さて、こちら、ラテン十字架とお伝えしました。
![ki67.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki67.jpg)
その時にプロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられるとかきましたが、シルエットは同じでも実は、プロテスタントとカトリックなどで多いパターンが違うのです。
こちらがカトリックで多いもの。
![ki73.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki73.jpg)
キリスト磔刑像と呼ばれる、十字架で死を遂げた場面の像がついています。
プロテスタントは最初に紹介したなにもついていないシンプルな十字架が多いです。
聖書の言葉だけが大切で、像をつくると偶像礼拝になるという考えがプロテスタントには強くあるので同じラテン十字架がもとでもプロテスタントはシンプルなことが多いです。中の装飾もシンプルですよね。プロテスタント教会のなかには十字架も偶像として置いていない教会もあるんですよ。
ちなみにいたましい死の場面の十字架だけでなく、復活のキリスト(晴れやかな表情でちゃんと服を着ているようなもの)がついているバージョンも増えているようです。
十字軍をはじめとして十字架がエンブレムとして使われてきた歴史があります。
![ki71.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki71.jpg)
十字軍としてはエルサレム十字架と呼ばれるこの形が一番有名です。
計5つの十字架で構成されています。
![ki72.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki72.jpg)
そしてこちらはマルタ十字架と呼ばれるものです。
その他にもたくさんのバリエーションがあります。
イエス・キリストの十二使徒にちなんだ十字架もあります。
![ki50.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki50.jpg)
いわゆる逆十字はペトロが殉教した十字架ということでペトロ十字架と呼ばれます。
そして
![ki70.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki70.jpg)
X型の十字架はアンデレがかけられたアンデレ十字架です。
正教会で用いられる十字架です。ロシア正教のイメージが強いのか、ロシア十字架と呼ばれることもあります。
8箇所の先端部分があるので八端十字架と呼びます。
![ki69.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki69.jpg)
一番上の短い横棒がイエスの罪状を書いたもの、一番下の斜めの棒は足台になっています。
昨日のラテン十字架がプロテスタント、カトリック、聖公会といういわゆる西方教会と呼ばれる教会の十字架だったのに対して、本日はギリシア十字架という名前から予想がつきそうですが、ギリシャ正教いわゆる東方教会でよく用いられる十字架です。
![ki68.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki68.jpg)
縦横同じ長さで中央で直角に交差している形です。
さきほどギリシャ正教など東方教会でとかきましたが、西方教会でも用いられる十字架です。
スイスの国旗や赤十字などのデザインにも使われている一番目にしやすい十字架ですね。
やはり最初はこれでしょう。
![ki67.jpg](http://blog.ngu.ac.jp/chapel/ki67.jpg)
ラテン十字架と呼ばれている縦長で横木が真ん中よりやや上で直角に1本交差している形です。
プロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられる十字架です。
ということは、プロテスタントの本学ももちろん
このラテン十字架です。