ネオテニー╭( ・ㅂ・)و
みなさんこんにちは(´▽`)
毎日がシュレディンガーのカシスオレンジです
いやぁ~
お鍋の美味しい季節ですね
先日お家に帰ったら
土鍋が用意してあり
「whoohoo!! いやっほーい」と意気揚々に
蓋をあけると
中からおでんがこんにちはしてきました。
「Oh...」
ぬか喜びとは、このことでした。
まんまと、騙されましたが
大根が五臓六腑に染み渡ったのは言うまでもありません
さてさて今回も
オススメの本を紹介しましょう。
森 博嗣 著
<内容紹介>
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る
天才工学博士・真賀田四季。
彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。
偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が
この不可思議な密室殺人に挑む。
新しい形の本格ミステリィ登場。
(amazon参照)
はい、でました( ✧Д✧)
只今ドラマで話題の
S&Mシリーズです。
以前、本屋さんツアーで選び
読みましたが
まさかドラマ化するとは
思ってもみませんでした(゚ロ゚ノ)ノ
原作を読んだ後だと
やっぱり違和感がすごいでね・・・
アニメ化もするそうなので
そっちに期待します・・・
補足ですが
愛知県出身の作家さんなので
とっても地元色が強い作品です。
今回も天才の天才による天才のための
密室トリックだったため
なんとなく犯人は、わかっても
トリックがわからない
なんとも、はがゆい思いをしました。
本書の最大の魅力は
やはり主人公たる犀川先生でしょう。
人間的には
重度のヘビースモーカ-で寡黙
ブラックコーヒーと意味のない冗談好きの風変わりで、鈍感な32歳独身の先生ですが
頭の切れは常人のそれでなく
事件の真相を持ち前の論理的思考で証明していきます。
その発想は、常識には囚われない驚くべきもので
客観性や理論性を重視して
犯行の可能性を吟味し犯人を探し出します。
そして、本作の言葉を借りれば
「境界条件を満たした命題の答」を出し
あっという間に空前絶後のトリック(密室殺人)を解決させてしまいます。
この答に至るまでの部分が
まるで数学の計算式を解いたような感覚に陥ります。
ヒロインの西之園萌絵との関係もファジィで気になるところです。
他方、改めて考えてみると
この本は、好き嫌いがはっきり分かれるミステリーと感じました。
なぜなら、心理描写や動機が弱く
犯行の現実味や犯人の人間性を考えると
感情移入できない部分があるからです。
なので、社会派ミステリーのような
犯人の苦渋に満ちたような選択や人間の闇、情念などが
読みたい方にはオススメしません。
そもそも殺人者の感情なんて、常人には理解なんてできないと
割り切って、ミステリーとして読みたい方にオススメします。
非常にドライで無機質な印象を受けてしまいますが
この相容れない感情と理性の特異点のようなものこそが
理系ミステリーと称される所以のような気もします。
そろそろ
「文系がなにいっとんじゃい!!Σヾ(□≦*)」
とツッコミが欲しいですね。
文系が無い知恵絞ってオススメしましたが
ちゃんと日本語として機能しているか不安です。
それでは、ここまで読んでくれた方は
「ナンデヤ( ゚∀゚)っ))ネンッ!!
どうも、ありがとうございました~m(_ _"m)ペコリ」
シリーズ次作
4作品は館内にあります。
どれも極上の思考ゲームみたいでオススメですが
個人的には、『笑わない数学者』の逆トリックに心くすぐられました。
理系ミステリーが読みたい方はぜひ一度ご一読を
(名古屋のサポーター カシスオレンジ)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ネオテニー╭( ・ㅂ・)و
このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/4554