「キリ絵 de 大喜利」は毎週金曜日更新!(伝道師のほう)
①
「パパが昨日、寝言で知らない女の人の名前呼んでたの。誰かしらね(グシャァァァ)」
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ヤン・ファン・スコーレル『聖女と野バラ』(1530頃)
(②~④は ↓続きを読む↓ からご覧ください!)※トップページ用
「映画」と一致するもの
今日は少し記憶をたどって紹介したいと思います。
もう随分と前に読んだのですが、
ラストが強烈すぎて時々思い出します。
歴史的事実が物語り調に書かれていますが
相当な資料が必要だった思います。
三浦綾子さん著の『海嶺』です。
漂流して生き残った人たちの中で
私はなぜか、音吉という名前しか覚えてません。
ラストの台詞が音吉のものだったのかどうか
もう一度、読んでみたい本です。
嵐にあって、太平洋を漂流して、アメリカ大陸に。。。。
漂流中の過酷な状況、異国の地でのさまざまな体験なども事細かく書かれていています。
鎖国時代の話です。
当時の船がアメリカ大陸まで流れ着いたこと自体が奇跡だと思います。
生き延びていたことも。。。
そして、その後、多くの方の助けによって、
東周りで、ヨーロッパ、最後はマカオから日本を目指します。
大変な思いをして
ついに!!
やっとやっと
本当にやっと自分の国に帰れる
と思ったのに、日本の幕府のしたことは。。。。。
泣けました。
歴史の教科書にも出てくる、『モリソン号事件』です。
映画にもなりました。
西郷輝彦さん?かなり古い映画なので、もう見れないかも知れませんね。
ぜひ、本で読んでみてください。とても長い本ですが、お勧めです。
(なごやの図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
大学図書館にこんな本が!シリーズ第2弾、今回はピアノ楽譜を紹介します。
「君の名は。」といえば、2016年に大ヒットした
新海誠監督が手掛けたアニメ映画です。
東京に住む少年と、飛騨の山奥に住む少女の体が入れ替わり
過酷な運命に立ち向かう物語で、
新海監督らしい、実物より美しい背景や、
音楽全般をRADWIMPSが手掛けたこともあり、
当時社会現象になりました。
この楽譜には、劇中で流れた曲が数多く収録されています。
弾くのに迷ったら、「三葉のテーマ」がおすすめです。
この図書館を利用している人なら、なじみのあるあの曲です。
気になったら是非一度弾いてみてください。
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
こんにちは。
自称映画好きな私。
特に映画に詳しい訳ではなく、偏った趣味でございます。
ドイツ~フランクフルト~ハイジという流れで
この本を手にしました。
ドイツというと?
ファシズムとかむつかしいことはわかりませんが
ゲーテの詩集は、読んだことあります。
映画と原作、背景など比較しながら映画からドイツを見るといった感じでしょうか。
文芸映画の中には、ファウストについても書かれています。
ファシズムをどう描くかといったテーマについては、歴史的事実との向き合い方など
私にはむつかしい内容です。
この本の中にはアルプスの少女ハイジについても書かれていて
私は、ハイジに惹かれてこの本を開きました。
アニメのハイジは日本でも大人気で私も何度も見ました。
改めて原作を読み返してみたほどです。
映画のハイジも見ました。
アニメも映画もそれぞれに素晴らしいと思いますが
私は原作のハイジがとても好きです。
おじいさんとハイジの心の変化がとても美しく書かれているからです。
今回おすすめしている本の中の、ハイジに関する章の
見出しの一つ
誰が車いすを壊したのか?
これは、原作とアニメ、映画で比べるポイントの一つになると思います。
皆さんは
映画を見てから原作を読む派?
原作を読んでから映画を見る派?
いずれにしても楽しめる(考えさせられる)本だと思います。
(なごやの図書館スタッフ :小豆)
皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
過去を思い出という形で懐かしむとき、時間や感情によって風化したり実際より美化されることがままあります。
時には自分が抱いていた感情を抑え込み、無いものとしてしまうことさえあるでしょう。
そういった人の記憶の不確かさや都合の良さを扱った作品をご紹介しましょう。
『日の名残り』カズオ・イシグロ
〈あらすじ〉
長らくダーリントン・ホールで働いてきた執事のスティーブンスは、
新しく屋敷の所有者となったアメリカ人の主人に促され、
イギリスの田園地帯を旅することになる。その旅路の中で、
長年仕えたかつての主人ダーリントン卿や、執事の鑑であった父、
女中頭のミス・ケントンとの思い出や彼らに対する思いを見つめなおす。
ノーベル文学賞、ブッカー賞を受賞した作家カズオ・イシグロの代表作の一つで、
映画「羊たちの沈黙」のレクター博士役でおなじみのアンソニー・ホプキンス主演で映画化されたこともあります。
「美しい思い出」を振り返る時の、懐かしさやわびしさがじんわりと心にしみる作品です。
(名古屋の図書館スタッフ かえるまんじゅう)
皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
皆さんは恋愛小説はお好きでしょうか?
恋愛に限らず、人間同士の心の機微が丁寧に描かれた物語はとても興味深いものですよね。
はじめは鼻持ちならない高慢な人だと思って好きになれなかったけれど、
人となりや秘密の事情を知って段々好意を寄せるようになったり、
気の毒な境遇にある好人物だと思っていたら、じつはとんでもなく狡賢い遊び人だったと知って驚いたり。
人と交流を持つ時、そこに偏見や思い込みが紛れ込んでしまう事はとても多いです。
また、プライドのために張らなくてもいい意地をはって後悔した事がある方も少なくないでしょう。
今回は、そんな人間関係のいざこざが細やかに描きこまれた恋愛小説をご紹介します!
