~ フィリピン フィリピン大 ~ 
            - 留学生Yさんからの 報告NO3

3ヶ月経過、8月。

 

 中間テストのようなものと考えていいのだと思うが、多くのクラスでペーパーの提出があり、フィリピノも留学生もみんな忙しい雰囲気を出していた月だった。

 私のとっている英語の授業もますますペーパーが増え、アカデミックな書き方を要求されてきている。リーディングの内容が様々で面白い。しっかりと書けているかといえばまだまだだが、少しでも追求することを心がけたい。

  

8月末の総選挙のため選挙や政権、これからの日本について話す機会が多かった月となった。考え方、視点は多くあるが、何よりも自分の無知さ関心の低さに劣等感を抱いた。さらに、フィリピンに多くある華僑系のモールSMについて経済的な側面に驚いた。このモールには連日多くの客が足を運ぶが、驚くことは客の数だけではなく、店員の数だ。確実に有り余っている。利益を生むにはよくある方法として人件費を抑えるか、莫大な量の商品を売るかだ。だがどちらも当てはまっているとは思えない。だからこそこのSMがこんなにもフィリピンの流通を占めているか不思議だ。でが、それ以上にそこまで考え、経済を学んでいる方は、経済学部のフィリピン人が自分の学んでいることがこの国で行われていない=無意味なのでは?と考えないことに不思議に感じていた。視点を変えることは本当に面白い。

また、先日マクドナルドにて隣に座っていたおばあちゃんに話しかけられ4時間近く話しを聴いていた。スペイン系フィリピン人なのだが、フィリピンというよりはスペインを愛している、誇りに思っているという印象を受けた。そして、ムスリムを嫌っていた。久しぶりに文化や宗教の歴史の断片に触れた気がする。スペイン系フィリピン人。中国系フィリピン人とはよく言う。だが先祖が違っているのは確かなのだろうが、どこまでたってもフィリピン人にはならないのだろうが。うまく言葉で説明はできないが、日本人には少しない感覚なのかもしれない。占領下にあった上、特にスペイン系の人にとってはフェリペ皇子からきたフィリピンにやはり他の人に比べて優越感のようなものもあるのだろうか。調べてみたいし、フィリピン人に聴いてみたい。

 

また、フィリピン大学は様々な日本の大学のゼミ生や、研修の場となっており、多くの学生に会うことができる。8月、約2週間早稲田大学の学生が研修でフィリピン大学に滞在しており交流を行いに出かけた。いろいろな観点のお話をきけ考えさせられた。

 

今月は私の住む寮においてフィリピン人主催のフィリピノナイトなる、イベントが開かれた。そこで印象的だったことが、最初に国歌を歌うことだ。寮で行われる、規模も小さい数時間のイベント。だが国への誇りと愛をこめて歌っているように思えた。(これは文化かもしれないが、)日本人のように恥ずかしがって声が小さくなることなく、一人一人まじめに歌っていた。これが当たり前の光景なのだろうが、何か新鮮なイメージを強く受けた。10月にはJapaneseNightが開かれるので準備も始まり、忙しくなりそうだ。

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このブログ記事について

このページは、広報室が2009年8月30日 13:52に書いたブログ記事です。

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