「十字架」と一致するもの

十字架への道のり その10

 本日紹介するエピソードは足を洗う話ですよ。
ちょうどこの話があったのが木曜日だったので、この日を記念して"洗足木曜日"と表現したりします。

十字架への道のり その10
食事の席につかれると、イエスはタライに水をくみ、弟子の足を順番に洗っていかれました。実は足を洗うのは使用人や奴隷の役目でしたから、弟子たちは困惑しました。
ペトロの順番がまわってくると、ペトロは恐縮して「私の足など決して洗わないでください。」と断りました。
しかし、イエスは「私に足を洗わせないのなら縁を切る。」とまでいいました。
そうまで言われたのでペトロも足を洗ってもらいました。

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イエスは弟子たちの足を洗い終えると、なぜこんなことをしたのか説明したのです。
「あなたたちは私のことを『主』とか『先生』と呼んいるけれど、その先生である私があなたたちの足を洗ったのだから、あなたたちもお互いの足を洗いあわなければいけません。」
続く

十字架への道のり その9

 昨日の記事に出てきた、"ナルドの香油"とっても親しまれている讃美歌の歌詞にも出てきます。ナルドはハーブの一種で、ヒマラヤ原産だそうです。そのナルドの根を油につけこんで香りをうつしたのがナルドの香油です。きっと原料を遠くヒマラヤ方面から輸入するから高いんでしょうね。

十字架への道のり その9
十二人の弟子の一人、イスカリオテのユダがこっそりと祭司長たちのところへ行きました。
なんとイエスを売る契約をしにいったのです。

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ユダが
「イエスを引き渡せば報酬はいくらになりますか。」と交渉すると、祭司長たちは銀貨30枚を支払うことにしました。
そしてユダはイエスを引き渡すチャンスをねらいはじめるのでした。
続く

十字架への道のり その8

 今日のストーリーに出てくる埋葬の準備、火葬があたりまえの私たちには、そのまま読むとちょっと違和感をかんじそうです。
イエスの時代、人が亡くなると、遺体を洗い清め、香油を塗り、布でまいて、洞窟のような墓(または岩で作った墓)にそのまま納めるのが普通だったようです。
そして遺体が朽ち果てて骨になった頃に遺骨を骨壺に拾い集めるのだそうです。

十字架への道のり その8
イエスが重い皮膚の病気をわずらっていたシモンという人の家を訪問しました。

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そこへ一人の女性がやってきて、非常に高価なナルドの香油をイエスの頭にそそぎました。
弟子たちは無駄遣いだと怒りました。
イエスは弟子たちに
「この人を困らせてはいけない。この人は私の体に香油をそそいで埋葬の準備をしてくれたのだ。」
と言って、その場をおさめました。
しかしイエスのこういった言動が理解できない弟子がいました。

続く


十字架への道のり その7

 エルサレムの神殿は神の家として、ユダヤの人にとって一番大切な信仰の中心地でした。
イエスの予告通り(?)その後紀元70年にローマとの戦争によって崩壊しました。
「嘆きの壁」として有名な石壁、あれはその時に残った外壁です。

十字架への道のり その7
イエスの言動を憎々しく思っていた祭司長や長老たちは、カイアファという大祭司の屋敷に集まりました。

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イエスを殺す計画を練るためです。
罠にはめて、捕まえて、殺そうと考えました。
でも大きな騒ぎを起こさずにイエスを捕まえる方法が思い浮かばずにいました。

続く

十字架への道のり その6

 前回の記事で紹介したイエス様の行動、なにやってもおこらなさそうというイメージだけをもっているとびっくりしますよね。
でもそういう姿こそ、理想論を語っているフワーっとしたイエスではなく、現実におこっていることを直視し、問題にかかわり続けるリアルな姿が浮かんできます。

十字架への道のり その6

イエスの言動を見て、祭司長や律法学者がイエスと論戦を繰り広げました。
イエス彼らが行っている神のおもいに背いた偽善的な行為や傲慢な態度を批判し、神殿の境内から出て行きました。

