私は幼いころ、迷路が苦手でした。
進んでは入り口までもどり、進んではまた入り口まで戻りというのを何度も繰り返して、
確かな退路を作っておかないと先に進めないのです。
絶叫マシーンの途中退場口も実はありがたかったりします。
絶対に途中退場することはないのですが、
最終手段はここで逃げられると思うだけで、
そのあとの怖い事に立ち向かえるのです。
「辛いんだったら、行かなくていいよ」って言われたら、毎日行けた。
「つらかったやめていいよ」っていわれたら、最後までできた。
ということが時々起こります。
逃げられないやめられないことに逃げ道ができることによって、
心にセーフティゾーンができます。
それが最後までやり遂げる力になることもあるんですね。
もし今やらないといけないことで心がいっぱいいっぱいになっている人がいたら、
自分に逃げ道を作ってあげるのも一つの手かもしれません。
(木曜日のカウンセラー)