しくて苦しむこともなく、偉い地位について、妬まれたり、欲望の虜になってしまったりすることもない、その最も災難を受けにくい中くらいの身分を維持するために法律家を薦めている。しかしロビンソンはその忠告を無視し何度も外の世界へ旅をし、反抗する。いかにも現代の親子という感じですね。
航海に失敗するたびに、親に反抗したことを後悔して、しかしそれでも冒険をやめられない。
何度ピンチに陥っても立ち直り、そのつど成長していく。が、好奇心もより高まっていく。
一度成功すると、その味が忘れられず、儲けようとあれこれ考え、未開の地で手に入れたものを都市で売って大もうけするという大航海時代の船乗り商人の欲望そのままに、最初に得た少しの儲けでは満足せず、どんどん手を広げていく。
ギャンブルをやめられない心理そのものです。
その結果せっかく財産を築き上げたのに、危険な航海に挑み、沈没。仲間全員が死に、一人だけ無人の島に取り残されるはめに‥。
これ以上ない絶望を味わったロビンソンだが、残された無残な船の残骸から役に立つものは無いかと運んでくる。そこには、衣食住にはなんの役にも立たなそうな、聖書が。
しかし、ロビンソンは無人島で生活していきながら、この聖書を読み、徐々に信仰深くなっていく。
なぜ私だけが生き延びたのか。
それまで神に見放されたと思ってきたロビンソンは、考え方が変わり、自分だけが生き残ったことを不幸中の幸いであると、神に感謝を告げる。いくつもの困難のときに彼は、聖書をじっくりと読み、思慮深く行動するようになっていく。困難な状況だからこそ、聖書に書いてあることが彼に現実感を与える。まるで自分にむけて書かれたものであるかのように。
ロビンソンの気持ちになってみると、なるほど聖書はこう読めば良いのか、こういうときに読めば良いのか、とこちらに教示されているかのようです。
文明人から未開人に転落したロビンソンは、土地を耕し、種を植え、島の木を使って簡単な住まいを作り、衣服をこしらえ、動物を狩り、いろんな調理法を考え生み出し、島の地形や地理を調べ、脱出方法を考える。さらに日記をつけ、自分で暦を創り出し、島の季節を注意深く観察し、運よく下界を通るかもしれない船を辛抱強く見続ける、というまるで人類最初の人間であるかのように、初期設定を入念に行う。こうしてロビンソンは、文字通り生きるために必要なことをすべて自分で調達しこしらえ、そこには自立した人間、真の意味で自立した人間の姿が見られます。
かつて靴職人の姿を見ていたロビンソンは、それを思い出しながら自分で靴を作り出そうとするものの、それがいかに困難であるかを痛感する。たった一つの小さなボートを造り上げるのに何年も費やす。
近代文明の中で暮らしていたロビンソンは、いかに近代文明人が一つの職業に縛られているか、いかに自分の職業、自分の専門以外のことに無知、無頓着である社会かを知るのです。
ロビンソンクルーソーの生きる姿は、まさに現代人というものを表している気がします。
現代社会で生きていくうえで、このロビンソンクルーソーから学べることはとても多い。
デフォーの書いた『ロビンソンクルーソー』は、イギリスの文学史の中で、近代小説の出発点として位置付けられています。
最初の小説。
なるほど、読んでみるとその意味がよくわかりました。しかしよくできた寓話でもあります。
図書館サポーター あっきー
「あなたの趣味はなんですか?」
この時、あなたはなんと答えますか?
こんにちは! " くうこう "です! (*^_^*)
皆さんは、何を自分の趣味として答えますか?
当たり障りのない、身の丈にあったものですか。
それとも、意外性のあるものですか。
趣味を好きな物事と捉えるなら、
それ一つをずっと好きと言う人だけではなく、
色々な物事が好きな場合もありますもんね。
でも、上記のような問いかけをされたとき、
大体答えられるのは一つぐらい。
しかも、
それで大体のその人のイメージが決定し、
それによって出来る今後のネットワーク。
そんな風に考えるとなかなか重要な気がしますね 笑
そんなことを聞く" くうこう "は、
動物や天体、設計に地図などマニアックなものが好きで
世間一般から観るヲタクと呼ばれる側の人間です。
結局は、
大多数の共通の話題で盛り上がれるのが求められる人間なんでしょうか。
マニアックな話が通じる人が居たときの感動は大きいですが、
話題の番組を見るようにしていたことももちろんあります 笑
趣味となるものを得られるのは
家庭の環境が一つの要因かもしれません。
入口は一番身近なところから、習い事や文化。
現実的な話、収入によって自由度が大幅に変わります。
フィギュアスケートを習わせる家庭もあれば、
ゲームが無い家庭もある。
そこから生まれる構造は、
家庭層や自己表現の有無、そして男女間。
さまざまなものが関わってきます。
「蓼食う虫も好きずき」、「十人十色」なんてことわざがあるように
みんなそれぞれ好きなものがあって、好きなように生きてきたんですよね。
( 学術情報センター 学生サポーター くうこう )
こんにちは、ウィニーです。
我々の人生をシンプルに生きるか、
熱狂的な消費生活を死にもので狂いで生きていくか、
皆さんは、どちらを選びますか?