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その頃、待っていた弟子たちは神殿の建物の立派なたたずまいを誉めていました。
するとイエスはここに見えている石はすべて崩されると、神殿の崩壊を予告したのです。
続く


十字架への道のり その5

 今日もイエスの十字架への道のりを紹介するシリーズ、続けていきますよー。

十字架への道のり その5

イエスがエルサレムの神殿へ入ると、そこでは神殿への供物の取引をする両替商やハトなどの商店が並んでいました。
イエスは「祈りの場所を強盗の巣にしている」と言いました。

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そして売り買いしていた人を皆追い出して椅子や台をひっくり返しました。

続く

十字架への道のり その4

 十字架への道のり その4

イエスはロバに乗り、エルサレムへと入っていきました。
大勢の人たちが大歓迎でイエスを迎えました。自分たちの服や、木の枝を切って道に敷きました。
そしてイエスに向かって叫びました。
「ダビデの子に祝福あれ!天に栄光あれ!」

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この熱狂的な騒ぎがエルサレムで大きなウワサになりました。
続く


十字架への道のり その3

 救世主をしめす言葉に"ダビデの子"という言い方があります。ダビデはユダヤ民族が一番(軍事的に)強い国だった時の英雄的な王です。そのダビデ王の子孫から救世主が産まれて、その当時のような強い国をつくってくれると信じられていました。
というわけで、弟子たちはイエスがエルサレムに行ったら、当時の支配者やローマ帝国をたおしてすごい国をつくると思っていたのかもしれません。

十字架への道のり その3

イエスたちはエルサレムの近く、ベトファゲまできました。
すると、イエスが二人の弟子にこう頼みました。

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「向こうの村へ行くと、ロバの親子がつないであるのが見つかる。それをここへ連れてきなさい。もしも誰かになぜかと聞かれたら『主がお入り用なのです。』と言いなさい。すぐに渡してくれるから。」
弟子たちは言われたとおりにしました。そしてロバと子ロバを連れてきました。
続く

十字架への道のり その2

 天気が良くても寒いですねー。でも確実に春になっていると鼻と目の粘膜で実感しています・・・もうちょっといいもので春の訪れを感じたいですよね!?花粉症の皆さん!!
さて、今年も憂鬱な春のお便りを受け取ったところで、イエス・キリストの十字架への道のりに移りたいと思います。


十字架への道のり その2
イエスが十字架の死と復活の予告をしたというのに、弟子たちはエルサレムに着いたらいよいよイエスの王国が建つと盛り上がっていたようです。
そして12弟子の中のゼベダイの子ヤコブとヨハネ、その母がイエスのところへ着てこう願いました。
「あなたが王座につかれた時には、一人を右に、もう一人は左においてください。」
イエスが
「自分が何を願っているのかわかっているのか。私と同じ杯を飲むことができるのか。」
と問いかけると、二人はできると答えました。
「確かにあなたたちも同じ杯を飲むことになるが、私の右と左に座る人を決めるのは私ではない。」

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他の10人の弟子は抜け駆けした二人に対して腹を立てていました。
そこでイエスは弟子たちに言いました。
「支配者が民を支配して権力をふるう、あなたたちはそんなことをしてはいけない。自分が偉くなりたい人は皆に仕える者になりなさい。一番上になりたい人は、皆のしもべになりなさい。私が多くの人のために自分の命をささげるのと同じようになりなさい。」

続く

十字架への道のり その1

 イエス・キリストは各地で「天の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」と伝道しました。弟子も増えていきました。
そうして、とうとう、エルサレムという都、国の中心地へと行くことにしました。
そしてその途中で、12人の弟子だけを集めてこんなことをいわれました。

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これからエルサレムへ行くが、私は祭司長や律法学者たちによって死刑にするために総督に引き渡される。そして私は侮辱され、鞭で打たれ、十字架刑になる。
そして3日目に復活する。


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