明るい『未来』ではなくても...
こんにちは! あかトマトです。
今日は私の好きな作家の一人でもある、湊かなえさんの『未来』をご紹介します。
「イヤミス」(読後にいやな気分になるミステリー)の女王といわれる湊かなえですが、こちらの作品は少し違う...
いや、違わないけど、なんだか現代の家庭、教育問題をえぐるような湊かなえデビュー10周年にふさわしい湊ワールド全開の作品です。
ちょっと驚いたのは、某大学の憲法(社会問題)の論文課題図書一覧の中にこの図書があったことです。
ミステリーとしてではなく、そういった視点で読むのもありなのかと...
物語は10歳の少女に未来の自分から手紙が届くところから始まります。
登場人物(主に子供たち)を取り巻く環境が実に問題山積み、とにかくずっしり重くて読み進めるのも辛い1冊ではありますが、子どもたちの「未来」が明るいものであることを願わずにはいられません。
「親ガチャ」なんて俗語もありますが、親に恵まれず、悲惨な思いをしている子供たちは我々のすぐ近くにもいるかもしれません。
この本はハッピーエンドではないけれど、最後に何か救いのようなものを少しでも感じ取って、タイトルの『未来』につなげていけたら...
と願って締めくくりたいと思います。
(名古屋の図書館スタッフ あかトマト)