ということで、今日は、オススメしたい本はこちらです。
『「限りなく少なく」豊かに生きる』です。
人生にとって必要なものを選択し、これさえ満たされていれば、
心はより自由になるという「限りなく少なく」の哲学を、自分の生き方にも取り入れてみましょう!
そうすることで、自分らしく輝くことも、どのような時代の変化への対応もできるようになると考えられます。
より質の高い人生のためにシンプルに生きる術を伝えてきました。
更に、一歩進めて、人生でより重要な、
時間の管理法や対話のセオリー、人間関係、振る舞い、感情の扱い方などについてのヒントがいっぱい書いてあります!
ぜひ、手に取って読んでみて下さい。
(学生サポーター ウィニー)
すると、出てきたのはマグマでした!! アチチチッ
そんなマグレは起きてもらうと困りますね 笑
しかし、地面を掘ってみると、よく燃える層がありますよね。。。
こんにちは! " くうこう "です! (*^_^*)
今回紹介する本は、『エネルギー400年史』です!
よく燃える層、それは石油や石炭が眠っている層です。
石炭は古代の植物が地中に埋もれ長い期間地熱や地圧で変質したもの。
石油は生物の死骸が地中に埋もれ長い期間高温や高圧で変質したもの。
この説が有力ですが、どちらも古代が残してくれた化石燃料です。
そして、何よりも「よく燃える」。
我々人類に欠かせないもの、火。
その火を絶やさないようにする為に、薪が使われました。
しかし、燃える石の発見によりその座は石炭に奪われました。
そんな石炭もよりも大きなエネルギーを生み出す石油に。
そして今、天然ガス、原子力、再生可能エネルギーへと代わりつつある。
これらのエネルギーを活用する動力源も次々発明されました。
エネルギーの利用は人々の生活の質を向上させ、経済を活性化させてきた。
一方で、新たな災厄や難題をもたらし苦闘を強いられました。
地球規模の気候変動と、増え続ける巨大人口を支えるエネルギーとは。
現在までの約400年にわたるエネルギーの変換史。
それらを試行錯誤し、応用し、普及させた人々の物語でもあります。
( 学術情報センター 学生サポーター くうこう )
こんにちは、ウィニーです。
最近は相変わらず、めちゃくちゃ寒いですが、
続いてた晴れ日だから、気分もよくなってきますね!
皆さんは健康管理を忘れずに
風邪などを引かないように気をつけてくださいね。
ではでは今日、皆さんに紹介する本はこちらですね。
『自分を超える法』です。
「考え方さえ変えればお金は必要ない」を語るのは
世界NO.1コーチであるアンソニー・ロビンズの
「史上最年少トレーナー」として
活躍するイギリス若手の起業家ピーター・セージです!
ピーター・セージさんはビジネスの道に進むために高校を中退し、
「資金なし、人脈なし、学歴なし」で起業しました。
約20年間、ビジネスの世界にいます。
あなた自身が変わっていけば、人生も180度変わっていきます。
もし、
あなたが「自分を超えて行きたい!」「自分を変えたい」と思っているなら、
この本では、「最高の情報」を伝えられます!
ぜひぜひ、手に取って読んでみてください。
(学生サポーター ウィニー)
こんにちは、もーにんぐです。
みなさんは毎日のようにここ、名古屋へ通学していると思いますが、
お気に入りの場所やエピソードはありますか?
それはこの名古屋学院大学だったり、金山駅だったりと
様々だと思いますが、どこか1つは思い浮かんだのではないでしょうか?
そんな一人ひとり違った名古屋を舞台にした
ショートストーリーのコンテストがあるんです。
そのコンテストの受賞作品をまとめた作品集が、こちらの
思わず涙腺を刺激されてしまう作品から、
不思議な世界観に笑ってしまうものまで、
同じ名古屋についての作品だとは思えないくらいの多様な作品ばかりです。
知っている風景だからこそ、感情移入して読むことができると思います。
是非一度手に取ってみてくださいね!
(学生サポーター もーにんぐ)