『高慢と偏見』ジェーン・オースティン
〈あらすじ〉
イギリスの田舎町にある日、裕福な紳士が引っ越してきた。
近隣に住むベネット家には未婚の5人姉妹がいたため、彼女たちの母親は姉妹の誰かをその紳士と結婚させようとするが......
何度もドラマ化、映画化され、翻案やパロディも作られてきた王道中の王道恋愛小説です。
心理描写が丁寧なので、ラブストーリーが好きな方はもちろん、読みごたえのある人間ドラマが好きな方にもおすすめ。
(名古屋の図書館スタッフ かえるまんじゅう)
こんにちは!スタッフの月ウサギです。
自粛期間中は"いつ終わるのかな~"と悶々としつつ・・・
Youtubeで大好きなアーティストが5/31までの期間限定ではありますが
LIVE動画を無料公開してくれました。他のアーティストと比べてその数が
ダントツに多く、広告一切なし!という心意気に私的に感動してして。
DVD商品は全て持っているのに家でたまに視聴したりしていましたが
(寄せられたファンでない方含む称賛コメントを見る目的もあり 笑)
期間も終わりましたので読書もしないとなぁ、と思いつつ気軽に家から読める
電子図書館「青空文庫」よりご紹介します。
タイトルに上げたようにグリム童話なのですが、よくグリム童話って怖いとか
残酷とかって聞きますよね。
タイトルは「杜松の樹」
名前だけは聞いたことがあって、アイスランドでBjork主演
で結構昔に映画化もされてました。
(お話は少し映画用に変えられてるそうです)
知人の図書館員さんが公共図書館HPで紹介しているのを
タイムリーにも見たので怖いもの見たさの私は原作を初めて
読んでみたのでした。ちなみに短編なのですぐに読めます。
・・・途中で既にちょっとかなりおぞましいのですけども、、
最後のオチまで読んで身震いしましたね・・・。
知人の方も"怖いけど優れたメルヘンだ"とは書いていましたが
確かに言葉の響きも美しく、淡々と話が進んで無駄がないのです。
そして残酷だけど、腑に落ちると思います。
美しくて恐ろしい話というのはどこか人を惹きつけるのでしょう。
美しい声で泣く鳥が登場しますよ。
※画像は百舌鳥(モズ)のはやにえです
関連はないけど何となく(笑)
★瀬戸のスタッフ 月ウサギ★
皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。日頃どのようにお過ごしでしょうか。
ここ最近、急に暑くなってきたように思えます。それでもまだ五月ということで日中と夜間の寒暖差が激しく、気を抜くと体調を崩してしまいそうです。
こんな時は家にいるのが一番、と言うまでもなく外出自粛期間でしたね!
......そんなワケで本日の作品紹介。
江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』です。
なんといっても本作は有名なあの人、明智小五郎が初登場する小説となっております。
現代でもドラマや映画にて取り扱われていたりする明智小五郎。じつは本作限りのキャラクターとして扱われる予定だったらしく、それが予想外に人気を出したものだから次作以降も登場させたとのこと。考えさせられますねえ。
作品の方に話を戻しましょう。
主人公は明智ではなく『私』と名乗る男。彼の視点から物語は進行していきます。
いつもの喫茶店でダラダラしている『私』と明智が偶然に殺人事件を発見してしまい......というあらすじですね。
なんといっても本作、読みやすい。
もしかすれば乱歩の作品とは読みやすいものなのかもしれませんが、この作品は特に読みやすい気がします。
長さも中編というところ。三十分もあれば読了できることでしょう。
乱歩の推理もの、ないし明智小五郎が出演する小説はたくさんあります。この作品から興味を持たれた方はぜひほかの作品にも目を通してみてはいかがでしょうか。青空文庫にたくさんありますので。
それでは失礼します。
※江戸川乱歩著『D坂の殺人事件』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ 勝山道)
おうち時間に聖書を読むのはいかがですか?ただの普通のクリスチャンの私がここ読みやすそうじゃないかしら?と勝手に選んでみた企画その4です。
今回はやっぱり有名エピソードてんこ盛りの創世記(そうせいき)です。聖書の最初の書物、やはりここはおさえておきたい書物です。おすすめの中ではちょっと長めの86ページですが、そうはいっても100ページないのでまだまだいけますよね!
おすすめポイント1
超有名エピソードが満載!
ちょっとあげてみると・・・エデンの園、アダムとエバ、カインとアベル、ノアの洪水、バベルの塔、ソドムとゴモラ・・・どれか一つでも目にしたり耳にしたことはありませんか?美術、文学、映画、色々な形で影響しているものが多いのですが、それだけ作品になる面白さをもっているってことですよ!
おすすめポイント2
1つ1つのエピソードが短い!
だいたいどれも1~3ページほどの長さなので、細切れの時間でも読めます。たまに系図(〇〇の妻は△△で・・・というやる)がズラズラと書いてある部分もありますが真面目に全部読んで途中で心折れるぐらいなら、ざっと面倒なところはスキップしてしまいましょう。
おすすめポイント3
やっぱり聖書の最初ですから、読んでおくとキリスト教の「起承転結」の「起」の部分(後々大きく転結がくる)ともいえる書物。ここを読んでおけば、後半部分の理解度もかわってくる、はずです。
さて次回でひとまずこのシリーズは最終回ということで、次回もお楽しみに!