「十字架」と一致するもの

リニューアルオルガンアワー

今度の日曜日からレント(受難節)のクライマックス、受難週に入ります。
レントは受難の季節、イエス・キリストが十字架にかかって死んだ受難を思う時です。
受難週はこんなふうになっています。

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今年度初のオルガンアワーは受難週にあわせて、レントの曲を演奏いたします。

ところで、何がリニューアルかというと、オルガンアワーは本学オルガニストによる、讃美歌、キリスト教音楽を中心としたオルガン演奏の時間ですが、冒頭にキリスト教センター主事によるショートメッセージつきになります!!!

オルガンアワー詳細
日時 2017年4月10日(月)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル

オルガンアワーは途中での入退場をご自由にしていただけます。
どなたでもご自由にご参加いただけます。

リニューアルして豪華になるオルガンアワー、ぜひお越しください。

十字架いろいろ その5最終回 同じ形でも 

 さて、こちら、ラテン十字架とお伝えしました。

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その時にプロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられるとかきましたが、シルエットは同じでも実は、プロテスタントとカトリックなどで多いパターンが違うのです。
こちらがカトリックで多いもの。

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キリスト磔刑像と呼ばれる、十字架で死を遂げた場面の像がついています。
プロテスタントは最初に紹介したなにもついていないシンプルな十字架が多いです。
聖書の言葉だけが大切で、像をつくると偶像礼拝になるという考えがプロテスタントには強くあるので同じラテン十字架がもとでもプロテスタントはシンプルなことが多いです。中の装飾もシンプルですよね。プロテスタント教会のなかには十字架も偶像として置いていない教会もあるんですよ。

ちなみにいたましい死の場面の十字架だけでなく、復活のキリスト(晴れやかな表情でちゃんと服を着ているようなもの)がついているバージョンも増えているようです。

十字架いろいろ その5 十字軍などで使われた紋章

 十字軍をはじめとして十字架がエンブレムとして使われてきた歴史があります。

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十字軍としてはエルサレム十字架と呼ばれるこの形が一番有名です。

計5つの十字架で構成されています。

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そしてこちらはマルタ十字架と呼ばれるものです。
その他にもたくさんのバリエーションがあります。

十字架いろいろ その4 十二使徒にちなんだ十字架

イエス・キリストの十二使徒にちなんだ十字架もあります。

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いわゆる逆十字はペトロが殉教した十字架ということでペトロ十字架と呼ばれます。
そして

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X型の十字架はアンデレがかけられたアンデレ十字架です。

十字架いろいろ その3 八端十字架

 正教会で用いられる十字架です。ロシア正教のイメージが強いのか、ロシア十字架と呼ばれることもあります。
8箇所の先端部分があるので八端十字架と呼びます。

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一番上の短い横棒がイエスの罪状を書いたもの、一番下の斜めの棒は足台になっています。


十字架いろいろ その2 ギリシア十字架

 昨日のラテン十字架がプロテスタント、カトリック、聖公会といういわゆる西方教会と呼ばれる教会の十字架だったのに対して、本日はギリシア十字架という名前から予想がつきそうですが、ギリシャ正教いわゆる東方教会でよく用いられる十字架です。

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縦横同じ長さで中央で直角に交差している形です。
さきほどギリシャ正教など東方教会でとかきましたが、西方教会でも用いられる十字架です。
スイスの国旗や赤十字などのデザインにも使われている一番目にしやすい十字架ですね。

十字架いろいろ その1 ラテン十字架

 やはり最初はこれでしょう。

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ラテン十字架と呼ばれている縦長で横木が真ん中よりやや上で直角に1本交差している形です。

プロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられる十字架です。
ということは、プロテスタントの本学ももちろん

CIMG1777.jpgこのラテン十字架です。

種類いろいろ

 受難の季節、イエス・キリストが十字架にかかって死んだ受難を思う時です。
キリスト教といえば十字架です。自分たちの罪のためにイエスが十字架にかかってくださったこと、イエスの死と復活を信じることで新しい命を生きるというキリスト教の信仰のシンボルです。
ところで、シンボル化された十字架、種類がいろいろです。
十字架といって思い浮かべる形、皆さんどんな形ですか?
明日からその十字架の種類をご紹介していきたいと思います。

イースターの日程が変わるわけ

 イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは12月25日と決まっていますが、なんでイースターはややこしく毎年変わるのでしょうか。
テーマパークなどではイースターの日程に関係なく4月になったらイースターイベントをすることもあるので、クリスマスのように4月●日などと決めてしまったらいいのでは?と思われるかもしれません。

実は聖書にはイエスの誕生日がいつなのか全くどこにも書いてないのです。そもそも冬に生まれたかすら不明なわけです。逆にいつ生まれたかわからないからこそ12月25日に祝うことにしても問題ないといえます。
ですが、イースターははっきり聖書に書かれているんですよ。

かいつまんで紹介すると、過越しの祭りの晩餐を食べてから逮捕され、十字架にかけられ葬られたというようにかかれています。
過越しの祭り、これがポイントです。ユダヤ教の大切なお祭りで、春分の後の満月の日が過越しの祭です。原語ではペサハと呼ばれています。

エジプトで奴隷として過酷な状況にあったユダヤの人たちがエジプトを脱出するために、神がエジプトで災いを起こしました。その災いをユダヤ人が過越すために行われたことを記念として行われているお祭りです。酵母の入っていないパンを食べることから除酵祭(じょこうさい)ともいいます。詳しい経緯はモーセの出エジプト記18をご覧ください。

そして安息日(つまり土曜日)の翌日に復活したということが書かれているので、日曜日がイースターとして決まります。

聖書にかいてあるならその日に祝うのが一番ですよね。クリスマスも聖書に日付が書いてあれば今とは違った日にお祝いすることになったんでしょうね。

7本のろうそく

 ブログのtop画像にこんなイラストがあります。

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ろうそくを立てる台、燭台です。7本のろうそくを立てています。
なんで7かというと、レントカレンダーをご覧ください。

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日曜日に受難節第1~第6まであり、最初は全てのろうそくに火をともしますが、1回目の日曜日に火を1本消し、2回目の日曜日には2本目も消し、というようにどんどんと火を灯すロウソクが減っていきます。そして最後の一本はイースターに消すのではなく、7本目のろうそくは受難日(イエス・キリストが十字架にかけられた日)に消します。そしてイースター(イエス・キリストの復活祭)に7本すべてに火をともして礼拝するのです。つまり黄色と濃ムラサキの地色の日がポイントとなります。
全ての教会がこのようなことをしているわけではありませんが、こういった習慣があります。火は光、命の象徴です。クリスマスにろうそくの灯りをともし、イエス・キリストの誕生を喜びますが、レントには火を消していき、イエスの受難を思って過ごします。

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